ページ番号:158389
掲載日:2022年9月19日
ここから本文です。
知事
今日は、まず私の方からお知らせをさせていただくことがあります。昨日のことですけれども、県内で豚コレラが発生したという疑いのある事例が判明をいたしました。現在、当該の養豚場で飼育されている豚については、豚コレラの検査を実施しているところであります。したがいまして、この検査の結果が判明をし次第、皆様に対しても速やかにお知らせをさせていただくとともに、適切に対応、封じ込めを図りたいと考えているところであります。現時点では、先ほど申し上げたとおり検査中でございますので、様々な影響があるものですから、ちょっと細かい話はできませんが、本件について、まずは第一報として、御報告をさせていただきたいと思います。
埼玉
詳細は後でお聞かせいただけるというお話がありましたけども、発生場所ですとか、規模ですとか、その疑いが分かったタイミングとか、そのあたりについてはいかがでしょうか。
知事
昨日、疑いがあるという事例が判明をしたために、現在、きちんとした検査をさせていただいているところであります。規模や場所については、またきちんと正確に判明をしたところで御報告をさせていただきたいと思っています。と申しますのは、もう皆さん御存知のとおり、こういった類のことで、噂で対応することもおかしいと私は思っておりますし、正確に皆様にお伝えできる時点で、可及的速やかに御報告させていただきます。
埼玉
検査結果が分かるタイミングとしましては、いつ頃になりそうなんでしょうか。
知事
そう遠くないと思っていただいて結構だと思います。
朝日
(豚コレラの)疑いの事例が発生したのは、初めてですか。
知事
私の知る限り、県内で豚コレラが発生したという疑いのある事例が判明したのは、初めてのことだと思います。
東京
豚コレラの疑いのものというのは、家畜の豚なのか、野生のイノシシなのか、どういったものかというのと、あとはどこで、どの機関で検査しているのかもう一度教えてください。
知事
まず、豚か云々という話でございますが、先ほど養豚場と申し上げたとおりでございます。それから検査機関については、県の検査機関において今、取り扱っているところであります。
埼玉
その該当する豚なんですけれども、これはずっとそこの場所で飼育されていた、もしくは他の都道府県から持ってこられた、そのあたりについては。
知事
これについても、当該の疑いのあるもの以外にも多分そこにいたとか、近くにいたとかありますので、その辺も含めて今検査中でありますので、しっかりと御報告をさせていただきたいと思います。
東京
まだ疑いの段階というお話ですけれども、疑いの事例が発生したということで、県内の養豚の方とか、農協さんであるとかに何か対応策の指示みたいなものっていうのは出されてますでしょうか。
知事
現時点では、判明した時点で速やかに対応したいと思っております。
令和元年9月定例会付議予定議案について(PDF:212KB)
知事
それでは次に移らせていただきますが、今日は、この9月の定例会に付議をする予定の議案について、お知らせをさせていただきたいと思っています。まず最初ですけれども、今回9月の定例会を、20日の金曜日に招集をさせていただくことといたしました。パネルで御説明をさせていただきたいと思っております。今回の定例会に提案をする議案につきましてですが、全部で10件でございます。詳細につきましては、後程お話をさせていただきますが、まず、予算については次のパネルで御説明をさせていただきますので、条例の方からまず御説明いたしますが、成年被後見人制度等に関わる欠格条項を見直す条例、これは法律の改正に伴うものであります。など、改正が3件ございます。それから、財産の取得につきましては2件ございまして、県立学校の授業で使用する超短焦点プロジェクターというのだそうですが、あるいはそれを映すマグネットスクリーンを取得するものなど、2件であります。それから訴えの提起につきましては、県営住宅の明け渡し等を求める訴訟1件であります。さらに、2件の決算の認定でございますが、一般会計をはじめとする、各会計の前年度の決算についての認定をいただくものが2件でございます。このほか、報告事項といたしまして、専決処分報告が3件、行政報告書が1件、それから継続費の精算報告書が3件、さらには公社等の経営状況報告が5件など計18件、議案と合わせて、全体で28件となっています。
次に、補正予算について御説明をさせていただきたいと思っています。今回提案する補正予算の規模でございますが、一般会計で77億685万1千円。9月の補正予算としては、過去の10年間で比較すると、4番目に大きい規模になります。内容は二つになります。一つは補正予算第1号といたしまして、参議院議員補欠選挙の実施であります。そして、これは10月27日日曜日に執り行われる参議院議員補欠選挙を実施するために必要な投票所の設置経費や事務費など、22億555万7千円(後に「22億550万7千円」に訂正)の補正をお願いをするものになります。こちらにつきましては、今定例会の会期中に補欠選挙の告示日が来てしまうことから、他の案件に先立って審議をいただけるよう、お願いをしているところであります。このため、補正予算は第1号として、まずこれを2号とは分けて提案をさせていただいているところであります。二つ目でございますが、補正予算の2号として提案をさせていただきたいと考えておりますのは、国庫補助事業の活用による公共事業の推進、55億134万4千円ということになります。これは、国庫補助金が当初の予算より多く見込めるということになったため、これを活用した公共事業を推進するための経費について補正をお願いするものであります。例えば、これによって一般国道140号線の大滝トンネルの整備や、あるいは一級河川の柳瀬川水谷調整池の整備などが、予定より前倒しで行うことができることになります。今後とも、国の補助金などをうまく活用することによって、本県の負担をより少なくして、事業を実施し、住民サービスに努めていきたいと考えております。以上、9月の定例会に提案をする議案等の説明とさせていただきます。
知事公約に係る「取組の方向性」について(PDF:604KB)
知事
それではもう一つでございますけれども、これもパネルで御説明をさせていただきたいと思っています。知事公約に関わる取組の方向性につきましては、この席においても、御質問をこれまでもいただいてきたところであります。この選挙戦で取り上げさせていただいた12の政策分野の128項目の公約について、県行政として今後取り組むべき、そして進むべき方向性について、今回、取組の方向性というものをまとめさせていただきました。まだ就任して2週間というところでございますけれども、各部局長と公約について密度の濃い議論を何日もにわたって重ねさせていただいたところでございます。今後は、この方向性に沿って施策の進め方を検討し、実現に向けた工程を検討する。つまり、128項目のものを、これを各部局と話し合って、どのような方向性に持っていくかということを部局のそれぞれの人たちと、共通の理解をさせていただいたと理解をしています。そしてその上で、今後は、まだこれはできていませんけれども、施策の進め方の検討の具体について、実現に向けた工程を作るつもりであります。この取組の方向性そのものでございますけれども、ここにあるとおり、公約の各項目についての、県の施策として今後進むべき方向性を示したものであります。
皆さんのお手元にももう確か、多分配られていると思いますけれども、知事公約に関わる取組の方向性については、すべて網羅していますが、まず五大プロジェクト関連の項目を19挙げさせていただいております。本県は今後、全国でもトップクラスで急速に高齢化が進んでいく県とされています。「人生100年プロジェクト」によって、健康長寿プロジェクトを推進するとともに、様々な世代がレクリエーション、あるいはスポーツに参加ができるような、そういった取組を進めてまいります。そして、本県はこれまで、全国でも数少ない人口増加県でありました。ところが、まもなく、人口減少期に入るとされています。急激な少子高齢化の社会の到来を踏まえて、エネルギーの効率的な利活用を中心に据えたコンパクトな街、「埼玉版スーパー・シティプロジェクト」については、速やかに検討を進めることとしたいと思っています。さらに、「共生社会プロジェクト」によって県民すべての方、特に女性や、あるいはLGBTQ、こういった方々の支援に取り組んでいきたいと思っています。女性のキャリア支援などに引き続き、もちろん取り組んでいくわけですけれども、LGBTQについては、大人だけではなくて、子供も社会全体で正しく理解がされるよう積極的に啓発等を進めていくつもりでございます。さらに四つ目ですが、「あと数マイルプロジェクト」につきましては、将来の需要や新しい技術等を把握しながら、さらなる県民の利便性向上を検討し、県境路線を含めた効果の高い部分について、重点的に整備をしていくつもりであります。そして五つ目ですが、「世界のSAITAMAプロジェクト」では、国際的なスポーツイベントの開催を契機に外国人との交流を深めるイベントの多言語による情報発信など、多文化の交流の促進に取り組んでいきたいと思っています。また入管法の改正を踏まえて、これを契機として外国人材の受入れ、あるいは共生のための取組を、国の取組を踏まえながら、生活者の視点から行っていきたいと考えています。
次に、ここは重点的に取り組む項目として掲げていますが、先ほどの五大プロジェクト以外のものでの重点項目として16項目、今回は挙げさせていただきました。1つ目は、医療福祉の分野で医師の確保や地域医療体制の整備、あるいは病児保育の対応などくらしの安全、あるいは安心につながる施策に力を入れていきたいと思っています。それから、産業振興・地域振興の分野では、農林業の振興、起業家の支援、商店街への支援などに力を入れさせていただきたいと思っています。さらに、スポーツ産業については、非常に高いポテンシャルがあると私は認識しており、産業振興の施策の一つの柱として取り組んでいきたいと思っています。また、大宮スーパー・ボールパーク構想の検討を進めて、大宮公園の魅力を高めていきたいと思っています。さらに、危機管理の分野においては、これまでの経験も生かしながら、県民の安全・安心の確保のために万全を期したいと思っています。行財政改革の分野では、県民サービスの向上とコスト削減のため、行政のIT化や、この間のこの席でも出ましたけども、ペーパーレス化に速やかに取り組んでいくつもりであります。また、「どこでも知事室」についてですけれども、県民の声を直接把握するために、現地に出向くものであって、これはもう、速やかに実現をしたいと思っています。最後にSDGsでありますけれども、持続可能な埼玉を実現するために、あらゆる県の行政の施策においてSDGsの理念を踏まえた政策横断的な意識を植えつけていきたいと考えております。私の方の取組に関する方向性については、以上でございます。
産経
ただいま知事から御説明いただきました、公約に関する取組の方向性についてですけれども、これ、工程の発表については、また次の段階になると思うんですけれども、これはいつ頃、年度内の発表など、時期については目途はついているんでしょうか。
知事
現時点では各部局と丁寧に意思疎通を図ったというところでございますので、可及的速やかにその次のステップに進んでいきたいと思っていますが、今は正直申し上げて、今度の議会について全力で取り組んでいくというところを念頭に置いているところであります。
産経
またですね、もう1点、今回取組の方向性を示していただいたということで、今回これを発表したことによって、より具体化していくと思うんですけれども、この取組の方向性を発表したことによる効果といいますか、期待してる部分というのは何かありますでしょうか。
知事
先ほどもちょっと申し上げましたけれども、というか就任の時にも申し上げましたが、この県庁という組織は、一つは県内最大のサービス組織であると私は考えています。そしてもう一つは、それぞれの官僚の方々で、私も昔官僚をやっていましたので、方々というのは、きちんと意思疎通をして御理解をいただければ、とても優秀な仕事をしてくれると信じています。その意味で、やはりしっかりとキャッチボールをするということが大事だと思いましたので、まずは施策を実現していくために、きちんとした意思のすり合わせをすること、そしてこれは雇用することによって、出先も含めて様々な方々と意思を疎通をしていくことが大事だと思っています。さらには2点目ですけれども、私、県民の声を大切にしたいとずっと言い続けておりますので、これは県民との今度はキャッチボールになると思いますけれども、これをしっかりとお示しをするということはとても大切なことだと思っています。そして、先ほど最後の方で申し上げましたけれども、「どこでも知事室」のようなものを使って今度はフィードバックをいただくと。そういったステップの一つにしたいと思っています。いずれにいたしましても、まだ工程まではいっていませんので、まずはしっかりとした柱を示させていただくということを優先的に取り組ませていただいたところであります。
埼玉
重点的に取り組む、今回16項目をお示しになられてますけれども、この16項目、どのような観点から絞られたんでしょうか。
知事
16項目については、もちろん極めて優先度の高いものがいくつか入っていると思っています。これはもう、皆さんにお示しするまでもないかもしれませんけれど、医師の確保とかですね、あるいは保育とか、こういったものについてはその極めて高い優先度があると思っております。また、このFEMAとかですね、BCP、業務継続計画とか、こういったものについては、私も以前から疑問に思っているところもありましたので、そこも含めて、見直しをしっかりと行っていきたいということで、どれが一番優先かというのは、正直言えないのです。言えないというか、どれも大切だと思っていますけれども、それらの政策の中でも特に取り上げさせていただいて、まずは皆さんにお示ししたいものを16項目にさせていただきました。
朝日
今後具体的に政策を決めた後、それをいつまでにやるかっていう期限は入れるんですか。
知事
以前からちょっとお話をさせていただいていると思うんですけれども、公約というと、普通、1期4年のものだと思います。ただ今、埼玉県は大きな曲がり角に立っていて、人口減少というこれまで経験したことがない現代において、曲がり角に立ち始めています。そういう中では、政治家としてビジョンを示すことも大切だと考えたがために、1期4年ではなかなか、すべて実現できるものばかりでは正直ありません。ただし、こういったものについては、まず、もちろん普通の公約と同様に可及的速やかに実現できるものもあれば、そうでないものもあります。したがって今回、実は9月2日に登庁して初日から、このキャッチボールは各部局と始めたわけですけれども、その中で、なるべく早くできるもの、あるいは検討の段階を経て、一定の期間が必要なもの等についての分け方も含めて、今度の工程には反映をしていくつもりでございますので、その段階できちんとお示しをできると思います。また、一期4年で仮にできないものであっても、途中でPDCAサイクルをきちんと県民の皆様に見えるように、お示しをするということはさせていただきたいと思っています。
朝日
ある程度の時期は、明示するというですかね。
知事
そうですね。ものによると思います。不断の努力をやらなくてはいけないものもこの中には正直ありますので、一定の段階までいったら全部終わりというものだけでは正直ありません。
テレ玉
今知事おっしゃったように、以前からもお話されていますけど、1期4年ではとてもできないことも含まれているという中で、今のPDCAサイクルを県民に見えるように示すというふうにおっしゃいましたけれども、例えば4年のうちの1年が終わった段階で達成度がどのくらいとか、採点をつけるとか、そういったようなかたちで、数字に示すようなかたちで示すことを考えていらっしゃるのかそのあたりはいかがですか。
知事
数字で示せるものと示せないものがあると思いますけれども、工程表をお出しする時にその件については、お話をさせていただきたいと思います。数字で示せるものというのは、例えばいくつできたみたいな明確にいえるものってあるじゃないですか。そういったものは、やはりきちんとした数字で示した方が私はいいと思っていますので、先ほど申し上げたとおり、県民の皆様にわかりやすい形でPDCAサイクルを回すということはとても大事だと思っていますので、その工夫をさせていただきたいと思います。
朝日
前回も知事は128項目の中にできないものもあるかもしれないという話もあったと思うんですけれども、今の段階ではとりあえず施策を各部局に落とし込んで整理した段階で、これからまたその中で、難しいものも出てくる可能性はあるということでしょうか。
知事
すみません。できないものがあると言ってはいなくて、1期4年では実現できないものも含まれていると申し上げたつもりですけれども。
朝日
そうしたら私が誤解あったのかもしれませんけど、128の公約というものの中で、できないものもあるかもしれないというふうに私が聞いていたのは、1期4年でできないものがあるかもしれないとそういうことですか。
知事
4年間ですべて実現できるものではないということを申し上げたつもりです。
朝日
そういう意味ですね。ですから知事の頭の中では、1期4年ではできなくても、この公約はすべて全うしたいと。こういうことですね。
知事
左様でございます。
産経
10月からの消費税増税の方が、あと半月に迫ってきました。今回の増税につきまして、知事の所感を教えてください。
知事
消費税率の引き上げにつきましては、社会保障と税の一体改革において、この社会保障制度を持続的なものとするための安定財源の確保を目的として、国において決定をしたものと理解をしています。そのような中で、他方で我々、地域においては税率の引き上げに伴って個人消費が冷え込む、あるいは複数の税率がある制度が導入されることによって、事業者や県民の皆様に対する混乱が生じることの懸念などから、国と連携をしながら需要の平準化だとか、あるいは軽減税率等の導入、ポイント制度の導入等に関して県民や事業者向けの広報などをこれまでも実施してきたところであります。増税になるわけですから、国において予定されている低所得者層や中小企業者に対する、特に支援を円滑に実施をされるとともに、引き上げ後の経済状況に応じて、これは引き上げ後をみなければなりませんけれども、実効性のある経済対策を国に対して、国の責任において講じていくことを求めていきたいというふうに考えています。いずれにしても県といたしましても、県民の生活や県内の経済に対して大きなマイナスの影響が出たら困るわけですから、その影響を見極めながら、国に適切に働きかけるとか、あるいはその状況に対応するとか、そういった取組を進めていきたいと考えているところであります。
読売
参院選の補選が、告示から1ヶ月を切ってますけどれも、例えば特定の候補を応援するという予定は、知事自身ありますでしょうか。
知事
今のところ何も考えていません。どなたがお出になるのかも含めて、まだ聞いていませんので。
埼玉
このほど北海道知事が、知事公舎の廃止を発表されまして、全国的にそういった知事公舎を使わないという動きが、各地で見られると思うんですけれども、そんな中知事は、先日オハイオ州知事を知事公邸を案内されて、「私もここに始めて入るんですよ」というふうにおっしゃっていらっしゃいましたが、御自身の目で見て、埼玉県の知事公邸、知事公舎の意義というか、価値というものをどのようにお考えになったかということが1点と、あと上田前知事が住まわれていた時のお荷物がまだ少し残っているというふうに思ってお伺いしたんですけれども、現在の公舎の中はどのような状態になっているかっていうのをお伺いしたいです。
知事
まず最初のお話に入る前にちょっと訂正ですけれど、私あの庭に入るのが初めてとオハイオ州の知事に申し上げたつもりであります。公舎の意義ですけれども、知事として、やはり私の考えるところでは、県内で大規模災害が例えばあるとか、あるいは重大な事件や事故などの危機事案が発生した際には、自ら先頭に立って、迅速に対応する必要があると私は考えています。例えば、大規模災害が発生した時には、県庁内に災害対策本部が設置されますけれども、知事はその本部長として責任を取り、陣頭指揮を執る必要があると思います。そのため知事が県庁の側に居住するための知事公舎は不可欠だと、危機管理の観点から思っています。現実に実は、私は1990年のイラク戦争・湾岸危機の時に戦地にいましたけれども、その時にその知事公邸における水や物資、あるいは人の受入れ、もう御存知かもしれませんが、ある一部の外国の大使館の人間もそこにかくまったというのを、そういった報道を御存知かもしれませんけれども、そういった意味で公邸というものを、あるいは公舎・官舎というものについての活用方法というものは、特に危機管理時において、極めて重要であると思っています。そういった意味では、県庁舎(後に「知事公舎」に訂正)については、私としては意義があるものだと思っています。第二に、今お話があった上田知事の私物ですか。私まだ見ていなくてですね。妻は入りましたけれども、私、旧公舎(後に「知事公舎」に訂正)の方にはまだ入っておりませんので。申し訳ない、お答えができなくて。
埼玉
ワールドカップ期間中に熊谷市にありますコミュニティ広場が、ファンゾーンとしての活用されますけれども、ここは県と熊谷市が所有してる土地かと思いますが、この敷地に関しまして、将来的にどのような活用法があるんではないかといったような、ビジョンがありましたらお聞かせいただけますか。
知事
まず最初に、今回の壮行試合でのファンゾーン。非常に多くの皆さんにお越しをいただいて、活用をさせていただいたということを、特に熊谷市においてのにぎわいを今回作っていただいたということでは、現地の当該市を含めて、関係者の皆様に御礼を申し上げたいと思っています。その上で、熊谷市のコミュニティー広場でございますけれども、北部の地域の振興交流拠点用地としての活用をこれまでも検討されてきたと私は承知をしています。用地自体は一定のスペースがありますし、また国道17号線に面した非常に利便性の高いところなので、新しい時代にふさわしい拠点として、整備手法も含めて、今後検討の対象になるとお考えいただきたいと思っています。
テレ玉
何度もで申し訳ないんですが、就任後も初めての定例県議会にこれから臨まれるわけですけども、それに当たってのちょっとお気持ちというのを改めて聞かせていただけますでしょうか。
知事
今回議案も含めて、それからその招集日も含めてですね、明確になったということでありまして、一つ一つの28の案件について一つ一つ丁寧に臨みたいと感じているところでございます。
毎日
補正予算について、参院選に関する予算についてお伺いします。先の、さいたま市議会の本会議でも、知事が早く辞めていればこの予算は必要なかったという反対討論が出る場面もありました。こういったような考えが出ているんですけれども、改めて、こうした反対意見に対する知事のお考えをお聞きしたいんですけれども。
知事
ここでこの間もちょっと御説明をさせていただいたつもりでありますけれども、これは知事としてというよりは、国会議員としての立場についての御説明になりますけれども、国会議員として与えられた権限を果たしていくために、必要なことをさせていただいたと思っています。それは先般も申し上げましたけれども、参議院では半分の方々が改選になる。そして、当時衆議院の解散の話もありました。そのような中で、有事になった場合には、参議院の臨時会が招集をされ、そこで有事に関する対応が決定をされることになります。私は有事法制をずっと専門にしてまいりましたので、そこにおいて自分がいないということは、当然責任の放棄になりますので。それを行うためには、参議院の他の議員の方々120名が帰ってくる時まで、私は全うしたいということで、実は自動失職ではなくて、参議院の方々が帰ってきた日に辞任をさせていただいておりますけれども、そういう考えで任を全うさせていただき、任を全うというかその責任を果たさせていただいたというところでございます。なお制度的に当然行政改革を含めて、掛かるお金を削っていく。あるいは、本当に必要なものに絞っていくというのはとても大事なことだと私も思っておりまして、だからこそ、ここでも申し上げましたけれど、前国会においては、定数の削減の法案を提出させていただきました。これは全党を含めて、私が提出した1本だけでございます。私が筆頭提出者なっている、1本だけでありますので、お金をきちんと制度上担保したうえで削っていくという行政改革は不断に進めるというのは当然な話だと思っていますが、その制度の中で責任を果たすために必要なお金というのはどうしても掛かっていくと思います。
毎日
開会する県議会でも、もしかしたら議員の方からそういった質問が上がるかもしれませんが、同様の説明を丁寧にされていくということになるんでしょうか。
知事
私が知事として、県議会に対して御説明をする案件なのかどうかは、私自身正直まだよく理解をしていません。ただ国会議員としてのスタンスについては、今申し上げたとおりです。
日経
先ほど衆議院の解散論に触れられましたけれども、事実上6月の通常国会の末を持って、ダブル選の可能性自体はなくなったと思うんですけれども、そうすると465人の衆議院議員はいらっしゃいますよね。ということを考えると、それでも参議院の公示までに、お辞めになるという選択肢は検討なさなかったということですか。
知事
どこの段階で、どういう判断をするかということについては、もう皆さんも多分どこまで死んだふり解散も含めて、判断されるかというのはとても難しいことだと思います。ただ、いずれにいたしましても、先ほど申し上げたとおり、参議院がもし、ない場合には臨時会を開くということは、これはもう当然な話で、これはもう定められているところでありまして。そこで確信を得た段階で辞めさせていただいたと。辞めさせていただいたではない、すみません。段階で。参議院が帰ってきたところで、辞めるという判断をさせていただきました。
産経
台風15号の千葉県の被害が、いまだに停電がすべて復旧しているわけではないということで、知事、危機管理の専門家としてこのあたりの受け止めも、既出の質問だと思うんですけれども、もう一度教えていただけますでしょうか。
知事
まず、我が県で人命に関係あるところではなかったのはほっとしていますが、ただそれでも被害が、人的、物的被害が出ているということについては、改めてお見舞いを申し上げたいと思っています。また、千葉県の状況についても、地域によって随分差があるようですけれども、いまだに電気が復旧してないところも含めて、大変な状況であることに対してもお見舞い申し上げたいと思っております。私どもとしては精一杯、隣県でありますので、できることはさせていただきたいと思いDMATや、あるいはそのDPATについても派遣の決定をし、そしてそれぞれ本当に懸命に取り組んでいただいて、一部はもうすでに引き上げましたけれども、懸命の活動をしていただいたと思っています。この台風については、千葉県のみならず多くの被害が出ているところでありますが、とにかく我々は隣県として、できることをさせていただきたいと思っているところです。
産経
今後も、今後の支援策といいますか、そのあたりというのは何か方針…、今後も部隊の派遣というのは続けてらっしゃると思うんですけど。
知事
要請が、今、まずはその一番ニーズがあるところに対して送らせていただきました。一部については、ニーズや調整に関する人の派遣も要請されていましたので、これも送らせていただきました。今後のニーズに従って、前向きに判断をさせていただきたいと思っています。
(終)
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください