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掲載日:2023年5月8日

平成30年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(江原久美子議員)

色覚チョークの導入について

Q   江原久美子   議員(立憲・国民・無所属

前回の一般質問において、私は、現在学校では希望者だけが色覚検査を行うようになり、家族も本人も色覚多様性に対して知らずに成長することがあってはならないという観点から、実態調査と改善を提案しました。全県下の小中学校及び高校においてすぐに御対応いただきました。このことは高く評価をしております。しかし、学校で学ぶ子供たちの中に、普通のチョークでは見えにくいという子供たちがいるという問題は依然としてなくなっているわけではありません。日本人では男性の20人に1人、女性では500人に1人の割合で色覚異常の方がいます。ですから、色覚異常はそれほどまれなことではないのです。
今あえて色覚異常と申し上げましたが、私自身は色覚異常ではなく色覚多様性と認識しておりますので、以下は色覚多様性と申し上げます。
ところで、皆さんは色覚チョークを御存じですか。色覚チョークとは色の明度や彩度に差をつけた4色、朱赤、黄、青、緑を使用することで、様々な色覚特性を持つ方にとって色の識別がしやすくなっているチョークです。こちらが色覚チョークです。ここ学校と違いますのでちょっと広いですけれども、色覚チョークのほうは見やすいと思います。もちろん、いわゆるユニバーサルデザインとしての特徴も持っています。色を判別しにくい色覚多様性の子供たちに配慮できると同時に、全ての人にとって見やすい、とにかく見やすいチョークです。
私は、ユニバーサルデザイン推進ネットワークの仲間とチョークを製造している会社に伺い、お話を聞いてきましたが、色覚チョークは特殊な素材を含んでいるため、従来のチョークより明るいにもかかわらず、何と値段は通常のチョークとほとんど変わりません。
もちろん文部科学省は、教職員向けに色覚に関する指導の資料を作成し配布しています。この資料を読むと教育活動上のきめ細やかな色覚への配慮が示されています。また、色覚多様性に関する配慮として必要なこととして、教職員は教育活動全般にわたり、色の見分けが困難な児童生徒がいるかもしれないという前提で適切な対応を心掛けるということとなっています。
具体的な板書については、白と黄色を主体にチョークを使用することや、それ以外の色を使用する場合はアンダーラインや囲みを使うなど色以外の情報を加えると細かい配慮が記載されています。しかし、色覚チョークを使うことで全ての児童生徒が黒板を見やすくなるのですから、これほどいいことはないと思います。そもそも色覚多様性の子供も、そうでない子供も同じように教育が受けられる当然の権利が確保されるべきだと考えます。
そこで教育長に伺います。小中学校の教育現場で色覚チョークの一斉導入を促進すべきと考えますが、県としてどのような取組ができるでしょうか。また、県立高校や特別支援学校についてはいかがでしょうか。御見解を伺います。

 

A   小松弥生   教育長

学校においては、児童生徒の色覚の特性に配慮し、適切な指導を行うことが大切でございます。
このため、県では、県立学校及び小中学校に対し、議員お話しの文部科学省刊行「色覚に関する指導の資料」により、学習指導におけるチョークを使用する上での留意点等について周知してまいりました。
まず、「小中学校への色覚チョークの導入について」でございます。
小中学校で、どのようなチョークを使用するかについては、黒板の文字等の識別のしやすさの観点から、各市町村教育委員会や各学校において適切に判断されているものと考えております。
県といたしましては、今後、市町村教育委員会担当者会議などで、「色覚に関する指導の資料」の活用を繰り返し周知してまいりますと同時に、全ての人にとって見やすい「色覚チョーク」の特色などについても情報提供してまいります。
次に、「県立高校や特別支援学校について」でございます。
現在、県立高校では全日制、定時制など全課程の26.6%において、また、特別支援学校においては、黒板が設置されている学校の20%で色覚チョークが使用されております。
県といたしましては、色覚チョークの使用も含め、色覚の特性によって児童生徒が不利益を受けることがないよう、校長会議などを通じて指導してまいります。

再Q   江原久美子   議員(立憲・国民・無所属

先ほどの答弁で、小中学校の教育現場では各教育委員会で適切に判断しているということなので、情報提供をしっかり行っていただきたいなというふうに思っています。直接、小中学区の各教育委員会に伝えることで増えていけばいいというふうに考えます。県立高校や特別支援学校についてですけれども、先ほど20%というような回答だったと思います。こちらは県の教育委員会で直接働き掛けることができると思います。
先ほど、私は色覚チョークの一斉導入というふうに言いましたけれども、これは順次、チョークがなくなったときに買い換えるということで、順次購入していけば、これ100%に近づいていくというふうに思いますので、こちらのほうは20%でよいということではなくて、一斉導入ではなくても、買い換えのときに100%いくような形で進めていただきたいと思いますけれども、御見解を伺います。

再A   小松弥生   教育長

先程もお答え申し上げましたけれども、色覚チョークの使用も含めて、児童生徒の色覚の多様性に配慮した教育を行うよう、校長会議などを通じて指導をしてまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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