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掲載日:2023年10月17日

令和2年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(木下博信議員)

知事の県政に対する考え方について - 質問と答弁のすれ違いについて

Q  木下博信  議員(自民)

この1年間、知事公約を中心に幅広い質問が知事になされてきました。そして、そのやり取りを聞いていて感じること、それは質問と答弁がすれ違っているということです。知事は気づいていらっしゃるのでしょうか。もし意図的なら、かみ合うように変えていただきたいですし、無意識であるなら、どうしてすれ違ってしまうのか、原因を探して修正したほうがよいと思います。
議場における各議員からの提案や質問は、93通りの様々な視点や立場からなされているものです。それを尊重していただきたいですし、違うと感じるところがあれば、こういう考え方から現状での対応は困難であるなど、正面から受け止めて答えていくのが、提案を受ける執行責任者としての責務であると考えます。
これまでたくさんのすれ違いがありましたが、三つ例を挙げさせていただきます。
一つ目、新型コロナにより厳しい環境にある事業者への対策として、県内観光への補助の提案がありました。その答弁は、いろいろな観光の厳しさを共感しつつ、観光のPRをしますというものでした。補助を行うことを求めて、PRしますという答え。こういう事情で補助はできない、もしくは好ましくないという説明もなく、我々はPRという支援をしていますので、よろしくということです。これ、真正面から受け止めて答えていると言えるでしょうか。
二つ目、コロナ対策支援金が及んでいない分野がある、誰一人取り残さないという理念に合致していないのではという質問に対し、本県は他の都道府県で対象としていないところも対象にしているとの答え。及んでいない分野がここにありますよと指摘されて、他県がやっていないところにも届いています。これ、かみ合っているでしょうか。他県がやっていないことを本県独自に実施するのはよいことです。しかし、他県でやっていないことをやっていることと、支援が及ばないところがあるということは関係のない話でしょう。そこに届いていないと言うけれど、ほかがやっていないことをやっているんだから、埼玉は頑張っているんですと言いたいのかもしれません。しかし、あそこに溺れている人がいるから助けてと言われて、いや、あっちで崖から落ちそうな人がいたので助けていますと答えたとしたらどうでしょうか。誰が聞いてもかみ合っていないはずです。さきのやりとり、これとほぼ同じです。
三つ目、ある課題の指摘に対して、いち早く先駆けて何々をしてまいりましたという答えです。それは良いことでしょうが、それで足りないと思うことを指摘しているのです。私たちも手をこまねいているのではなく、こういう対応をしてきていますと言いたいのでしょうが、聞いているほうには「僕たちはこんなに先進的にその分野に取り組んでいるんだよ。なのに、君は何でそんなことを言うの。知らないの」的なニュアンスでしか聞き取れません。更に指摘を踏まえて頑張りますというニュアンスが欠けているために、指摘に対してやっている自慢をしているようにしか聞こえなくなってしまいます。お気づきでしたでしょうか。それとも、狙いどおり。どうなのでしょうか。
こうしたすれ違いに対してどう感じるのか、今後どうしていこうと考えられるのか、知事のお考えをお聞かせください。

A  大野元裕  知事

私は、いただいた御質問に対する答弁において、真摯に、自分の言葉で、丁寧にお答えをするよう努めてきたつもりでございます。
その姿勢はこれからも変わることはございません。
議員の意図に沿わない答弁がないとは申し上げられませんが、しかしながら、御意見はしっかりとお受け止めし、より分かりやすい答弁になるよう努めてまいります。

再Q  木下博信  議員(自民)

ここは、シンプルに分かりやすい答弁にということでお答えいただきましたが、意図に沿わない答弁もありますがということだったんですけど、意図に沿わないのは仕方がないと思っています。我々はこう思っても、県から見たらこうだし、まだこれはできないんですよというのは十分あっていいと思います。それがしっかりとかみ合っていればいいんですが、そうじゃなくて、言っていることと違う形で来ちゃうことがすごい寂しいというか、すれ違っているというふうに思っているんですね。
ですので、シンプルに答えていただいたので、シンプルに再質問させていただくと、知事としてはそう答えているつもりでも、聞いているほうからすると、すれ違っている、肩透かし食らっていると思っている、自分が聞いていても思う。私だけじゃなくて、思っている方は確かにいっぱいいると思います。
そういうことがあるんだなと思って、答弁について一回振り返ってみていただけないかどうかということを聞かせていただきます。

再A  大野元裕  知事

すれ違いがあるということを前提として振り返るべきであるという御指摘でございます。
私といたしましては、すれ違いが当然である、あるいは答えないことが当然である、というふうに思ったことはございませんが、一方で、客観的に見るとすれ違っているような場合があるという御指摘は今一度振り返ってみる価値はあると思いました。
議員の意図どおりの答弁にならないことはあろうかとは思いますが、可能な限りすれ違いとならないよう、御答弁をする前に、振り返らせていただきたいと思っております。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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