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教育委員会

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ページ番号:252894

掲載日:2024年7月4日

令和5年度に新たに県指定となった文化財のご紹介

埼玉県教育委員会では、埼玉県文化財保護審議会の答申を受け、令和6年3月15日付で、4件の県指定文化財への新規指定を行いました。新たに指定となった文化財をご紹介します。 

1. 木造阿弥陀如来立像 附 光背(有形文化財・彫刻)

東善寺 木造阿弥陀如来立像

木造阿弥陀如来立像(もくぞうあみだにょらいりゅうぞう)

基本情報

名称:木造阿弥陀如来立像 附 光背(もくぞうあみだにょらいりゅうぞう つけたり こうはい)

所在地:熊谷市立熊谷図書館(熊谷市桜木町2丁目33番地2)に寄託

所有者:宗教法人東善寺

★こんな特徴があります

熊谷市代に所在する曹洞宗東善寺(とうぜんじ)に伝来した阿弥陀如来立像(あみだにょらいりゅうぞう)です 。

針葉樹の一木割矧造(いちぼくわりはぎづくり)、玉眼(ぎょくがん、水晶をはめ込んだ眼)、漆箔(しっぱく、漆で金箔を貼る)の仏像で、像高は69cmあります。

伝来の経緯はわかりませんが、その作風や洗練された技法から快慶(かいけい)もしくは快慶(かいけい) 周辺の仏師による制作と考えられ、制作時期は13世紀前半と推定されます。

現在は、熊谷市立熊谷図書館に寄託されています。

★ここがすごい!

埼玉県における13世紀前半の仏像の中でも優れた出来栄えの作で、文化史を考える上でも貴重な文化財です。

 2. 稲生家文書(有形文化財・古文書)

稲生家文書 徳川秀忠知行宛て行状 稲生次郎左衛門宛て

稲生次郎左衛門宛て 徳川秀忠知行宛て行状( いのうじろうざえもんあて とくがわひでただちぎょうあてがいじょう)

稲生家文書 旗指物馬印短冊

旗指物馬印短冊(はたさしものうまじるしたんざく)

★基本情報

名称:稲生家文書(いのうけもんじょ)

所在地:埼玉県立文書館(さいたま市浦和区高砂4丁目3番地18)に寄託

所有者:個人

点数:1,970点

★こんな特徴があります

稲生家(いのうけ)は三河譜代の旗本で、埼玉県内の多和目(たわめ)村、和田(わだ)村、善能寺(ぜんのうじ)村(以上、現坂戸市)、丸ケ崎(まるがさき)村、堀崎(ほりさき)村(以上、現さいたま市)に所領がありました。

「稲生家文書」は、江戸時代以降、稲生家の小石川旧邸に所蔵されていました。第二次世界大戦の戦禍を逃れて所領のあった入間郡多和目村の菩提寺正信庵(しょうしんあん、廃寺)に疎開され、県内に残されました。質・量ともに充実した旗本関係文書です。

モノ資料としての「稲生家資料」も残されています。文書とモノ資料の両方があることで、旗本の生活の全体像を知ることができます。

現在は、県立文書館に寄託されています。

★ここがすごい!

埼玉県の歴史を知る上で価値が高いことはもちろん、旗本関係の文書群として規模が大きく、幕府官僚の実態や旗本の生活を知る上でも貴重な文化財です。

3. 稲生家資料(有形文化財・歴史資料)

稲生家資料 七星紋付生之字旗差物「生」

七星紋付生之字旗差物(ななつぼしもんつきしょうのじはたさしもの)

稲生家資料 七星紋付五之字旗差物「五」

七星紋付五之字旗差物(ななつぼしもんつきごのじはたさしもの)

★基本情報

名称:稲生家資料(いのうけしりょう)

所在地:さいたま市大宮区高鼻町4丁目219番地(歴史と民俗の博物館)

所有者:埼玉県

点数:169 点

★こんな特徴があります

稲生家(いのうけ)は三河譜代の旗本で、埼玉県内の多和目(たわめ)村、和田(わだ)村、善能寺(ぜんのうじ)村(以上、現坂戸市)、丸ケ崎(まるがさき)村、堀崎(ほりさき)村(以上、現さいたま市)に所領がありました。

「稲生家資料」には、装束(しょうぞく)、旗指物(はたさしもの)、装身具(そうしんぐ)のほか、旗本家の女性に関わる生活用品や、香道具(こうどうぐ)や押絵細工(おしえざいく)など文化に関わる品が残されており、旗本家の生活の様子を知ることができます。埼玉県域に所領を持った旗本家の遺品として、学術的価値が高いものです。

現在は埼玉県に寄贈され、県立歴史と民俗の博物館に所蔵されています。

★ここがすごい!

旗本家の資料の多くは、明治以降の没落や家財整理、震災・戦災により散逸が著しいものが多い中にあって、まとまって伝来した貴重な資料群です。

 4. 小敷田遺跡出土木簡 附 第97号土坑出土土器 第105号土坑出土土器(有形文化財・考古資料)

小敷田遺跡出土木簡

小敷田遺跡出土木簡(こしきだいせきしゅつどもっかん)

★基本情報

名称:小敷田遺跡出土木簡 附 第97号土坑出土土器 第105号土坑出土土器

(こしきだいせきしゅつどもっかん つけたり だい97ごうどこうしゅつどどき だい105ごうどこうしゅつどどき)

所在地:熊谷市船木台4丁目4番地1(埼玉県文化財収蔵施設)

所有者:埼玉県

点数:小敷田遺跡出土木簡 10 点

           附 第97号土坑出土土器 15 点

           第105号土坑出土土器 23 点

★こんな特徴があります

行田市に所在する小敷田遺跡(こしきだいせき)は、荒川左岸の扇状地末端部に立地する弥生時代から平安時代にかけての遺跡です。

そのうち古代の遺構(いこう)である第97号・第105号土坑(どこう)からは、文字が判読できる木簡(もっかん)が計10点出土しています。いずれも年号の記載はありませんが、木簡の記載の型式から、7世紀末から8世紀初頭のものと考えられます。

特に第97号土坑から出土した3号木簡には、日付や稲束(いなたば)の量が記載されており、古代の利息付き貸借制度である「出挙(すいこ)※」を示すことが明らかになっています。

このほかの内容としては、書簡(しょかん)、帳簿(ちょうぼ)、呪符(じゅふ)、習書(しゅうしょ) があります。

※種籾(たねもみ)を支配層が農民に貸し付け、秋の収穫時に利息をつけて返済させたもの

★ここがすごい!

古代における出挙の制度や地方における文字利用の実態を示すものであり、埼玉県における古代の経済、社会、文化を考える上で欠かすことのできない重要な文化財です。

お問い合わせ

教育局 文化財・博物館課 指定文化財担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 職員会館5階

ファックス:048-830-4965

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