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掲載日:2024年12月27日

令和6年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(宮崎吾一議員)

県庁DX化について-DX人材のキャリアパスについて-

Q 宮崎吾一 議員(自民)

自治体システムは全体として内製化率が低く、外部ベンダーに頼っている傾向があります。そのような現状から、自治体が主体性を担っていくには人材が重要です。
情報処理推進機構のレポートでは、DXやIT分野に見識がある人材が幹部であることと、DXの成果が出ている率に「相関関係あり」と評価しています。東京都デジタル人材確保育成基本方針バージョン2は、内部だけではなく外部にもDXを運営、作る人材を明確に現して、人材の獲得を進めています。
外部からCIO担任の副知事の就任、副知事を支えるCIO補佐官の予算を上げ、DXを支える人材の層を厚くしていかないと、デジタルツールを使った業務改善の完了でとどまり、知事の思い描くスリーステップ目の変革としてのデジタルトランスフォーメーションに対応できないのではないかと考えますが、知事の見解を伺います。

A 大野元裕 知事

私は県のDXを推進するリーダーには、デジタルの知識だけではなく、行政の経験も不可欠であり、デジタルを使って何を解決すべきかを理解していることが重要と考えています。
また、DXは短期間ですぐに成果が出るものではなく、トライアルを繰り返し、段階的にレベルアップしながら最終ゴールを目指す、息の長い取組と考えております。
民間の専門人材を幹部に登用することで、組織に新しいカルチャーや一時的な刺激をもたらす可能性はありますが、デジタル分野における変革の速度は極めて速く、専門人材のもつデジタルの知見もやがて陳腐化していきます。
私は、DX実現までの長い道のりを完走するには、外部人材にけん引してもらうのではなく、もちろん、外部人材の力も活用しつつ、県職員の当事者意識とデジタルスキルを高め、県政のあらゆる分野にDXの取組を浸透させることが重要と考えます。
そこで、本県では職員のスキルアップを基本としつつ、現場で活躍するDX人材の層を厚くするため、IT企業等で経験を積んだ民間人材を職員として採用する「DX人材の採用枠」を創設したところです。
こうしたDX人材のキャリアパスとしては、本人が持つ能力やスキルを活用できるポストへの配置を基本としつつ、県民目線に立った課題解決力や経営感覚が身に付くよう、多様な行政分野を経験させることによって、常に私が申し上げている、デジタルではなくトランスフォーメーションの重要性を共有していきたいと考えています。DX枠等で採用した人材も含めて県職員がワンチームとなって取り組むことで、県庁全体のデジタルスキルを底上げし、私が目指すDXの早期実現を目指してまいりたいと思っております。

Q 宮崎吾一 議員(自民)

自分事としてDXを考えていく職員を増やしていく、それは大変すばらしいことだと思います。
計画を見ますと、2,500人ノーコードツールを使えるという形で、知事は採用を含めたり、ボトムアップを考えておりますが、そのスピード感ですと、知事が求めているデジタルトランスフォーメーションは任期中に始まるのかなということを、私は疑問に思っております。
管理職や埼玉県全体のデジタルトランスフォーメーションを判断できるそのような人材を、プログラミングが分かる人材を登用したり、そしてまた、すぐに養成していかなければ、知事の思っているスリーステップ目に私は到達しないのではないかと感じておりますが、再度、知事の御見解を伺います。

A 大野元裕 知事

県のDXを推進する幹部職員は積極的にトランスフォーメーションを推進する必要があり、D、デジタルの知見のみならず、X、トランスフォーメーションを可能にする行政の実務に関する知識や理解が不可欠であります。
このため、本県ではデジタル人材の外部からの採用を含め、DXに知見のある幹部を内部で育成をする、その両立を図ることとしております。
このように、外部人材のアドバイザーとトランスフォーメーションに知見のある内部人材を組み合わせることで効果が上がると思います。
議員からは、私が目指すDXに間に合わないのではないかというご指摘もございました。他の自治体と比較をする訳ではございませんが、現在、過去5年の進展について、全体の底上げが進んでいる状況について、多くの自治体の方々にご訪問をいただいているところでもございますので、私達としては、この、私が掲げる最後の第3段階のDXに向けて、しっかりとした歩みを遂げて、可及的速やかに実現をしてまいりたいと思っております。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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