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掲載日:2023年4月28日

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河川の改修や排水機場の管理など (河川担当)

洪水に強く、自然や人にやさしい河道をつくる

洪水を安全に流下させるため、堤防を築き、川幅を拡げ、川底を掘削します。河道がカーブしているような箇所(水衝部)は、堤防や河岸が削りとられないように、しっかりした護岸をつくります。水衝部以外の河道整備では、できるだけ多自然型工法や親水機能を取り入れています。これは、従来、洪水などの異常時のことだけを考えて整備を進めてきましたが、流域全体の水循環を考え、川が身近なものになるように、ふだんの川を視野にいれた河川改修が必要だと考えるようになってきたからです。

下の写真は護岸工事の施工例です。川の流れに対する堤防の安全性を確保するとともに、植生を促し、川を自然の形に近づけています。

護岸工事直後

施工から1年後(冬期)

河川の維持・修繕

堤防に雑草が生い茂り、冬になると枯れる、ということを繰り返していると、雑草により堤防が弱体化してしまいます。これを防ぐため、毎年堤防の草刈りをおこなっています。また、ゴミだらけでは、川を身近に感じることはできません。ポイ捨てされたゴミ拾いもしています。整備の終わった川でも、洪水の影響などで堤防が崩れたり、護岸が壊れたりすることがあります。適切な修繕をして、洪水に備えます。

治水施設の整備、維持・管理

河川担当では、調節池を1つと排水機場を2つ管理しています。これらの治水施設が洪水時に十分な能力を発揮できるよう、ふだんからメンテナンスをおこなっています。

水防活動に関すること

水防の目的は、「洪水又は高潮に際し、水災を警戒し、防御し、及びこれに因る被害を軽減し、もって公共の安全を保持すること(水防法第1条)」です。大雨が予想され水防体制に入ると、雨量や河川の水位を監視し、関係機関と連絡をとって情報を収集・伝達します。雨量・水位を監視するための雨量計・水位計の保守点検もおこなっています。

管轄河川

杉戸県土整備事務所河川担当で整備・維持修繕を行っている河川の整備対象区間と延長

平成28年12月現在

河川名

上流端

下流端

左岸延長(m)

右岸延長(m)

改修状況

中川

古門樋橋(国道125号)

宇和田堰

8,100

11,700

改修中

青毛堀川

加須市・久喜市行政境

大落古利根川合流点

7,070

7,480

改修中

備前堀川

七軒橋(久喜市道)

大落古利根川合流点

9,770

11,010

未改修

姫宮落川

逆門橋(久喜市道)

大落古利根川合流点

10,700

10,700

改修中

隼人堀川

野通川伏越部下流

大落古利根川合流点

14,187

14,187

改修中

庄兵衛堀川

唐杉橋(久喜市道)

隼人堀川合流点

5,883

5,883

未改修

星川

十六間堰

元荒川合流点

6,800

6,800

改修済

野通川

加須市・久喜市行政境

元荒川合流点

6,380

6,380

改修済

倉松川

吉野橋(県道並塚幸手線)

倉松公園橋(杉戸町道)

2,650

2,650

改修中

備前前堀川

五ヶ村落橋(県道川越栗橋線)

大落古利根川合流点

7,770

7,770

未改修

幸手放水路

中川分派点

江戸川への合流点

1,100

1,100

改修済

大島新田川

倉松川分派点

倉松川合流点

1,950

1,950

改修済

中川上流排水機場・幸手放水路について

中川上流域では、市街地の拡大により交通の利便性が高まり東京近郊における住宅地開発が進み、低地部への盛土等により地域の自然遊水機能が著しく低下し、小降雨でも頻繁に浸水被害が生じるようになりました。

このため、埼玉県では一級河川中川の洪水調節を目的として、幸手放水路の拡幅及び中川上流排水機場の改築を平成3年度から行い、平成11年度に完成しました。

洪水時には、中川上流排水機場のポンプを動かすことで、中川から江戸川に排水を行っています。

平成21年度には壁面に「川の国 埼玉へようこそ」というフレーズとともに埼玉県のマスコット「コバトン」を描き、埼玉県のアピールをしています。 

航空写真

排水機場外観

 

排水ポンプ

中川上流排水機場緒元

所在地

幸手市大字惣新田4217

排水量

計画 50立方メートル/s

計画全揚程

8.0m

ポンプ形式

立軸渦巻斜流ポンプ

ポンプ台数

25立方メートル/s×2台

原動機

ディーゼルエンジン

エンジン出力

4100Ps、4300Ps

建屋

Src構造3階建、延床面積 5,400平方メートル

付属施設

自家発電機 625Kva
除塵機(固定式) 5.5m×12.8m、7.5m×12.8m
クレーン 50t/10t
重油槽(地下式) 150,000リットル

幸手放水路緒元

河道流下能力

計画 50立方メートル/s

川幅

40m

延長

900m

護岸形式

鋼矢板護岸形式

付帯施設

橋梁2箇所、伏越し1箇所

大島新田調節池・大島新田調節池排水機場について

大島新田調節池は、江戸時代の後期に開拓された大島新田地区の輪中堤内に計画し、倉松川治水計画の一環として設置されたものです。

調節池は約32haの面積を有し、周囲堤、越流堤、排水機場、導水路の施設で構成されています。調節方式は、導水路(越流堤)を上下流に2箇所もうけて、倉松川上流域及び中流域の洪水調節を行います。

洪水調節容量は84万立方メートルで、平成7年に完成しています。調節池内には約8haの高水敷が設けられ、地域住民の日常的なレクリエーションエリアとして、また、野鳥などの生息空間として多目的に利用されています。

大島新田調節池は倉松川河道改修と相まってその効果を発揮します。洪水時、調節池築造前の雨水は河川を氾濫し宅地部に湛水しますが、調節池築造後、河道も整備されると今まで河川を氾濫していた雨水が調節池に入って貯留されるため、流域内の浸水被害は少なくなります。 

航空写真

排水機場外観

排水ポンプ

大島新田調節池・大島新田調節池排水機場緒元

所在地

幸手市大字戸島/北葛飾郡杉戸町大字本島

面積

32.2ha

洪水調節量

計画25立方メートル/s

調節容量

計画840,000立方メートル

貯水位

A.P. 6.78m

調節方式

越流堤による自然越流方式

調節池施設

周囲堤 高さA.P. 7.8m、法勾配3割
張芝による法面保護

越流堤

(上流側)高さA.P. 6.38m、長さ20m
(下流側)高さA.P. 5.88m、長さ45m

排水機場

4.2 立方メートル/s

逆流防止堰

3.0m(高) 16.0m(巾)

自然排水水門

3.0m(高) 4.0m(巾)

導水路

上流側 11.5m(巾)、680.0m(延長)
下流側 16.0m(巾)、290.0m(延長)

 

お問い合わせ

県土整備部 杉戸県土整備事務所 河川担当

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