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掲載日:2023年1月5日
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明けましておめでとうございます。謹んで新年の御挨拶を申し上げます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
今年も埼玉県は明るいスポーツの話題で始動いたしました。元日のニューイヤー駅伝で、県内に拠点を多くホンダが昨年の初優勝に続き、史上7チーム目の連覇という偉業を達成をいたしました。特に本県出身の、4区小山選手、5区青木選手、6区中山選手も活躍をされ、必勝のたすきリレーで栄冠を手繰り寄せました。ホンダの選手をはじめ関係者の皆様にお祝いを申し上げるとともに、新年から明るい話題を埼玉県にもたらしていただいてくれたことに、感謝を申し上げたいと思います。
さて、昨年は新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい、かつてない規模の陽性者数を記録するなど大変厳しい状況でありました。また、昨年末から新型コロナの拡大とともに、季節性インフルエンザの流行期に入りました。最前線で奮闘されている医療関係者の皆様をはじめとするエッセンシャルワーカーの皆様、その他感染症対策に取り組まれたすべての皆様に対し、改めて心から感謝を申し上げます。他方で、ウィズコロナが定着をし、新しい生活様式の下、3年ぶりに「熊谷うちわ祭」、「川越まつり」、「秩父夜祭」をはじめとする地域のお祭りやイベントが再開をされたのは嬉しいニュースでした。こうした祭りなどの久々の開催だけではなく、NHK大河ドラマでは、一昨年の渋沢栄一翁に引き続き、昨年は「鎌倉殿の13人」で畠山重忠(はたけやま しげただ)や比企一族、木曽義仲(きそ よしなか)といった、埼玉ゆかりの武将や人物が話題となるなど、埼玉県に大いに注目が集まることとなりました。スポーツでは、村岡桃佳(むらおか ももか)選手が北京パラリンピックのアルペンスキーで2大会連続の金メダル獲得、そして日本パラスポーツ大賞も受賞されました。また、大相撲では阿炎(あび)関の初優勝を始め、ラグビーの埼玉パナソニック ワイルドナイツのリーグワン初代王者に輝くとともに、サッカーの浦和レッズレディースも、WEリーグカップの初代王者となるなど、埼玉県にとり、明るい話題があったことにも勇気をいただきました。
今年はラグビーワールドカップ・フランス大会が開催をされます。4年前の日本代表の活躍は、私たちに大きな感動と勇気をもたらしていただきました。埼玉パナソニック ワイルドナイツから出場する選手にも、大いにご活躍をいただき、初のベスト8進出を期待したいと思っています。また、映画「翔んで埼玉」の続編が公開を予定されています。昨年、一昨年の大河ドラマに引き続き、埼玉の魅力を発信できるまたとない機会だと捉えています。こうした明るい話題を次々に発信し、長引くコロナ禍での暗い気持ちを一掃してまいりたいと思います。他方、本年は、厳しい年、厳しい状況になることを前提に、次々と起こるであろう新たな問題に対しては、自ら課題を発見する力、過去の成功体験や従来の発想に捉われず解決策を考え、速やかに実行していく力が求められます。そのためには、従来の働き方や仕事への取り組み方の「変革」が必要です。本県が進めるデジタル・トランスフォーメーションは、社会全体の変革を目指すものであります。デジタル技術により省力化、つまりデジタルに任せて浮いた分の能力は、そして時間は、フェイス トゥ フェイスで丁寧に対応するべき人と人との交わりの中でしか生まれない仕事、或いは人間にしかできない創造的な仕事にシフトをしていくことが肝心だと思います。人口減少下にあっても、DXの推進などにより社会全体の生産性を向上させることで、持続的に発展していく社会を構築していく。その礎を今年築いていきたいと思います。そして、今年はもう一つ、こうあって欲しいという目標があります。今年こそ、ポストコロナ元年にしたいと思います。同時に、中長期的には、新しい時代の幕開けとして、10年後、20年後を見据えた大きな変革の年としていきたいと思っています。まずは、目下の危機への対応として、引き続き新型コロナウイルス感染症対策に最優先で取り組むとともに、長期化するであろうエネルギー・物価高騰への対応を進め、県民の皆さんの暮らしの安心・安全を確保し、同時に経済を一刻も早く回復させたいと思っています。その上で、新たな時代に向けた未来への確かな布石として、人材育成としての「人」、強い埼玉県経済に不可欠な「企業」、この人や企業が根付いている「地域」、これら「人・企業・地域」を三位一体として、持続可能な成長ができる施策を推進して参ります。また、5か年計画の2年目を迎える本年、「日本一暮らしやすい埼玉」の実現に向け、中長期的な視点に立ち、激甚化・頻発化する災害に対応するなど安心・安全の追求はもとより、女性活躍の推進やLGBTQへの支援といった誰もが輝く社会の実現、さらには、埼玉版スーパー・シティプロジェクトをはじめとする本県の持続可能な成長に繋がる取組を加速させていきたいと考えています。今年の干支「卯(うさぎ)」は、その跳躍する姿から、「飛躍」、「向上」を象徴するものであります。今年が埼玉県にとって飛躍と向上の年となるよう、皆様とともに「ワンチーム埼玉」で県政に取り組みたいと思います。
さて、昨年は、新型コロナウイルスの感染対策につきまして、県民、事業者の皆様、特にエッセンシャルワーカーの皆様には大変ご協力をいただきました。まことにありがとうございました。今年も新年を迎え、改めての要請、お願いとなります。これから帰省・旅行、新年会、初詣、成人式など、様々な行事を予定されてる方もおられると思います。しかし、引き続き、県民の皆様、事業者の皆様にはご協力をお願いします。まず、県民の皆様へのお願いであります。帰省や旅行等、都道府県をまたぐ移動の際や、新年会、初詣、成人式などのイベントに参加する場合には、「三つの密」の回避を含め、「人と人との距離の確保」、「マスクの着用」、「手洗いなどの手指衛生」など、基本的な感染防止対策の徹底をお願いいたします。また、体調がすぐれない場合には、どんなに楽しみにしていた外出・イベントであったとしても、参加を控えていただきたいと思います。そして、これから帰省をされる方もおられるかもしれません。その方々は帰省先で、高齢のご親族や、普段会うことがなかった人たちなど、多くの方々とお会いになるかもしれません。帰省前或いは帰省から戻った際には、ぜひ検査を行っていただきたいと思います。続いて、オミクロン株対応ワクチンを未接種の方は、早めにワクチン接種にご協力をいただきたいと思います。また、冬場は暖房器具の使用のため、窓を閉め切りがちになります。室内の温度に留意しながら定期的な換気を行っていただくとともに、ここでもこまめな手洗いをお願いいたします。飲食等については、「彩の国『新しい生活様式』安心宣言飲食店+(プラス)」の認証店、ステッカーの貼ってあるお店をご利用いただくとともに、飲食の際にもなるべく長時間を避け、大声を出さないようにしていただきたいと思います。次に、事業者の皆様への要請等であります。業種や施設の種別ごとに、自主的な感染予防のための取組等を定めた業種別ガイドラインの遵守をお願いいたします。施設管理者におかれましては、これまでにクラスターが発生しているような施設や、「三つの密」のある施設では、特に徹底した感染防止対策をお願いしたいと思います。また、エアロゾル対策として、屋内の効果的な換気をお願いいたします。職場におきましては、引き続き、テレワークや時差出勤、自転車通勤などを奨励していただくなど、人と人との接触を低減させる取組を行ってください。度重なるお願いにて申し訳ありませんが、新しい年を迎え、ご自身だけではなく、大切な人を守るため、「三つの密」の回避など、引き続き感染防止対策の徹底にご協力をお願いいたします。なお、昨日の新規陽性者数は4,991人と、前週同曜日と比較して5,914名の、減少、マイナスでありました。1週間平均も5,459人で、その前の1週間と比較をして3,394人、平均で減少をすることとなりました。しかしながら、昨年末に、オミクロン株に対応した新レベル分類をレベル2(感染拡大初期)からレベル3(感染負荷増大期)に引き上げたところでありますが、病床使用率はいまだに高い状況で推移をしています。引き続き予断を許さない厳しい感染状況だと考えています。年末の専門家会合においても、新年のお休みの段階では、一旦陽性者数は減少するかもしれないが、通常長い休みの後は陽性者数が増えることが多く、決して油断してはならない。このような指摘を強くいただきました。今後の対応として、改めてでございますが、昨日、重症病床を確保する医療機関に対し、重症病床のフェーズⅠからⅡに引き上げ、病床の確保の要請を行ったところであります。移行日でありますが2週間後の1月17日(火曜日)とし、移行後の病床数は90床を予定をしております。病床の確保に向けては、救急搬送等、一般医療の状況について、医療機関の意見を聞きながら進めて参りたいと考えているところであります。
私からは以上でございます。
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