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掲載日:2019年7月11日

令和元年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(逢澤圭一郎議員)

県立学校の屋内運動場へのエアコン設置について

Q   逢澤圭一郎   議員(自民

昨年、夏の異常気象により教室にエアコン設置という議論が再燃し、報道等で取り上げられました。記録的な猛暑が続いたことを受け、政府は全国の小中学校にエアコンを整備するため、補助事業を展開し、各自治体において現在進められているところです。
大阪府箕面市では、電気設備によるエアコンではなく、災害時対応という観点からLPガスによるエアコンを導入しております。それぞれの自治体で取り組み方は様々ですが、埼玉県内の高等学校においても、普通教室についてはPTA等の御支援により設置が進み、本年7月には全校で設置が完了する予定となっております。
今回は屋内運動場についてですが、私自身、昨年9月の三郷市議会定例会におきまして、国の防災・減災事業債を活用したエアコン設置について提言させていただきました。三郷市においては、今年度と来年度の2カ年で全小中学校の屋内運動場にエアコンが設置されることとなり、市民の方々から大変喜ばれているところです。
埼玉県議会では、一昨日及び先の定例会において、先輩議員から御提案もあったところですが、ランニングコスト等の観点から機器の設置は見送られ、電気設備の設置にとどまっているとのことであります。大きな財源が必要となることですが、昨今の日本列島を取り巻く自然災害や教育環境の向上を考えたならば、エアコン設置は多くの県民から望まれていることと思われます。
一つ提案をさせていただきますが、まずは県が安心・安全の観点から緊急防災・減災事業債を活用して設置をしていく。ランニングコストについては、日々の教育環境の向上につながることですから、各学校のPTAと協議をして理解を得た上で普通教室同様、一定の支援をPTAからいただく、そういったことも考えられるのではないでしょうか。教育長の御所見をお伺いいたします。

A   小松弥生   教育長

近年の猛暑を考えますと、県立学校におけるエアコンの設置等の適切な教育環境の整備は課題であると認識しております。
しかしながら、県立学校の体育館にエアコンを設置しようといたしますと、現在の体育館の構造ですと、断熱性が低いことや大空間でエアコンを稼働するだけの電気容量を確保できていないという課題がございます。
また、体育館へのエアコンの設置には、初期投資が相当高額になることに加え、大きなランニングコストを要することとなります。
一方、現在、生徒が使用する実習棟などの耐震化や、校舎、体育館の老朽化対策、保護者からの要望の多いトイレの洋式化などを進めており、令和元年度予算では約90億円の経費を要する状況でございます。
このため、県では「緊急防災・減災事業債」を活用し、早期に対応可能であるエアコン用電源を防災拠点校14校の体育館に整備することといたしました。
このような中、議員からは、ランニングコストについてはPTAからの一定の支援をいただくこととした上で、体育館へエアコンを設置してはどうかという御提案をいただきました。
体育館の利用実態を見てみますと、生徒は授業などで1日の大半を普通教室で過ごすのに対し、体育館は体育の授業などの一部の利用に限られております。
加えて、部活動でエアコンを使用する場合でも、風の影響で使用できない部活動もあり、利用者は限られてしまうと考えられます。
こうしたことから、体育館のエアコン設置・運用に関して、PTAに負担の御理解をいただくことは、難しいのではないかと考えております。
県といたしましては、さまざまな課題がある中、優先順位を確認しながら、県立学校の教育環境の整備に取り組んでまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。  

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