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掲載日:2025年7月1日

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下水汚泥の燃焼灰肥料化

埼玉県では、令和6年4月に全国の自治体で初めて下水汚泥の燃焼灰を菌体りん酸肥料「荒川クマムシくん1号」として登録しました。
荒川クマムシくん1号は、肥料成分のうち「りん酸」を多く含む特徴があることから、肥料原料として肥料メーカーへの販売を行っています。

燃焼灰の肥料利用の検討

下水汚泥を燃焼すると、りん酸などは固体(燃焼灰)で残り、炭素などは燃えてなくなります。

燃焼灰にはりん酸が約30%含まれており元の下水汚泥と比べると10倍程度の濃度となります。

これだけの濃度になると、化学肥料の代替として利用できる可能性があります。

また、燃焼灰は安定的に大量に発生するため、海外の化学肥料と比べると安価で安定した価格になることが期待できます。

一方で有害成分も濃縮されることから、使用量を管理して利用することが大切となります。

荒川水循環センターの燃焼灰中の肥料成分濃度(%)
  りん酸全量 く溶性りん酸 窒素全量 加里全量 水分
令和5年11月から令和6年6月の平均値 24 11 <0.2 1.9 26

「く溶性りん酸」はりん酸全量のうち植物に吸収されやすい成分

このような燃焼灰の特性から、窒素などの他の肥料成分を加えて成分を調整した肥料を作ることが有効となります。

これまでも燃焼灰は肥料として登録可能でしたが、肥料会社が燃焼灰を原料として成分を調整した肥料を作ることができませんでした。

そのような中で、令和5年10月に新しい「菌体りん酸肥料」ができて、燃焼灰を肥料原料として販売できるようになり、肥料会社が燃焼灰を他の肥料と混合することで農家のかたが使いやすい成分に調整した肥料を販売できるようになりました。

この新しい肥料規格の創設をうけて、下水道局では全国の自治体で初めて下水汚泥の燃焼灰を「菌体りん酸肥料」として肥料登録しました。

登録肥料の概要
登録番号 埼玉県第708号
肥料の種類 菌体りん酸肥料
肥料名 荒川クマムシくん1号
保証成分量 りん酸全量16.0%
生産した事業場の名称 荒川水循環センター
生産した事業場の所在地

埼玉県戸田市笹目五丁目37番14号

 

荒川クマムシくん1号の試験販売

下水道局では、肥料会社と協力して、燃焼灰を利用した新しい肥料を開発していくことを目指しています。

ご関心のある肥料会社には荒川クマムシくん1号を試験的に販売しています。

販売の留意事項

試験販売は現在10kgまでで受け付けています。

(それ以上の量をご希望の場合、個別に下に記載してある申込先メールに相談してください。)

販売価格は1回あたり100円(税抜き)です。

原則として肥料会社の試験用の販売に限定しています。

荒川水循環センター(埼玉県戸田市笹目5丁目37番地の14)での引取り、又は着払いでの配送となります。

肥料は販売可能な時期が限られるため、ご希望に添えない場合があります。

その他、要綱をよくお読みください。

荒川クマムシくん1号サンプルの売払いに関する要綱(PDF:216KB)(別ウィンドウで開きます)

申込方法

(1)申込書に必要事項を記入して申込先メールアドレスへ提出

申込先メールアドレス a5448-01@pref.saitama.lg.jp

申込書(ワード:18KB)(別ウィンドウで開きます)

(2)申込内容の確認を行い、販売可能であれば県から納入通知書を送付

(3)納入通知書を受領したら、金融機関で支払い

(4)支払い確認後、申込書記載の引取方法により引取

(5)受領書を直接又は申込先メールアドレスへ提出

受領書(ワード:33KB)(別ウィンドウで開きます)

肥料の安全管理の取組

肥料を安心して使用いただくため、以下の安全対策を行っています。

・水循環センター(下水処理場)に入ってくる場所で定期的に水質を分析し、有害成分の基準超過がないか確認。
・下水の処理工程で初めに取り除く大きな砂やゴミが、燃焼灰肥料の製造工程に混入しないよう管理。
・燃焼灰肥料の全ロットで有害成分を分析し、基準適合したもののみを出荷。

燃焼灰肥料の分析結果(PDF:60KB)

 

 

 

お問い合わせ

下水道局 下水道事業課 管理運営担当

郵便番号330-0063 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目13番3号 衛生会館2階

ファックス:048-830-4884

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