トップページ > 県政情報・統計 > 広報 > 広報紙・テレビ・ラジオ・ソーシャルメディア > 広報紙「彩の国だより」 > 「彩の国だより」令和6年9月号 > 知事コラム「1月の能登半島地震を受けて ~いま一度「防災」を~」
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掲載日:2024年10月1日
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能登半島地震から8カ月が経過しました。改めて、犠牲となった方々に深く哀悼の意を表します。また、8月8日にも日向灘を震源とする大きな地震がありました。被災された皆さまに心からお見舞いを申し上げます。
災害は本県においても他人事ではありません。マグニチュード7クラスの首都直下地震は今後30年以内に70%の確率で発生するとされています。風水害も激甚化・頻発化しており、昨年6月の豪雨など県内各地で大きな被害がありました。
自然災害への備えは、平時に何を行うかが肝心です。県は、関係機関との強固な連結を推進する「埼玉版FEMA」において、さまざまなシナリオを作成し図上訓練を繰り返すことで県全体の危機・災害対応力の底上げを図っています。さらに、能登半島の被災地にも応援職員を派遣し、避難所運営に従事するなど、災害対応の経験を積んでいます。
また、災害時には、地域を守る要となる消防団の力が重要です。しかし、消防団員、特に若者の消防団員は年々減少しています。県民の皆さまには、消防団員の活動に関心を寄せていただけると幸いです。
一方、行政の取り組みだけでは限界があります。そのため、「イツモ防災」と「ミンナ防災」により、県民の皆さまには、家具の固定など命を守る自助の取り組みや、自主防災組織の活動を通じた地域での備えをお願いしているところです。
9月は台風シーズンです。重要なのは、日頃から、災害時に何が起きるかを想像し、それを踏まえた準備をすることです。台風は予測できる災害ですので、お住まいの地域のハザードマップを見て避難先や避難ルートを事前に検討し、早めの避難を心掛けてください。
なお、鴻巣市にある県防災学習センターでは、地震体験などを通じた災害時の行動や日頃の備えの大切さを学ぶことができますので、皆さまのご来館をお待ちしております。
災害から身を守るため、県民の皆さまや地域において、防災への意識を高め、平時からの備えを進めましょう。
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