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掲載日:2022年3月30日

令和4年2月定例会 代表質問 質疑質問・答弁全文(岡重夫議員)

知事の危機管理の考え方について

Q   岡 重夫 議員(県民)

令和2年2月定例会の代表質問で、私は、大野知事に「危機管理の要諦は、周到な準備とリーダーの優れた状況判断にあるのではないか」と問いました。これに対し、知事は「要は準備にある。そして危機管理は、危機が発生したときに、いかに危機をマネジメント、コントロールできるかを日頃から準備しておくものだ」と答弁されました。
今回の新型コロナウイルス感染症のウイルスの度重なる変異と感染力の強さ、また、新たなオミクロン株、亜種のステルスオミクロンと呼ばれるウイルスまで発見され、今後も予断を許さない状況にあります。私は、災害時などに最悪の事態の全てを想定して準備することは困難だと思いますが、知事は想定外の最悪な事態においても毅然と対応し、機会を捉えて打開していく、マネジメント能力を十分に発揮されています。私が若いときに勤務していた陸上自衛隊には指揮官の心得の一つに、「有事においては、国を守るために極限の状況下でも最善の判断ができ、適切な指揮、統率ができる指揮官を目指さなければならない」という教えがあり、それに相通じるものがあります。
大野知事は就任以来、台風第19号、鳥インフルエンザ、豚熱など埼玉県の危機を克服してこられました。これらの災害はそれぞれの特性があり、対応も違います。そして、今回の新型コロナウイルス感染症は、これまでの危機とは全く違い、ウイルスが何度も変異して人間を襲ってきています。見えないウイルスとの闘いも今年で3年目に入り、この危機への対応は感染を抑えて県民の命を守ると同時に、県内経済も守らなければならないという危機管理能力が求められています。
知事は、これからも埼玉県のリーダーとして様々な危機への対応を求められるわけですが、これまでの経験を基に重要な場面で何を重視して判断し対応されたかも含め、知事の危機管理についてのお考えをお聞かせください。

A   大野元裕   知事

令和元年8月に、知事に就任をして以来、新型コロナウイルス感染症をはじめ、様々な危機事案が発生し、適宜、最優先事項として対処してまいりました。
議員お話しのとおり、私は、危機管理の要諦は、準備にあると考えております。
平時において、あらかじめ起こり得る危機や災害を具体的に想定し、それに対応する組織や実行すべき行動をきめ細かく取り決めた上で、訓練を繰り返し、その経験を蓄積していくことが大切です。
また、県だけでは対処できない危機や災害では、国や市町村、消防、警察、自衛隊はもとより、時には医療機関などの民間事業者とも密接な連携体制を構築して対処することも必要となります。
他方、新型コロナウイルス感染症におけるデルタ株やオミクロン株の出現など、想定外ともいえる最悪の事態に対しては、その全てを準備することは困難です。
そのような事態に対しては、あらかじめ準備、蓄積してきた想定や訓練、経験を組み合わせ、応用しながら対処していくこと、すなわち、想像力を働かせることが重要だと考えています。
この想像力がもたらした想定は共有しなければ意味がありません。
危機に対する体制を整備し、県庁がワンチームとなって取り組むために、想定の共有が必要です。
このような考えの下、個々の事案に即した戦略目標を立て、それを県庁内で共有し、戦略目標に従った戦術を具現化するべきと考えます。
そして何よりも、最終的にはトップとして決断をした責任を明確にする必要があると考えます。
今後とも、危機事案に対する事前の準備を着実に進めるとともに、県のトップとしていかなる困難な状況にあってもしっかりと職責を果たしてまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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