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掲載日:2024年4月3日

令和6年2月定例会 代表質問 質疑質問・答弁全文(松澤正議員)

社会や時代の変化に対応した県立高校づくりについて

Q 松澤正 議員(自民)

近年、少子化の急速な進行やグローバル化などに加え、人工知能をはじめとした先端技術が高度化し、超スマート社会が到来しつつあるなど、教育環境を取り巻く社会の在り方は急激に変化しています。そのような中、本県では県立高校137校が設置されており、普通科高校をはじめ職業教育を中心とした専門高校や、私の地元にある吉川南高校のような総合学科高校など、それぞれの高校で教職員の皆さんが生徒の可能性を伸ばし、社会に貢献できる人材育成に日々尽力されていると認識しております。
しかし、先ほども申し上げたとおり、これまでになく急激に変化する社会の中で、その社会の変化に対応し自ら課題を発見し解決する力や、多様な価値観を持つ人々と協働しながら新たな価値を創造する力を高校生に育むことが求められており、高校教育に対する期待はますます高まっています。
そこで伺います。
私は、教育にはいつの時代も変わらず大切にすべきことがある一方で、現状の教育活動に満足することなく、社会や時代の変化に対応した特色ある教育活動を行うことが重要と考えますが、教育長の考えをお伺いいたします。
また、2022年に国内で生まれた日本人の子供は、統計のある1899年以降、初めて80万人割れをしましたが、報道によれば少子化に歯止めがかからず、2023年も過去最少を更新する見通しとのことです。
少子化の進展が見込まれる中、私は単に学校数を減らすだけではなく、社会のニーズに対応するとともに、生徒が学びたい、入学したいと思える特色ある学校づくりを進めながら、再編整備を実施していくことが不可欠だと考えます。県立高校の特色化を図りながら、引き続き再編整備を進めるお考えがあるのか、併せて教育長にお伺いいたします。

A 日吉亨 教育長

まず、社会や時代の変化に対応した特色ある教育活動を行うことについてでございます。
議員お話しのとおり、変化の激しい時代において、将来の社会の創り手となる子供たちに、自ら課題を発見し解決する力、他者と協働しながら新たな価値を創造する力を育んでいくことが重要です。
そのため、現在、本県では、学校と地域が連携・協働しながら、社会の創り手として必要な生徒の資質・能力の育成に取り組んでいます。
例えば、秩父高校では、総合的な探究の時間の中で、秩父歌舞伎の後継者不足の解決というテーマで、生徒が歌舞伎を学んだうえで、生徒同士が話し合い、歌舞伎を気軽に始められる交流の場の設置を提案しています。
また、春日部工業高校では、先端技術の習得をテーマとし、民間企業の社員から専門的な技術指導を受けながら、3Dプリンター等の最先端機器を活用したミニチュア蒸気機関車を製作する授業などを実施しています。
県では、引き続き、地域や企業等の協力を得ながら、県立高校において、社会や時代の変化に対応した特色ある教育活動を実施してまいります。
次に、県立高校の特色化を図りながら、再編整備を進めることについてでございます。
県では、魅力ある県立高校づくりを進めるという観点から、令和11年4月を目途に、134校の全日制高校を121校から124校程度に再編整備することとしています。
現在、第2期再編整備として、全日制高校12校を6校に統合し、新たにビジネスや情報などに関する学科を設置する高校を、令和8年4月に開校するため準備を進めています。
例えば、ビジネスに関する学科を設置する高校では、生徒が株式会社の設立や運営に携わる実践型の教育に取り組むなど、特色ある教育課程を設けて、様々な分野で活躍できる人材の育成を目指しています。
社会のニーズに対応し、生徒が学びたいと思える特色ある高校づくりを進めていくことは、再編整備を進める上で大変重要な観点と考えます。
県では、生徒一人一人の能力や個性に応じた自己実現を支援していけるよう、県立高校の特色化を図りながら、更なる再編整備の検討を進めてまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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