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掲載日:2024年10月8日
Q 小川真一郎 議員(自民)
今年6月に小惑星探査機「はやぶさ2」が3年半に及ぶ32万キロメートルもの長旅を経て、小惑星リュウグウヘ到着したことがニュースになったことは、皆さん記憶に新しいことと思います。人類が誰も見たことのない未知の世界に宇宙のロマンを感じた次第でございます。
さて宇宙のロマンといえば、実は我が埼玉でも今からちょうど60年前、昭和33年11月26日に旧岡部町に隕石が落ちたのは御存知でしょうか。恐らくこの議場の中で知っているのは、神尾議員ただ1人だと思います。落下地点の旧岡部町にちなんで岡部隕石と名付けられ、現在は上野の国立科学博物館に埋蔵展示されております。
流れ星はたびたび見ることができます。地上まで落ちてくる隕石というのは非常に少ないものです。しかし、実際に発見されることはごくごくまれでございます。日本国内で隕石と認定されたのは、古い物を合わせて50個程度でございます。その中でも岡部隕石は昼間に、人の至近距離に落ちた世界的にも珍しい隕石でございます。当時、高値で買取りしたいという申し出があったそうでございますが、隕石の発見者は、「国に役立ててもらって、そのかわり岡部の地名が残るほうがよい」と無償で提供されました。この隕石は日本だけではなく海外の研究機関にも提供され、貴重な研究資料となりました。
隕石の発見者であり、無償で提供した関係者の方は、岡部隕石の発見から60年もの間、隕石が忘れられないようにしたいと、隕石が落下したこの場所を守りたいという強い思いがありました。しかし、現在、岡部隕石については地元も含め余り知られていないのが現状でございます。隕石が落ちた場所には現在塩化ビニール管が埋められ、穴を保存しているだけの状態でございます。このまま落下地点を示す目印もなくなってしまい、地元の方も岡部に隕石が落ちたことを忘れられてしまうことを危惧しております。
現在、一部の有志の方々がクラウドファンディングで資金を募り、記念碑の建立に動いています。現在目標の資金が集まり、記念碑建立を記念したイベントの開催を目指しているところでございます。このイベントには貴重な岡部隕石の存在を後世にまで伝えるだけでなく、これからの未来を担う子供たちに宇宙や科学に興味を持ってもらう絶好の機会となると考えます。
そこで、このイベントの開催を、まずは地元の地域の公立小中学生に郷土の歴史、郷土の科学として周知できないか、教育長にお伺いいたします。
A 小松弥生 教育長
議員御指摘のとおり、岡部隕石は、未来を担う児童生徒が宇宙のロマンを感じるとともに、宇宙や科学についての興味や関心を膨らませる大変貴重な資料であると考えております。
11月に開催されるイベントでは、天文学の専門家による講演や、隕石のレプリカの展示などが行われる予定だと伺っております。
県といたしましても、このイベントは、岡部隕石の存在を後世まで伝え、地域の児童生徒に宇宙や科学に興味を持ってもらう絶好の機会と捉えております。
より多くの児童生徒が参加できるよう、深谷市や近隣の市町村の小中学校に対し、このイベントの開催案内を配布するとともに、児童生徒の目に触れやすい場所への掲示を働きかけるなど、協力してまいりたいと考えております。
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