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掲載日:2019年6月26日

平成28年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(菅原文仁議員)

戸田市・蕨市の保健所行政について 

Q 菅原文仁議員(県民

川口保健所は川口市内に立地しており、川口市、蕨市、戸田市を管内として地域住民の健康保持、増進に関する様々な重要な施策を推進、実施しております。この川口保健所は平成30年4月の川口市の中核市移行に伴い、県から川口市に保健所事務が移管される予定となっております。昨年11月に発表された川口市の保健所設置基本計画によると当面の間、県保健所内の一部を改修し、市保健所の受付業務を行うとされております。その後は、平成35年以降に新庁舎が竣工した後、鳩ヶ谷庁舎を使用して保健所機能を集約する方向で検討ということが示されております。しかし、川口市の事務が完全に移管された後の川口保健所について、埼玉県がどのように扱っていくのか、これまでその方向は示されておりません。
地元の戸田市は歴史的にも戸田、蕨保健所が設置されており、地域に大変親しまれておりました。しかし、平成18年4月に川口保健所に統合され、その後の平成22年4月には残った分室もなくなってしまいました。そういった中、県では3月に庁舎・公の施設マネジメント方針を発表し、川口保健所の今後の方向性について、権限移譲後の川口保健所の移転により利用面積縮小が想定されるとして、最終評価を将来的な集約化等を検討するとしております。
そこで現在、戸田市、蕨市の市民及び関係者からは大きな懸念が浮かび上がっております。それは近い将来、川口保健所がどこかの保健所に集約化されてしまうのではないかということであります。しかし、そもそも当該地域は、東は川口、西に荒川、南は県境、北にさいたま市となっており、集約化しようにも地理的な連続性が保てません。また、無理に飛び地で集約化することなど危機管理上にもあり得ないことです。保健所は地域医療の要であり、健康危機管理の拠点であります。身近な生活圏に保健所があることは地域の安全につながることはもちろんのこと、県民にとって大きな安心をもたらすものです。
蕨市、戸田市分の業務をほかの保健所に移管し統廃合することは、常々知事が県政の基本として掲げている安心・安全の理念にも反するものと考えます。
そこで、知事にお伺いします。
平成30年の中核市移行後は当然のこととして、川口市分の事務が完全に移管された後の川口保健所については、これまでどおり蕨市、戸田市分の業務を継続して行うべきですが、御見解をお伺いします。

A 上田清司 知事

御指摘のように、県の保健所は地域の保健・医療を支える拠点で、広域的、専門的な機能を持った健康危機管理の最前線としての役割を持っております。
都道府県の保健所の所管区域は二次医療圏と概ね一致した区域とすることとされております。本県においても保健所の所管区域は、地域保健医療計画に定める二次保健医療圏を基本としております。
川口保健所が所管する南部保健医療圏は、川口市、戸田市、蕨市でございます。平成30年度に川口市単独の保健所が設置された後も、現在の南部保健医療圏に戸田市と蕨市を所管する県の保健所が必要となります。
現在の川口保健所はどちらかと言えば川口市の中央ではなくて、むしろ戸田市、蕨市に限りなく近いロケーションにございます。
そういう意味で、戸田市と蕨市と十分相談をしなければならないことではありますが、方向性としては、現在の川口保健所を活用し、戸田市民、蕨市民の健康をしっかり守っていくことが望ましい、このように考えているところでございます。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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