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掲載日:2023年7月10日

令和2年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(高橋稔裕議員)

水害対策について - 住民を浸水・冠水から守る中小河川の堆積土砂対策

Q  高橋稔裕  議員(無所属)

昨年の台風で、さいたま市や川越市、東松山で浸水や氾濫が起きました。同じ災禍を起こさないためにどう進めるか、支川の多い中規模な河川を中心に御質問させていただきます。
例えば、埼玉県東部には羽生市を起点とした中川という中規模な河川が流れてします。芝川や綾瀬川、入間川、越辺川、都幾川に当たるような多くの支川や水路が流れ込む一級河川として、流域住民の生活を守り続けています。その流域では、一昔前はなかった羽生市内での住居の浸水被害や、加須市不動岡地内での農家のハウスの冠水被害などが発生していると、地域の人に聞きます。旧大利根町原道地区では、豪雨の後の冠水で農道や市道に水があふれ、大きなコイが群れをなして遊んでいる話が話題に上ることもあります。
なぜこのような浸水や冠水の問題が発生しているか。一つの原因は、中規模な河川の河道の状況に起因すると考えます。中規模な河川に、支川や水路からあらゆる水が流れ込むわけですが、スムーズに支川の水が流れるかは、本川の水位に大きく依存します。本川の水位が低く保たれれば保たれるだけ支川の流れはスムーズとなり、浸水や冠水は減ります。多くの河川で土砂が堆積し、その土砂の上にアシやヨシが繁茂し、河道を覆い、流れを阻害している様子が目につきます。中には、見てきましたが、根周りが2メートル30センチにも及ぶ大きな木までありました。これは数十年たたないと成長しません。長い年月放置されていたことを象徴しているのではないでしょうか。その木々や堆積土が流速を遅くし、水位を上げ、流量を減らすことにつながっています。こういった堆積土や樹木を撤去することが、河川の水位を下げることにつながります。
そこで、伺います。土砂が堆積し、アシやヨシが繁茂し、大きな木が河道内にある状態は、河川管理の考え方にかなうものとは思えませんが、県はこれまでどのように河川の維持管理を進めてきたのですか。また、今後どのように進めていくか、その考え方を県土整備部長にお尋ねします。
また、具体的に河川の堆積土砂を撤去する緊急しゅんせつ推進事業を今年度から取り組むとの答弁を、本年2月定例会予算特別委員会ではいただきました。なるべく早く取り組んでいただきたいと思いますが、今後どのようなスケジュールで実施していく予定なのか、県土整備部長に伺います。

A  中村一之   県土整備部長

県では、堤防や河道の状況などを把握するため、定期的な点検を実施しております。
点検の結果、河道内の堆積土砂や樹木などが川の流れを著しく阻害している場合には、堆積土砂の撤去や樹木の伐採を行ってまいりました。
河川の維持管理については、河川の持つ流下能力が継続的に発揮できることが重要と考えております。
今後も、土砂の堆積状況や樹木の繁茂状況、護岸の破損状況などを早期に把握し、浚渫や伐採など必要な措置を行い、適切な河川の維持管理に努めてまいります。
次に、緊急浚渫推進事業の実施予定についてでございます。
この事業は、大規模な浸水被害が相次ぐ中、河川に堆積した土砂の撤去や樹木の伐採を地方公共団体の単独事業として実施できるよう令和2年度から令和6年度までの特例措置として創設されたものです。
実施にあたっては、氾濫による人家への影響など、優先度が高い箇所から順次、進めてまいります。
令和2年度は、新芝川や新河岸川などの27河川において着手してまいります。
それ以外の河川についても現在点検調査を進めており、積極的に、この事業を活用し、県管理河川の治水安全度の向上を図ってまいります。 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

お問い合わせ

議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

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