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掲載日:2023年7月10日

令和2年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(内沼博史議員)

新型コロナウイルス感染症を踏まえた観光施策の展開について

Q  内沼博史  議員(自民)

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、日本はもとより本県観光も多大な損害を受けています。国際便の数は減少し、日本を訪れる外国人旅行者も激減しています。国が公表した出入国管理統計の速報値では、本年4月の外国人新規入国者数は1,256人で、昨年同月期で99.9%を超える減少となりました。5月は更に減少しております。
国内では、4月7日に本県を含む7都道府県を対象に緊急事態宣言が発出され、その後、対象地域が全国に拡大、国を挙げて外出自粛が呼び掛けられました。さらに、4月25日から5月6日は、外出自粛を呼び掛けるステイホーム週間が展開され、感染拡大のリスクが伴う地域間の人の行き来が抑えられました。本来であれば、ゴールデンウィークで多くの観光客を見込んでいた観光業界にとって、大きな打撃となりました。県内の観光業、宿泊業界でも、宿泊や団体旅行のキャンセルが相次ぎ、大変な状況です。
そこで、県内の観光業界の状況を知事にお伺いします。併せて、現在、どのような支援を行っているかもお伺いします。
また現在、ホテルや旅館などでは独自に割引パック料金を設定し、宿泊客を呼び込む努力をしています。そのような中、6月21日の埼玉新聞で、各都道府県の観光施策に関する記事が報じられました。新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ観光需要を回復させるため、ホテルや旅館など宿泊施設の料金を割り引く事業を既に実施中のところが22県、実施予定が17道府県ですが、埼玉県は予定していないとのことでした。この報道は大変残念な思いです。本県の現状を踏まえ、積極的に観光支援を図るべきと考えます。
6月19日をもって都道府県をまたぐ移動自粛も解除されましたが、コロナ患者が増加している地域もあり、まだまだ往来をためらう方も多いのではないでしょうか。都道府県をまたいでの観光がためらわれる今だからこそ、県民の皆さんに県内観光の魅力を知ってもらうチャンスではないでしょうか。本県には昨年オープンした飯能市のムーミンのテーマパークや、来年の大河ドラマの主人公で1万円札の肖像になる渋沢栄一翁の深谷市、今年オープン予定のところざわサクラタウンなど、魅力のある観光資源がたくさんあります。新型コロナウイルス感染症が終息し、広く国内外から観光客をお迎えできる状況になるまでは、県民の皆様に県内の観光地を巡り、その魅力を知っていただくことが重要だと思います。
先ほどの記事を覆すためにも、県内ツアーの企画や宿泊料割引などを早急に行い、しっかりと本県の観光産業を維持、支援していく必要があるのではないでしょうか。知事の御見解をお伺いします。

A  大野元裕  知事

全国旅行業協会埼玉県支部の調査によると、本年4月から6月までに県内で約6万4,000人、金額にして11億円余りのキャンセルが生じました。
さらに、飲食事業者や物販事業者についても、前年比の売上げが著しく減少しているという声を多くの人から伺っているところであります。
県では、このため全ての業種を対象とした中小企業・個人事業主支援金の給付や、県制度融資の融資枠の拡大によって、事業継続や事業再開に向けた取組を支援をしております。
中でも、これらの業種を問わない支援金につきましては、宿泊・飲食といった観光関連事業者が全体の約2割を占め、業種別区分の中で最多となっております。
また、宅配や持ち帰りなど食事の情報をまとめた特設サイトを設けるとともに、御指摘のとおり現在の状況下においても埼玉県の魅力を知っていただくことは重要であり、ウェブ上で実際に旅をした気分を味わっていただき、本県の観光の魅力を発信するバーチャル観光のページも立ち上げたところです。
引き続き事業者の皆様に寄り添った支援の実施と、新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえた効果的な観光振興に努めてまいります。
次に、本県の観光産業の維持・支援についてでございます。
本県を含む1都3県については、「特定警戒都道府県」としてこれまで感染防止策を最優先に進めてまいりました。
こうした状況においては、「新しい生活様式」に基づき感染防止対策に取り組む県内の観光地を知っていただき、訪れていただくことが極めて重要であります。
そこで、対策に万全を期している県内のおすすめ観光スポットを紹介するウェブページを設け、スマートフォンアプリ「まいたま」やSNSも活用してPRをしてまいります。
あわせて、見学や体験も楽しめる「首都圏外郭放水路を訪ねるツアーやデジタルスタンプラリーの実施などにより、県内観光の魅力の発信と周遊を促してまいります。
そして、更なる施策の展開については社会状況や施策の効果を見極めつつ、検討していきたいと考えます。
今後ともより多くの方々に本県の魅力を知っていただき、観光産業の維持・発展につながるように取り組んでまいります。

再Q  内沼博史  議員(自民)

2の新型コロナウイルス感染症を踏まえた観光施策の展開についてでございますが、先ほどの答弁では、私は県内ツアーの企画や宿泊制度の割引についてスピード感をもって行ってくれと言ったのですが、なかなかそのスピード感が感じられなかった。もう他県では行っているところが、先ほどの記事にもありますけれども、相当ございます。その中で、県内の魅力を県民に知っていただくことは、今がチャンスなのです。
8月以降にはまた国のGoToキャンペーンが始まると聞いておりますが、それが始まる前にぜひ県内ツアーの企画や宿泊の割引など、その事業を早急に行っていただきたいと思いますけれども、もう一度、答弁をお願いします。

再A  大野元裕  知事

先ほど申し上げましたとおり、埼玉県につきましては「特定警戒都道府県」として、最後まで指定をされ、その中で感染防止策を最優先に進める。そして、安心で安全な観光であること、さらには本県の魅力を広めることをまず優先をさせていただき、御指摘のような施策の展開につきましては、現在の感染状況や、さらには社会状況、そして施策の効果を見極めつつ、これから検討をさせていただきたいと思っております。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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