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掲載日:2021年7月9日

令和3年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(守屋裕子議員)

いまこそ思い切ったPCR検査拡充で感染拡大の封じ込めを

Q   守屋裕子 議員(共産党)

コロナ禍の中で、知事はじめ県職員の御奮闘に心から敬意と感謝を申し上げます。
感染者数は減少傾向とはいえ、変異株の動向など、まだまだ予断を許しません。世界中にコロナパンデミックが広がる中、感染拡大の抑制に成功している国があります。オーストラリアでは、本人が少しでも気になる症状があったらPCR検査を無料で受けられ、延べ検査実施率は45%です。イタリアでは、自覚症状がなくても、ホームドクターの処方箋があれば、公立の施設での検査が無料です。フランスも、自覚症状がなくてもPCR検査を受けられます。埼玉県は、日本全国で見れば検査数第2位ですが、この世界の水準から見れば十分とは言えません。
ワクチン接種だけでは、感染は収束しません。PCR検査による無症状の感染者把握・保護が重要です。思い切って検査を広げていくことに、かじを切り替えていくべきです。知事、検査体制の更なる強化についての御所見を伺います。
今年に入り、県は、高齢者や障害者の入所施設の定期検査を実施し、拡充してきており、この点を我が党は評価するものです。検査の中で無症状の感染者が38人見つかっています。感染者拡大を抑えるために、我が党は繰り返し福祉施設での定期的検査の実施を求めてきましたが、正にこの検査が施設内感染を抑え込む力を発揮しているのではないでしょうか。
一方で、保育士の方から次のような声が寄せられました。「私たちは、園児が泣いたらだっこし、密に接することを避けられない。それにもかかわらず、定期的な検査の対象やワクチンの優先接種対象とならないのはなぜですか」。デルタ株の流行によって、児童や乳幼児にも感染の広がりが見られます。不安は当然と言えます。
広島県では、全県民及び県内への通勤者を対象に、県内6か所でPCRセンターを設置し、誰でも何度でも検査を受けられる体制を確立しています。また、市中感染の可能性を抑え込むために、期間限定で広島駅や公園など県内3会場にサテライトPCRセンターを設置し、予約不要で検査キットを渡しています。こうした取組を埼玉でも取り入れ、県民の不安に是非応えていただきたい。
伺いますが、現在実施している定期的な検査の結果と、保育所や学童、放課後等デイサービスのような子供たちと密着しケアを行う職種については、早急に定期的検査対象にすることについて、福祉部長、答弁を求めます。
また、集団検査をエッセンシャルワーカー全体に広げることについて、併せて広島方式の導入についても、保健医療部長の答弁を求めます。

A 大野元裕 知事

現在、国の基本的対処方針に基づき、全県の高齢者・障害者入所施設の職員を対象にPCR検査を実施しているところであり、既にほとんどの施設が4回目のPCR検査を行っている段階でございます。
今後、検査対象を通所施設に拡大していくため、必要な予算を今議会にお諮りをしているところでございます。これらの福祉施設はクラスターの発生確率が高く、感染の拡大を防ぐ観点から検査を実施しているものであります。また、感染拡大の予兆を把握するために職場や駅等でのモニタリング検査も行っており、今後も、必要に応じた検査の拡大に取り組んでまいります。

A 山崎達也 福祉部長

まず、現在実施している定期的な検査の結果についてでございます。
県では、令和3年1月下旬から2月中旬にかけて、感染者の多い12の市の高齢者入所施設の職員を対象にPCR検査を行いました。その後、国の基本的対処方針に基づき、政令市、中核市を除く全県の高齢者・障害者入所施設の職員を対象にPCR検査を行っております。6月20日現在、延べ243,048人が検査を受検し、高齢者入所施設で33人、障害者入所施設で5人の合わせて38人の陽性が判明しており、陽性率は0.02%となっております。
次に、「保育所や学童、放課後等デイサービスのような子どもたちと密着しケアを行う職種については早急に定期的検査対象にすることについて」でございます。
県では、国の基本的対処方針に基づき、利用者の重症化リスクが高い高齢者施設等の職員に対して重点的・集中的にPCR検査を行っております。保育所や放課後児童クラブ、放課後等デイサービス等の職員については、今後同様に、国の方針に基づき、適切に対応してまいります。

A 関本建二 保健医療部長

定期的な検査をエッセンシャルワーカー全体に広げることについてでございます。
エッセンシャルワーカーは社会の機能を維持するために欠かせない方々であり、こうした方々が感染することは、社会生活に多大な影響を与えるものと認識しております。
現在、県では感染拡大を防ぐため、クラスターの発生確率が高い高齢者施設や障害者施設の職員を対象として集中検査を実施しておりますが、エッセンシャルワーカー全体まで検査を広げることについては現時点では考えておりません。
エッセンシャルワーカーについては、ワクチンを優先的に接種することが必要であると考えております。
次に、広島方式の導入についてでございます。
本県においては、クラスター発生の確率が高い施設を対象とした集中検査を行っておりますが、無症状の方に幅広く検査を行うことについては現時点では考えておりません。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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