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掲載日:2023年1月11日

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定例記者会見の知事発言(1月11日)(テキスト版)

皆さん、おつかれさまでございます。

私の方から、まずは「いちご」についてご報告をさせていただきたいと思います。シーズンがやって参りました。それのみならず来る1月15日は、「いいいちごの日」ということもあり、今日は埼玉のいちごについてご紹介いたしたいと思います。埼玉県におけるいちごの生産状況でありますけれども、令和3年の産出額は32億円で全国13位、栽培面積は96ヘクタールで、全国17位となります。埼玉県のいちごの月別の市場出荷量でありますけれども、グラフからもおわかりになる通り、これから最盛期を迎え、出荷も本格化をいたします。

いちごは、寒い時期ほどじっくり育つことから甘さが増します。また、ビタミンCも多く含まれ、今の季節には貴重な果実であります。県内の主な産地といたしましては県西部の吉見町や川島町、県東部の久喜市や加須市、県北部の本庄市や秩父市などであります。すでに、ご存知の方もおられると思いますが、埼玉県で育成したオリジナル品種も続々と登場しており、生産者や関係者の皆様方のご協力により、ここ数年で栽培面積が大幅に増えております。ぜひ多くの皆様に、県内で生産される新鮮でおいしいいちごを食べていただきたいと思います。

そこで今回は、県農業技術研究センターで育成した、埼玉県のオリジナルの品種を改めてご紹介させてください。埼玉県では、平成10年代後半、観光いちご農園が増加し始めたころから、観光いちご生産者から、埼玉県の観光いちご農園に来なければ食べられないいちごを育成して欲しいとの声が多く寄せられました。これを受けて、県の農業技術研究センターでは、観光農園での提供や直売所での販売に向く甘くて、おいしいいちごを目標として、約10年かけて新品種「あまりん」と「かおりん」の2品種を育成し、平成28年から栽培を始めました。「あまりん」は、「甘さ推し!」のいちごでありまして、際立つ甘さと深みのある味わいが特徴で、消費者からの人気も高く、メディアでも数多く取り上げられている品種であります。年々栽培面積が増えており、令和4年は11.1ヘクタールで栽培をされております。観光農園や直売所のほか、スーパーやフルーツ専門店、洋菓子店などで販売をされております。「かおりん」は「香り推し!」のいちごで、酸味と甘みが高く、香りが豊かなのが特徴であります。令和4年の栽培面積は0.6ヘクタールと少なく、限られた観光農園や直売所がメインの販売となっておりますので、見かけた際は是非お買い求めをいただきたいと思います。この「あまりん」と「かおりん」の2品種に加え、市場に出荷するためのいちごとして、令和3年に新たないちご品種「べにたま」の品種登録出願を行いました。「べにたま」は、「バランス推し!」のいちごで、甘くて酸味は控え目、実がしっかりして傷みにくく、輸送に向くことなどが特徴であります。市場評価を確認するため、昨年から始めた限定販売でも、消費者からの評判がよく、今年も引き続き限定的ではありますけども、県内の一部スーパーマーケットなどで販売をしておりますので、見かけた際には是非お買い求めいただきたいと思います。これに加えて、直売や観光いちご生産者からも、新品種で話題性のある、この「べにたま」を栽培してみたいという声が上がったことから、昨年9月に合計40戸の生産者に苗を配り、「べにたま」の試作に取り組んでいただいております。耕作面積も令和3年の0.35ヘクタールから1.1ヘクタールと大幅に増えています。今後、県では苗の供給を増やすとともに、栽培指導を行うなど、「べにたま」が将来、埼玉県産いちごの主要品種となるよう支援していきたいと思います。そして前回は多分、画像だけでしたが、今日は本物の「あまりん」「かおりん」「べにたま」もここに展示してございます。記者さんのところに行くのは、もう少し後だと思いますけれども、是非、お買い求めをいただきたいと思っています。なお、これらの県の育成品種は、県産農産物ブランドとして知的財産権を保護するため、品種登録の手続きを済ませ、県外での栽培禁止、海外への苗持ち出し禁止、また、中国・韓国での品種登録を進めるなどの対策を行っています。今後、さらに栽培産地の拡大を進め、多くの方に「甘さ推し、香り推し、バランス推し」のバラエティ豊かな、県産いちごを楽しんでいただけるようにしてまいりたいと思っています。

次に、いちご狩りを楽しめる県内の観光いちご農園についてご紹介いたします。本県は734万の人口を擁し、大消費地である首都圏に位置する立地条件を生かし、秩父地域をはじめ、県内各地に100件ほどの観光いちご農園が開設をされています。最近では、腰の位置の高さで、楽に摘み取りができる高設栽培の農園や、ベビーカーや車椅子でそのまま入園できるバリアフリーの農園が増えており、どなたにもいちご狩りをお楽しみいただけます。また、子育て家庭が入園料割引などのサービスを受けられ、お得にいちご狩りが楽しめるパパ・ママ応援ショップの協賛農園や、お子様を含め、家族ぐるみでいちご狩りや、あるいはそれと一緒にバーベキューなども楽しむことができる農園もございます。県内の、観光いちご農園は、県グリーンツーリズム情報サイトでも紹介しており、現在100農園が掲載されております。ぜひ、「いちご狩り グリツリ」とご検索をいただき、利用いただきたいと思います。各農園では予約制にすることで、密を回避するなど工夫をして、新型コロナウイルス感染防止対策にも取り組んでおります。ぜひ県民の皆様に安心して、いちご狩りを楽しんでいただきたいと思います。

いちご狩り以外でも、旬ないちごを購入したり、お取り寄せすることも可能です。今回ご紹介した埼玉県の観光いちご農園やオリジナル品種のいちごを提供している直売所を含め、ご自宅からウェブなどでいちごをお取り寄せできる農園などの情報を「埼玉県産物ポータルサイトSAITAMAわっしょい!」に、埼玉いちごの特設ページを設けてご紹介をしております。「埼玉農産物ポータルサイトSAITAMAわっしょい!」では他にも、県産農産物のイベント情報やレシピ、県産農産物を買えるお店や食べられるお店などの農産物情報を発信していますので、「SAITAMAわっしょい」と検索をしていただき、ぜひご活用いただきたいと思います。最後に「べにたま」のロゴデザイン募集であります。県では先ほどご紹介した県オリジナル品種、この「べにたま」への愛着を醸成していただくとともに、認知度を向上させるために、「べにたま」のロゴデザインを昨年、12月27日から1月31日火曜日まで募集しております。今月末、1月31日の応募締め切った後に、関係者や外部の有識者のご意見を踏まえ、最優秀賞1作品を決定し、2月下旬から3月上旬に県ホームページなどで発表する予定であります。最優秀賞に選ばれたデザイン、ポスターやチラシ、ホームページなど、県の広報としての活用だけでなく、生産者やJAにおける出荷箱や、ラッピングフィルム、スーパーなどにおけるミニのぼり旗などのPR資材にも、広くご活用いただきたいと考えています。「べにたま」は美しい、いちごの色から「紅」、そして埼玉の丸い果実のイメージから「玉」、この「紅」と「玉」をあわせて名付けられました。まずは「べにたま」を味わっていただき、この埼玉のいちごらしい名前に合ったデザインを考えてご応募をお待ちします。以上、埼玉自慢のいちごについてご紹介しました。これからいちご生産が最盛期に向かってまいります。県民の皆様には、おいしい埼玉のいちごを食べて、良い春をお迎えいただきたいと思っています。

さて、現在、中国における新型コロナ感染症の爆発が報道されています。一方で、21日より28日頃まで、春節の休暇を利用し、日本への訪問客が中国より増加することが予測されております。国の新型コロナウイルス感染症水際対策により、陽性者の入国は制限されるものと考えておりますが、県民や事業者におかれましても、十分なご注意をいただけるよう、お願いを申し上げます。具体的には、観光地や商業地にお出かけの際には、こまめに手洗い、手指消毒を行うと共に、飲食店などでは大きな声を出さず、長時間の会食にならない等、感染症対策を徹底していただきたいと思います。また、混雑している場所では、人と人との距離を取るなどの措置をお願いいたします。埼玉県は、極めて魅力の多い素晴らしい観光、あるいはショッピングの先であります。魅力的な埼玉県にお越しのお客様と県民の皆様の双方が、高いレベルの感染症対策を行っていただくことにより、楽しく、安全に安心してお過ごしをいただけることになるよう、ご協力をお願いいたします。なお、重症予防効果をはじめとする感染症対策に確実に効果があるワクチンの早期接種、あるいは前回接種から期間が空いてる場合の追加接種についてもご検討をお願いをいたします。

お問い合わせ

知事直轄 報道長  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎1階

ファックス:048-830-0029

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