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掲載日:2023年12月5日

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秋草学園高等学校における「認知症サポーター養成講座」(平成28年6月15日、29日)の開催について

はじめに

 県及び各市町村では認知症に関する正しい知識と接し方を学ぶ「認知症サポーター養成講座」(以下「養成講座」という。)を開催しています。 

 今回は、秋草学園高等学校の御協力により、認知症サポーター養成講座を平成28年6月15日及び29日に開催しました。 

 他の学校での開催の参考としていただきたく当日の概要を報告します。

養成講座

 今回は、「愛され信頼される女性の育成」を教育理念に掲げる秋草学園高等学校が今年度から導入した「目的別講座」の時間を利用して実施していただきました。目的別講座では主権者教育として「18歳選挙権」などについてもすでに講座で皆さん学んだそうです。「将来社会で活躍する女性として、社会を知ってほしい」「人間力をアップしてほしい」という学校の思いが目的別講座には込められているようです。

 そのようなことを背景に、市内にある あさひ病院認知症疾患医療センター の方々を講師(キャラバン・メイト)として、合計184名の認知症サポーターが誕生しました。

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  養成講座では認知症の基本的な知識のほかに、認知症看護認定看護師であり認知症ケアに17年関わっているキャラバン・メイトから、意思疎通の難しくなっている認知症の方から「いつもありがとう」と声を掛けていただいたエピソードを紹介すると、生徒からは「認知症患者に対応する看護師さんの大変さ、支える家族の過酷さが改めて分かり、理解が必要だと思った。」という感想が出されました。

 また、今回の講座はキャラバン・メイトがかわいいおばあさんと駄菓子屋さんの店員のお兄さんに扮し、オリジナルの寸劇を交えて進められました。

 寸劇では、おばあさんが近所の駄菓子屋さんへ行きます。デイサービスに今行っているおじいさんが帰ってきたら、一緒に食べるためにお菓子を買いに来たとのこと。おばあさんは2個1,080円のお菓子を買いたいのですが、お金がうまく払えません。店員さんもちょっと…という内容でした。

 この寸劇を見て、生徒からは「イライラしたりせず、話をちゃんと聞こうと思った。」「何回も同じことを言われても怒らない環境をつくることが必要」などという感想を聞くことができました。

 併せて、若年性認知症についても、若年性認知症の当事者の方のメッセージビデオを通して学び、今回初めて若年性認知症を知った生徒もいたようです。自分のお父さんと同じ世代の方が若年性認知症になり、困難を感じつつも前向きに社会と共に生きている当事者の方の言葉は生徒の心に響いたことと思います。

 「いろんな場面でちょっと勇気を出してお手伝いをしてほしい」「声を掛ける時は、後ろからではなく、必ず前から声を掛けてくださいね」「みんなで支えあっていく社会を作ってほしい」などというキャラバン・メイトの方の言葉で講座は終了しました。 

 秋草学園高等学校の皆さんの感想(アンケート結果から)

・認知症になった人が一番苦しい、認知症を理解し、接することが大切。

・認知症は自分には関係ないものだと思ったが、若年性認知症というものがあることを知り、認知症についてもっと知りたくなった。

・認知症の方と接するのは難しいと思っていたが、自分の少しの優しさがあれば接することは難しくないと思った。

・認知症の人にとって優しい声かけだけでも力になれると感じました。

今回の開催結果

 今回の講座を通じ、これからの高齢社会を生き、支えていくこととなる若い世代の皆さんが認知症を「身近な問題」として受け止め、社会を知る一助となったようです。

 県では、これからも学校における養成講座の開催を推進していきますので、是非開催に関するお問い合わせ等をお待ちしております。

お問い合わせ

福祉部 地域包括ケア課 認知症・虐待防止担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎1階

ファックス:048-830-4781

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