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イベントレポート

移住セミナー「埼玉ではじめる農ある暮らし 越生町で農ある暮らしを体感しよう編」を開催しました!

日時 2022年7月30日17時30分

場所 オンライン開催(Zoom)

7月30日セミナーのチラシです

 オンラインで移住セミナー「埼玉ではじめる農ある暮らし 越生町で農ある暮らしを体感しよう編」を開催しました。

 このセミナーでは、関東三大梅林の一つに数えられている越生梅林をはじめ、桜や山吹、つつじ、秋の紅葉、ゆずの香りなど、四季折々の花と香が楽しめ、また、全国で初めて「ハイキングのまち」を宣言し、町に訪れる方々をおもてなしの心で温かく迎える優しいまちづりくに取り組んでいる「越生町」での移住や農あるくらしを紹介させていただく内容で実施しました。

移住セミナー 埼玉ではじめる農あるくらし

 はじめに、越生町職員の方より、越生町の次のような紹介がありました。
 越生町は、人口1万1千人で町の3分の2が山となっている小さいながらも自然が豊かであり、都心からのアクセスもよい町です。

 観光では、越生まつりや黒山三滝など観光名所もたくさんあり、首都近郊から越生の梅やゆず製品を求めてくる方が年々増えています。また、平成28年4月に全国初でハイキングの町宣言をし、様々なハイキングイベントを実施しています。
 特産のゆずと梅は県内隋一の生産量を誇ってます。
 さらに関東三大梅林の一つとしての越生梅林で行われるお祭りの様子などをご紹介いただきました。
 最後は、越生町の子育てや結婚、住宅取得に関する町の支援と、教育施設、空き家バンク制度等について、説明がありました。空き家バンクについては、単独の市町村としてしては成約数が第1位であるとのことでした。

移住セミナー 越生町の様子

 次に、越生町に移住をして、代々続く梅農家を継いで「山口農園」を経営されているゲストの山口由美さんから、お話をいただきました。

 山口農園では、320本の梅の木と農園の前に田んぼがあり、出来るだけ農薬を使わないように農業に取り組んでいるとのことです。
 はじめは、農業が嫌いであったが、自身が代表者になってからは、自分らしく楽しく農業をやろうと、女性の発想力やネットワークを活かしながら、お客様の顔が見える販売やワーショップなどにより販路を拡大し、埼玉だけではなく、東京にも埼玉の越生町の梅を知ってもらいたいと熱心に営業活動を続け、山口農園の梅商品などを都内の色々なお店でも取り扱ってもらえるようになったそうです。

移住セミナー 越生町の様子

 次に農園の1年の仕事について紹介がありました。2月から3月に梅の木の花見(ミツバチを使った受粉)、4月は梅の木の消毒作業、5月は機械を使わずに行う田んぼ作業や梅の木の肥料まき、6月は梅収穫、7月から9月は梅干し、10月は稲刈り、11月から2月は梅木の剪定。その他にも学生の農業体験や収穫体験、援農ボランティアの受入れなどの様子をスライドにより説明してくださいました。

 山口農園では、梅の魅力を伝えたい。梅で人と人がつながる場所を作りたいとの想いで、シェアキッチンのカフェをオープンし、体験活動などもやっているとの話しがありました。
 最後に、「農ある暮らしとは、必ずしも農業をやる必要はなく、食卓に国産の野菜が並んだり、直売所で新鮮な野菜が購入出来たり、鳥やカエルの鳴き声が聞こえる生活をすることなども農ある暮らしであると思う。子育てをするにも危険がすくなく環境もよいところです。農業体験をしたい方、私の話をもっと聞きたい方は、ぜひ越生にきて私のところを訪ねてください」と話しがありました。

5月の田んぼ作業とテールブルを彩る農ある暮らし

 交流タイムでは、参加者の方が、越生町職員の方や山口さんに聞きたいことなどを質問する形で行われました。

 越生町職員の方へは、空き家バンクの状況について質問などがされました。
 山口さんへは、「スーパーや百貨店に営業されたり、カフェでパッチワーク教室をやられたり、ネットワーク作りで工夫されていることはあるか」との質問に対して、「気にいった販売先には、頻繁に通うなどし、自分の商品ではなく、想いや考えなどの「コト」を売るようにしている。それと、女性の友人の口コミも有効です」と回答していました。また、「越生町の魅力や来訪する際のお薦めの季節は」という質問に対しては、「越生町は時代に左右されない町で、人でごみごみすることもなく、自然は豊かであり、小学生や中学生が、必ず挨拶するし、地域がそういう子たちを育てていると感じる。この町は四季を感じることができるので、まずは花が咲いている季節に来て欲しい」と答えていました。
 その他にも、梅と美肌の関係や、農業をやる上での体力づくりに関することなどの質問もあり、明るく力強くお話をされる山口さんとの交流タイムは楽しい雰囲気で行われました。
 今年度最初の移住セミナーは、新型コロナ感染症拡大の影響まどを踏まえ、オンラインで開催させていただきましたが、多くの方、遠方の方に参加していただき、盛況に行うことができました。