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掲載日:2026年3月10日
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――アウトリーチ事業と地域の居場所を組み合わせた、精神障害のある方および生活困窮者を対象とする一体的支援の実践
精神障害のある方の中には、地域との関わりが希薄になりやすく、医療や福祉の支援につながるまでに時間を要するケースが少なくありません。
「鴻巣医療福祉センター」では、こうした状況にある方に対し、支援が必要な人のもとへ直接出向くアウトリーチ(訪問支援)と、地域で人とつながることができる居場所機能を組み合わせた支援体制を構築してきました。精神障害のある方や生活に困難を抱える方を対象に、医療・福祉・地域が連携しながら、訪問支援、相談、交流、食支援を一体的に展開する「地域で支える体制づくり」を進めています。
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この取り組みのポイント (1)来所を前提としないアウトリーチ支援の仕組み (2)相談・交流・食支援を備えた地域の居場所機能 (3)ピアスタッフ参画と多機関連携による支援体制 |
| 取組名 | 地域で支える体制づくり~アウトリーチ事業と地域の居場所~ |
|---|---|
| 実施主体 | 鴻巣医療福祉センター(鴻巣病院、なでしこメンタルクリニック、生活支援センター夢の実) |
| 主な活動地域 | 鴻巣市、北本市、桶川市、上尾市、伊奈町 |
| 開始時期 | 2018年4月~ |
| 主な連携先 | 埼玉県、鴻巣市、北本市、生活協同組合コープみらい、食生活改善推進員、鴻巣市民生児童委員協議会、行政機関、保健センター、警察署、学校、地域包括支援センター、ケアマネージャー、地域ボランティア等 |
| 主な対象 | 精神障害のある方、生活困窮者を含む全年代 |
| 公式情報 | ― |
精神障害を抱える方は、孤立しやすく、自分から助けを求めづらいという傾向があります。自身の意思では受診や相談につながりにくい方や、ひきこもり状態にある方などに対しては、来所を前提とした既存の支援の枠組みでは支援が届きにくい状況が課題となっていました。
こうした背景を受け、鴻巣医療福祉センターでは2018年4月より、来所を前提としないアウトリーチ(訪問支援)により社会とのつながりの支援とのつながりの糸口をなり、地域の中で人とつながれる居場所づくりを組み合わせた支援体制の構築に取り組むこととなりました。
アウトリーチにより、これまで支援につながりにくかった精神障害のある方や引きこもり状態の方が、医療・福祉サービスにつながる事例が生まれています。また、ピアスタッフの参画により、同じ経験を持つ当事者同士が支え合い、就労や社会参加へのきっかけとなるケースも見られています。こども食堂の運営を通じて、困窮者支援と地域住民の交流の場が形成され、地域のつながりづくりにも寄与しています。
アウトリーチ支援の実施にあたっては、行政、地域包括支援センター、保健センター、警察署、学校、民生委員、ケアマネージャー等と連携し、課題を抱える事案の情報共有や支援方針の検討を行っています。支援に行き詰まったケースや、つなぎ先の判断が難しい事例についても、関係機関が連携して対応を検討する体制が構築されています。
また、生活支援センター「夢の実」を拠点としたこども食堂の運営では、生活協同組合コープみらい、地域のスーパーや農家からの食材提供、鴻巣市の食生活改善推進員や地域ボランティアによる調理・運営協力、児童民生委員による子どもや家族の見守りや話し相手など、地域の多様な主体が関わる協働体制が形成されています。医療・福祉・行政・地域が役割を分担しながら連携することで、訪問支援と居場所づくりを一体的に支える体制が広がっています。
本取り組みは、アウトリーチ支援と地域の居場所を組み合わせ、精神障害のある方や生活に困難を抱える方が孤立しないよう、医療・福祉・地域が連携して支援につなぐ取り組みです。支援につながりにくい人に対して多職種が協働で関わる体制は、地域における孤独・孤立対策の一つの実践モデルとして、他地域にとっても参考となる構造を備えています。
「8050 問題」「ひきこもり」 “見えない”存在の声を聴く、アウトリーチ支援の現場から | ソ ーシャルインクルージョンを考える Web メディア (saiseikai.or.jp) (別ウィンドウで開きます)
2037.pdf (city.kounosu.saitama.jp) (別ウィンドウで開きます)
経験が支えになる。 精神疾患を持つ人と共に歩むピアスタッフとは? | ソーシャルインクル ージョンを考える Web メディア (saiseikai.or.jp)
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