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掲載日:2020年3月31日
Q 安藤友貴 議員(公明)
昨年の台風19号で避難された皆様の多くの方は、体育館へと足を運びました。当日、私は市内の避難所として開設した各体育館に行きましたが、人の熱気で蒸し風呂のような場所、逆に10月ということもあり寒さが厳しい場所、また雨漏りしているところなど、避難場所によって様々でありました。
暑さ対策に関しては、我が会派より「避難所となり得る体育館へのエアコンの設置」を訴えておりますが、県からは「可動式のエアコンで対応する」と答弁がありました。可動式エアコンの場合、排気の熱などにより多くの方が避難した場合、空調に問題があること、また振動で夜眠れる状況ではないことなど、多くの課題が考えられます。
加えて私は、この夏の暑さに可動式エアコンでは対応できないのではないかと考えるほかの要因もあります。それは、体育館屋根の問題です。従来の体育館屋根は鉄板がむき出しの状況で、断熱・遮音の対策は取られておりません。屋根の熱がそのまま吸収して室内の温度を上昇させます。外の温度より体育館内の温度が高くなることもあります。
渋谷区では、2015年に断熱効果と遮音効果を目的とし、体育館屋根の改修を行いました。ここでちょっとグラフを見ていただきます。これは二つの日の温度なんですが、2015年7月26日と2016年7月3日、要は体育館の屋根を改修する前と、改修した後の比較をさせていただきます。これが外気温になります。この二つの温度は、7月26日と7月3日で外気温がほとんど一緒の状況であります。ほとんど外気温が一緒にもかかわらず、改修前と改修後に体育館内を比較いたしました。すると、改修後のほうが最大で4.5度の差が室内に生じたということであります。
このように最大で4.5度というと、かなり大きな差になっていると思います。このように体育館の屋根を改修せずにそのまま可動式のエアコンを対応するとなれば、このような問題が出てくるのではないか、温度が冷えないのではないかというふうに思っております。
また、台風19号、このときには雨音が物すごく激しく、皆様からの要望も聞き取りにくい状況でありました。子供たちも不安な様子でした。断熱材と防水シートによって遮音効果も高くなります。避難された皆様にとって少しでもより良い環境を作るためにも、避難所となる体育館屋根の改修をすべきと考えますが、いかがでしょうか。教育長にお聞きいたします。
A 小松弥生 教育長
県立学校の体育館につきましては、学校施設としての機能整備に合わせて、避難所としての環境改善にも取り組んでおります。
暑さ対策といたしましては、今年度から可動式エアコン用電気設備の整備のほか、体育館大規模改修において屋根の防水改修を行う際に、遮熱効果のある塗装を併せて施工したところでございます。
体育館屋根の改修に、議員から御提案のございました、断熱及び遮音の効果が高い工法を採用することも、避難所となる体育館の環境改善につながると考えております。
今後、ランニングコストも含めた費用対効果などを確認しながら、体育館の大規模改修の際には、御提案の断熱効果の高い工法の採用も検討してまいります。
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