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掲載日:2022年1月12日

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定例記者会見の知事発言内容(1月12日)(テキスト版)※抜粋

 

皆さんお疲れ様でございます。本日は私の方からまず何点かご報告をさせていただきます。今日は実はこの横にある「いちご」のご報告をしたかったんですが、その前に新型コロナウイルス感染症関連のご報告をさせていただきます。

まずは、県内市町村の警戒区域アラートの発信状況であります。見ていただくとわかる通り、真っ赤にほぼなっておりまして、本県においては新型コロナウイルス感染症の新規陽性者が拡大をしています。今日の現在ですけれども、ご覧の通り、新たに発出をした区域をはじめとし、29の市、そして伊奈町を初めとする6町の計35市町に赤い「警戒区域アラート」が発出をされています。また「注意報」、黄色の部分ですけれども、こちらも行田市を初め7市にのぼっております。新しい変異株であるオミクロン株の市中感染が疑われる事例も多く報告をされており、もはや県全域において、オミクロン株の感染拡大が起こっていると言っても過言ではない状況になりつつあります。県民の皆様には、外出の際には特に気を付けて、できる限り混雑を避ける、体調がすぐれない場合には必ず外出を見送るなど、基本的感染防止対策を徹底していただくようお願いをいたします。

次に、新型コロナウイルス感染拡大を受けた対応でありますけれども、まずは新規陽性者の増加に伴い、入院患者、そして療養施設での療養者、そして自宅療養、多く増えております。このような3つのレベルに対して対応するための県側の体制を整えています。まず保健所の体制ですけれども、保健所は患者の症状等を確認し、療養先等を決めるための最初の調査連絡、いわゆるファーストタッチを実施をいたします。このファーストタッチは、発生届が受理した翌日までに行うことが求められており、そのための体制を強化しています。県の保健所についてはすでに県職員30名を配置をしたほか、1月末までに派遣事務職員120人を配置できるよう、順次増員をしてきております。そして調整本部、入院調整を行ってますが、この入院調整を行っている調整本部についても職員の応援を10名増員、配置いたしました。また自宅療養者の健康観察につきましては、患者の状態に応じて、保健所、協力医療機関、自宅療養者等支援センターが健康観察も行っています。第5波の経験も踏まえて、自宅療養者が増加した際にも効果的な健康観察が行えるよう、健康観察アプリ、My HER-SYS(マイハーシス)や、自動架電のシステムも活用して、例えば自宅療養者等支援センターでは9割以上がこのMy HER-SYS(マイハーシス)や自動架電のシステムで健康観察を実施しています。県保健所の健康観察体制強化のため、1月末までに派遣の看護師を129人まで順次増員をしているところです。また自宅療養者等支援センターでは、現在1万8,000人の方々の療養者に対応できる体制を整えていますが、今後さらに増強をする予定でございます。さらなる感染拡大の兆候があれば、これに加えて応援体制などを速やかに強化をしてまいります。

次に行政検査の特例の徹底であります。保健所の負担軽減、そして検査対象者の速やかな検査の実施を目的として、行政検査の特例を実施をしております。これにつきまして改めて、保健所に対して徹底をするよう指示をいたしました。例えば職場内感染等ですけれども、一般企業や学校、高齢者施設、保育園・幼稚園等の事業所においては、濃厚接触者の範囲を自ら事業所が特定をし、それを保健所に提出をする。そして保健所が確認した上で、検査業者に事業所から直接、保健所とかを介さずに事業所から直接、検査業者に検体を送付する体制が出来上がっており、ここに移行をしています。また感染拡大期の特例措置としては、もう一つ家庭内等の感染の対策として、例えば陽性者が出た時に、医師が陽性者の同居家族等の無料検査を行うようにできる体制も組んでおり、これに移行をしています。これを徹底するよう指示をいたしました。またもちろん、これまでにもご報告している通り、オミクロン株の市中感染確認を受けて、感染に不安を感じる方は無料検査を受けていただくようにできますので、改めて受検をお願いを申し上げます。さらに多くの不安を感じている方、発症等の症状がない方、感染に不安の方は、薬局やドラッグストアで無料の検査が受けられるのでぜひ受検していただきたく、現在県内253の薬局やドラッグストアが無料検査の場所として指定されていますので、県のホームページでご確認の上、必ず事前に電話等で連絡、予約をしてから検査場所に行っていただきたいと思います。また発熱等の症状がある場合には、これらの薬局やドラッグストアではなく、埼玉県指定の診療検査医療機関、これもホームページにすべて公表しておりますので、ここを確認をして、そこで無料検査受けられますので、ぜひご利用ください。

次に、Go To Eatの食事券及び観光応援キャンペーンの取り扱いについてであります。まず、Go To Eat食事券については、取り扱いですけれども、1月の5日から今月末31日までの予定で、第2次販売を行う予定であり進めておりますが、感染拡大の状況に鑑み、1月の13日からのネット予約を一時停止をいたします。今回停止するのは、新規の食事券の販売の予約であり、すでにお手元にある第1次販売分、及び第2次販売分でも、すでにお手元にある食事券については現時点では利用可能でございます。ただ今後の感染状況によっては検討する可能性があります。

またすでに予約してある食事券、まだお手元に発券していなくとも、この予約してある食事券については発券は引き続き可能であります。食事券ご利用際には、それぞれの店舗が行っている感染拡大防止策にご協力をお願いを申し上げます。

詳しくは「Go To Eatキャンペーン埼玉県プレミアム付食事券」サイトをご覧をいただきたいと思います。

続いて、観光応援キャンペーンです。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、大変大きな影響を受けてきた観光関連事業者を支援するために、昨年11月1日に観光振興策を再開し、実施をしてまいりましたが、今般の急速な再拡大を受け、外出を促進する観光応援キャンペーンはやむを得ず中止、延期をするという、苦渋の決断をいたしました。観光支援策は赤色の枠で囲っている、こちらですね。現在実施中のものに加え、昨年12月の定例県議会で議決をいただいた黄色の方、2つありますが追加予定分のこの2つについても実施をする予定でございましたが、間もなく開始を前にし、中止、もしくは開始延期となりました。大変残念ですけれども、観光関連事業者の皆様のご期待に応えることができなかったことも踏まえて、今後感染状況を踏まえつつではありますけれども、観光事業者への支援は今後引き続き行っていきたいと思います。オミクロン株をそのためにも押さえ込み、1日も早い振興再開を目指したいと思います。

次に県民の皆様への要請等であります。本県の感染状況ですけれども、極めて感染力が強いとされているオミクロン株による市中感染が疑われる事例が報告をされており、同時に新規陽性者数の増加が傾向としては、増加が続いています。そして最近の検査では、オミクロン疑いの検査済みの検体のうち、オミクロン疑いは、この2日間すべて100パーセントとなりました。現在の医療提供体制に著しい負荷までは認められてはいませんが、オミクロン株の感染拡大のペース、スピードに鑑みれば、今まさに徹底した感染拡大防止対策が必要と考えます。

そこで本日、つい先ほどですが、書面による本部会議を開催をし、県民の皆様に対する特措法に基づく要請等につき決定をさせていただきました。そのことについてご説明いたします。これまでも県境をまたぐ移動については、「法に基づかないお願い」として注意を喚起をしてまいりました。新規陽性者数の急速な増加傾向を踏まえ、具体的にお願いをさせていただきたいと思います。県境をまたぐ移動は、基本的な感染防止対策に加えて、特に3つの密を回避するとともに、目的地以外には立ち寄らないよう徹底をいただきたいと思います。県境を越える場合には、このように徹底をいただきたいと思います。現時点では、県境をまたぐ移動を法に基づき制限をするつもりはございませんが、実際に最近の症例を見ていると、いわゆる県境を越えて東京由来であったり、旅行で感染をした、さらには会食、あるいはカラオケで感染をしたという事例が大きく伸長しています。特に移動を伴う集まりや会食等については、お気をつけをいただきたいと思います。またその他のお願いにはなりますけれども、体調が不良の時には、特に発熱等の症状がある場合には、必ず外出を控えてください。オミクロン株につきましては、感染当初のウイルス量の増加が顕著であるとの報告もあります。症状が現れた初期の対応が極めて重要です。さらに、オミクロン株の感染伝播のスピードに鑑みれば、ひとたび職場で新規陽性者が確認された場合、多くの職員が濃厚接触者として出勤することができず、その職場、会社の事業継続に著しい影響を及ぼす可能性も否定できません。そこで、多くの職員の皆さんが、皆様方の事業所や会社に出勤停止になる前に、事業者として経済活動を継続し、社会的責任を果たすためにも、テレワークの徹底をお願いをいたします。また時差出勤や自転車通勤などを行う体制を整備していただいて、可能な限り人と人との密な接触機会ができることを予防していただきたいと思います。

次に県庁内における感染症対策レベルの引き上げであります。まず執務室内における人と人との接触の削減であります。県庁内においては、感染拡大の防止及び業務継続の観点から執務室内における職員数の大幅な削減を進めます。具体的には、テレワークだけではなくて、空き会議室などの利用による執務環境の空間的分離、時差通勤などの取り組みを徹底してまいります。例えば、職員を3つのグループに分け、1つ目のグループは普段の執務室で勤務するグループ、2つ目のグループは会議室などで別室で勤務するグループ、3つ目のグループはテレワークをするグループとして、日替わりのローテーションで勤務を行うなどの取り組みを実施します。またこれまでは危機管理防災部や保健医療部、産業労働部などのコロナ対応業務を行う部局は、なかなかテレワークが進みにくかったんですが、今の感染力に従えば、まさにそれらの部局が状況によっては課の停止、閉鎖に追い込まれることも考えられます。そこでテレワーク等を積極的にこれらの部局においても進めていただくことにします。

次に職員に陽性者が発生した時の取り組みです。陽性者が発生した時には、職員健康支援課にいる保健師が、陽性者が発生した職場に対して聞き取り等の職場調査を速やかに実施し、健康管理を徹底します。また職場調査に基づき、管轄の保健所と連携をとりながら、出勤自粛の範囲や期間、消毒方法や家庭内での感染防止などの指導を実施します。

次に感染予防のための取り組みです。職員が閲覧できる掲示板、ポータルサイトに日替わりでのポップの配信や通知を行うことによって、感染防止のための取り組みの徹底と意識の向上に努めます。また庁内放送による感染予防のための注意喚起を行ってまいります。

さて、コロナについては以上でありますが、もう少し明るい話題をお届けしたいと思います。いちごのシーズン到来です。来る1月15日は、「いいいちごの日」だそうです。本日は、埼玉県のいちごについてご紹介させてください。埼玉県におけるいちごの生産状況ですが、令和元年の産出額は31億、栽培面積は102ヘクタールであり、産出額としては全国13位、栽培面積は全国第16位となっています。埼玉県産いちごの月別の出荷量でありますけれども、グラフからもお分かりの通り、いちご生産はこれからが旬です。出荷も本格化します。いちごは寒い時期ほどじっくり育つことから、甘さが増すそうです。またビタミンCも多く含まれ、この季節、ビタミンCが不足することも多くなります。貴重な、今の季節の果実です。県内の主な産地は、県西部の吉見町、川島町、県東部の久喜市や加須市、県北部の本庄や秩父市などであります。昭和30年代後半には、「埼玉ダナー」等の品種が多く植えられ、人気を博し、埼玉県は日本一の生産地でありました。現在では、残念ながら日本一の座からは落ちましたが、埼玉県のオリジナル品種も続々作られており、ぜひ多くの皆様に県内で生産される新鮮でおいしい、これ知事だから申し上げるのではなく、本当においしいです。ぜひ食べていただきたいと思います。

そこで今回は、県農業技術研究センターで育成した、埼玉県のオリジナル品種についてご紹介いたします。近年全国の試験場では、いちご品種の育成が盛んに行われ、独自のすぐれた品種が次々に生み出されています。埼玉県では平成10年代後半、県内で観光いちご農園が増加し始め、生産者から埼玉県でなければ食べられない、オリジナル品種を育成して欲しいとの声が多く寄せられました。これを受けて県農業技術研究センター頑張りました。観光、直売に向く、甘くておいしいいちごを目標として、約10年かけて新しい品種、「あまりん」と「かおりん」の2品種を育成し、平成28年度から栽培が始まっています。「あまりん」は、「甘さ推し!」のいちごで、現在約6.9ヘクタールで栽培され、それは例えば昨年のシーズンと比較すると175パーセント増加になりました。「かおりん」は、際立つ甘さのみならず、深みのある味わい、「香り推し!」の消費者から人気が高く、メディアでも取り上げられているこの「あまりん」と「かおりん」であります。観光農園や直売所のほか、スーパーや量販店、フルーツショップ、洋菓子店などで大好評で販売をされています。

この「かおりん」、0.4ヘクタールで栽培をされ、糖度、酸度が高く、濃厚な味わいが特徴で、栽培地域はまだまだ少ないものですが、観光農園、直売所などがメインなので、ぜひ見かけた際には貴重なので、機会を逃さずお買い求めいただきたいと思います。また、この「あまりん」、「かおりん」に続いて、こちらですけれども、市場出荷向けのいちごとして、つまり量販店とかでより多く見られることになるだろういちごとして、昨年新しいいちご品種、「べにたま」の品種登録の出願を行いました。「べにたま」はバランス推し、「あまりん」が甘さ推し、「かおりん」が香り推し、「べにたま」がバランス推しということで、甘くて、酸度は控え目、実がしっかりして痛みにくく輸送に向くといった特徴があります。現在市場評価を確認するため、加須市と吉見市の生産者が約0.35ヘクタールで試験栽培を開始し、令和5年度以降の本格栽培を目指して、産地の支援に取り組んでいるところであり、一部ではありますけれども県内の量販店で限定発売中であります。今後さらに栽培産地の拡大を進め、県民に「甘さ推し、香り推し、バランス推し」のバラエティ豊かな県産いちごを楽しんでもらえるようにしてまいりたいと思います。なおこれらの県オリジナル品種は、県産農産物ブランドとして、知的財産を保護するため、県外での栽培は禁止、海外への苗の持ち出しは禁止、あるいは中国や韓国でも品種登録を進めるなどの対策を行っています。

次に、いちご狩りが楽しめる県内の観光いちご農園について紹介をいたします。私は実はこの地図大好きでしてとても見やすいと思いますので、ぜひご参考にしていただきたいと思います。本県は734万人の人口ですけれども、東京に近いという立地を生かして、県内で101もの観光いちご農園がございます。秩父地域を初めとして、県内の多くの地域でいちご狩りが楽しめます。最近でも親子連れでも楽しめるように、腰の高さで収穫できる、しゃがまなくていい高設栽培の農園や、ベビーカー、あるいは車椅子でも行き来しやすくなるために、通路が広くなったバリアフリーのタイプの農園、パパ・ママ応援ショップの特典が受けられる、こういう協賛農園もあります。農園では、マスクの着用、手指消毒、予約や来場者のエリア分けによる3密回避など、新型コロナウイルス感染症の対策を講じていますので、ぜひご協力をいただいた上で、安心していちご狩りを楽しんでいただきたいと思います。いちごのおいしさは加工食品でも楽しめる、これまでもいちごを使った6次化商品が販売されていますが、あまりん、かおりんの生産量が増えてきたこともあり、もったいないと言わないでください。ぜひこのおいしさをスイーツに閉じ込める、そんな商品が出てきて、ホテルや洋菓子店で販売されるようになっています。あまりんの特徴である、甘さと形が整っている見栄えを生かしたショートケーキや、フルーツサンド、あるいはかおりんの特徴ある香りが楽しめるジェラートなど、県内にはいちごの加工食品が豊富です。今回紹介した、埼玉県の観光いちご農園やオリジナル品種のいちごの加工商品を提供しているお店、ご自宅からウェブなどで、いちごをお取り寄せできる農園等の情報については、「埼玉県農産物ポータルサイトSAITAMAわっしょい!」にて紹介をしています。現在感染者が急増しています。ぜひこの機会には、「埼玉県農産物ポータルサイトSAITAMAわっしょい!」で商品を取り寄せいただいてご自宅で、あるいはお友達と、いちごのおいしさを楽しんでいただきたいと思います。いちごの季節がやってまいります。県民の皆様には、おいしい埼玉のいちごを食べて、良い春を迎えていただきたいと思います。それでは、私からは以上であります。

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