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掲載日:2023年12月28日

令和5年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(木村勇夫議員)

戦争の記憶の継承について-戦没者追悼式について-

Q 木村勇夫 議員(民主フォーラム)

先日、埼玉県戦没者追悼式に出席いたしました。今年も土曜日開催、若い現役世代の遺族も参加できるように配慮したとのことです。会場の埼玉会館大ホールは満席で、遺族の孫やひ孫の世代も出席して献花していました。戦没者追悼式は、さきの大戦の犠牲となった4万8,000人を超える埼玉県出身の方々を追悼し、恒久平和への不断の努力を誓うものです。
県では、戦没者を追悼し平和を祈念するとともに、戦争の悲惨な体験を風化させず後世に伝えるために、追悼式を毎年開催しています。しかし、戦没者追悼式は一般の人にはなじみがなく、私も議員になってから初めてこの追悼式に出席させていただきました。そのときその荘厳な雰囲気に圧倒された記憶がございます。それ以来、毎回出席して献花させていただき、追悼と平和への思いを新たにしており、本当に大切な式典だと認識しています。しかし、戦後78年がたち、遺族の高齢化に伴い出席者も年々減っていることを感じていました。現役世代も平日ではなかなか参加できず、今後の追悼式の在り方に懸念を抱いておりました。
そのような中、今年の県の追悼式は土曜日に開催されたことから若い世代も参加でき、多くの遺族関係者が出席されていました。このような県の対応を高く評価しております。しかしながら、その後、出席したさいたま市の追悼式は平日の開催で参加した遺族は少なく、高齢化の現状を痛感しました。県内市町村の追悼式も同様の傾向があると思われます。
これらを考えると、県内市町村の追悼式も今後、今年の県による開催のように土日の開催も考えていくべきではないかと考えます。
そこで、お伺いいたします。
今年の県の戦没者追悼式の取組の結果を分析し、それを基に県内市町村へも若い世代が参加できる戦没者追悼式の工夫を進めていくべきと考えますが、福祉部長の考えを伺います。

A 金子直史 福祉部長

県主催の戦没者追悼式は本年で60回目を迎えましたが、戦後78年が経過し、参列される御遺族の高齢化が進んでいます。
県では、平成25年度から、埼玉県遺族連合会と協力して、戦没者の孫、ひ孫の方々を追悼式に招き、献花をする機会を設けるなど次世代に引き継ぐ取組を進めてまいりました。
さらに、平成30年度からは、会社に勤めていたり、学校に通っている孫やひ孫の方がより多く参列しやすくなるよう、従来は平日に開催していた追悼式を、休日に開催することといたしました。
このような工夫により、若い世代の参列も進んできているところです。
一方で、令和5年度に開催された県内市町村の戦没者追悼式においては、休日での開催は約4割となっています。
今後、御遺族の高齢化が進む中で、戦争の記憶を風化させることなく、戦争の悲惨さと平和の尊さを次世代に継承していくことが重要と考えます。
県の追悼式において、実際に若い世代の参列が進んでいることから、県の実施方法とともに、次世代に継承していくことの重要性について、埼玉県遺族連合会と連携して、各市町村や地域の遺族会にお伝えしてまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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