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掲載日:2023年1月19日

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専門家会議後の知事発言(1月19日)(テキスト版)

 

知事

お疲れ様でございます。今日は今年最初となりましたけれども、第69回の新型感染症専門家会合を行わさせていただきましたので、その件につきまして、ご報告をまず私の方からさせていただきまして、金井先生の方からお話を補足があればお願いをしたいという風に考えているところでございます。

まず、会議の報告をする前に、現在の本県の感染症のレベル分類、「オミクロン株対応のレベル分類」でございますが、昨年12月27日にレベル3の、いわゆる医療負荷増大期に上げたところでございますが、現在の病床の使用率や救急の搬送件数、複数の事象や指標の状況、さらには本日の専門家会議でのご意見、本日の専門家会議でのご意見というのは、多少ピーク時というんでしょうか、まだピークかどうか分かりませんけれども、少なくとも第8波の、一番これまでの高かったところよりは若干落ち着いてきている数値が見えてはいるものの、まだまだ高いところであり、また、病床等についても一息ついたとは言えない状況であります。医療の負荷が依然として厳しいという評価がほとんどでございましたので、こういったことを踏まえて、レベル3は維持をするという状況でございます。埼玉県といたしましても、引き続き強い警戒感を持って各事象や指標を注視していきたいと思っています。

次に、オミクロン株対応ワクチン接種のお願いであります。ワクチン接種には、重症化リスク或いは死亡リスクを大きく低減させる効果が確認をされています。また、感染予防効果があることも分かっております。これから卒業式ですとか入試或いは就職などの大切な行事の時期を迎える方も多いと思います。楽しく、安心してお過ごしをいただくためにも、オミクロン株対応ワクチンを未接種の方はぜひご活用いただき、早めの接種を検討していただきたいと思ってます。また、その際には、県の接種センター、活用してください。いずれも利便性の高いターミナル駅の至近であります。仕事帰り・学校帰りの方でも立ち寄りやすく、東部と南部の会場におきましては、金曜日には21時までの夜間接種も行っています。また、予約に空きがある場合には、予約なしの当日の受付による接種も、可能になっております。県民の皆様におかれましては、地元の医療機関や市町村の会場に加え、県のセンターも選択肢に入れていただき、ご自身のためにも、また、ご家族やご友人のためにも、オミクロン株対応ワクチンの接種を検討をいただきたいと思います。

そして、ご報告になりますけれども、これも専門家会合で報告をさせていただきましたが、オミクロン株のXBB.1.5、マスコミ等で懸念されるということで報道がされているのはご存知かと思いますけれども、これにつきましては県内で1例が確認をされました。これは民間の検査施設、検査機関から提供されたものを、今週、県の衛生研究所で確認をしたところ、これが県内で確認された最初のケースとなりますけれども、XBB.1.5と判明をいたしました。ちなみに、検出をされた被験者の方でございますが、20歳代女性の方でありまして、アメリカ合衆国に渡航歴があり、帰国後1月はじめに発症していた方でございます。

以上が私からのご報告と、それから今日の専門家会合についてでございますけれども、専門家会合におきましては、先生方にお願いをし、まずは県の感染の状況についてのご意見、さらには今後の5類を見据えたですね、埼玉県の今後の戦略の微修正についてご意見を伺うことといたしました。まず、現在の状況についてでございますけれども、感染者数等から見ても良くなっていること、数値が多いけれども依然として注意をするべきであるということ。それから、やはり先般もある先生から、重症化或いは死亡者の方は、ワクチンを全く打ってない方ばかりになってきたという話がございました。他の先生からも同様の報告がございました。他方、ここまでお願い、病院の方でもワクチン打ったらいいんじゃないですかというお勧めをしてるらしいんですが、現在に至るまで全くワクチンを打たない人を打たせるってのはなかなか難しいと。こういった話もございます。いずれにしてもそういった人が結局感染して重症化すると、ICU等での高次医療を受ける方が受けることができなくなるといったことも含めて、一般医療の部分、つまり、この当季、この時期は非常にその一般医療が逼迫する時期でもありますけれども、そういった全体的な医療の逼迫というものが出るといった話がございました。また、一部では、高齢者施設で看取りになるようなパターン、つまり入院ではなくてどうしてもそこで治療してもなかなか難しいということで、高齢者施設で看取りになる方も実際おられます。こういった方々の中でも、早期に医療に、結局施設によっては受入体制というかですね、医療の体制或いは医療のアクセスが整っていなくて、施設の中でも差があるといった、そういったお話もございました。それから外国人の訪問客についても増加が懸念されるところ、これは経済委員からですけれども、会員組合に対して周知を徹底しているところであると、こういった力強いご意見も、これ以前、お話した外国人向けの中国語や韓国語、英語での案内についてですけども、そういった話がありました。それから微修正でございますが、ちょっと簡単にその微修正の中身を申し上げさせていただくと、埼玉県といたしましては、これまでと同様に埼玉県の戦略は不変で、新規陽性者の多寡にかかわらず、重症者或いは死亡者を最小限に抑制をしていくということは変わりません。他方で、かつてと異なって、かつては例えば社会経済活動を制限するとか、それをコントロールすることによって、陽性者の増減をコントロールをしようとし、また同時に病床を増やすことによって、医療の圧迫を避ける。この両方でコントロールしてきたわけですが、最近では、これは日本全体かもしれませんけれども、経済社会活動への制限は、なるべく行わない。感染症対策をしながら経済対策をしていくという流れになっていますけれども、そうだとすると、今度は病床の方だけでコントロールするということになります。この中で、すでに埼玉県ではレベル3になっていますけれども、レベル3医療負荷の増大期にすでに入っておりますけれども、これをレベル4にする、つまり医療機能の不全期に行くまでには、これ行かせちゃいけないわけですけれども、行くまでには、実はその段階としてというか手段として大きなものが1つだけ、感染症法の16条の2に基づく医療機関への要請、これがあるわけですけども、実はその前にもやるべきことを、やれることがあるのではないかということで、先ほど申し上げた重症や死亡者を下げるという戦略は変わらないんですけれども、現在のレベルの3と4の間の大きな差があることに鑑みて、最終的には総合的な状況の判断が求められるものの、重症病床の占有率を特に注視しながら対応していきたいと考えています。具体的には、具体的にはというか、これまで第6波・第7波・第8波では、重症病床が占有率が上がるとその直後に死亡者の数が増えると。こういったパターンが、年間が見られていますので、そこを特に考えて、重症病床の占有率を上げない、増やさないためには、じゃあどうするかということで、埼玉県といたしましては、さらなる病床の確保がまず1点。それから2つ目が、高齢者のための療養施設。病床、この臨時施設については、今増やしてきてますけども、引き続き拡大の方向。それから県立の総合リハビリテーションセンターの受入枠、これを拡大することを検討する。これ高齢者を、もっぱら介護が必要な高齢者を受けることができるという意味です。4番目が、高齢者施設内での医療に関する支援体制ということで、その施設に往診や、或いは早期の投薬ができるよう、医師会のご協力もいただけるということで、これを拡充することによって、高齢者が重症病床に入らなくて済む体制と、それから重症病床をしっかりと確保していくと、この両方で先ほど申し上げた重症病床の逼迫によって、死亡が出てくるというこれまでの過去3回のパターンをもたらさない。こういったことにさせていただきました。ちなみに、この戦略のマイナーチェンジというか微修正については、私ども、本県のコロナ戦略、with コロナの戦略1.01としていますけれども、これにつきましては、先生方からはほぼ、大変よくできているとか歓迎するとか、こういったお声をいただけました。私の方からはご報告は以上でございます。

金井県医師会長

ただいま知事から説明がございました。1.01っていう戦略ということでの説明があったわけですけども、微調整というお話でございまして、今までと大きく変わるところがあるのかと言ったら、大きく変わるところが特別にあるわけではないということ。ただし、どこに重点を置くかという当たり前のことかもしれませんけど、どこを重点的に置くかということ。これは委員からよく出ることですけれども、高リスク・高齢者に対する対応はということがございます。とりわけ高齢者については気をつけなければいけない、高齢者施設において、そこでしか療養をすることができない場合も多々あるということから、そういうこともしっかりやっていかなければいけない。そういうようなお話でございまして、今、特別何かを変えていくかということではないと思っておりますが、知事から今お話があった通りで、知事がお話をされた1.01という、戦略と言っていいのか分かりませんが、そういうことに関しては、全く賛成であるということでございますので、我々が考えてもそうだなということを、お示しをいただけたのかなあという風に思っております。以上です。

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