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掲載日:2026年3月23日
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株式会社イチヤナギは、1931年創業の歴史あるナット製造会社です。金型の成形から、焼き入れ、焼き戻し、ねじ立てまで一貫して自社で行っており、製品は主に自動車やトラックのエンジン、新幹線のレールに使用されています。
また、同社は「彩の国工場」の認定を受け地域貢献に力を入れるとともに、「埼玉県多様な働き方実践企業」として働き方改革の推進などにも取り組んでいます。
今回は、製品が製造されるまでの過程を取材させていただきました。
金型成形
顧客の要望に応じた製品を製造するため、金型成形を自社で行っています。熟練の従業員による細かな調整によって製造されており、職人技を感じました。

成形/焼き入れ/焼き戻し
材料の丸棒を約1250℃に熱して切断、プレスして成形し、油を通して冷却します。その後、使用目的に応じた硬度とするために、570~630℃の温度で約1時間半かけて熱する焼き戻し作業を行います。

ねじ立て
0.5ミリサイズの鉄系投射材を打ち付けるショット機械で表面を研磨した後、ねじ穴を作成します。左下の写真に写っているねじ切りのパイプが機械に内蔵されており、タッピングすることでねじ穴が作られていきます。

最後に研磨と品質検査を行い、製品が完成します。
同社では、「スカートナット」と呼ばれるナットを製造しており、座面側のねじをカットした加工がされています。座面側のねじをカットすることにより、座面全体に均一に圧力がかかり、「ゆるみ」が防止されます。また、締結・分解が容易で繰り返しの使用が可能なため、リサイクルにも貢献しています。

同製品は新幹線のレールに使用されており、JR埼京線武蔵浦和駅のホームから、レールに使用されている「スカートナット」を見ることができます。
同社は、製品製造に関わる環境作りにも取り組んでおり、これまでに製造過程に合わせた機械の配置換えや、工場内の電球のLED化などを行ってきました。これらの取り組みにより作業効率が上がり、残業時間や電気代の削減に繋げることができたといいます。
見学の最後に、一柳代表取締役社長は今後の展望について「当社は今年で95年目を迎えます。現在は、自動車や新幹線のレールに使用される製品を主に製造していますが、今後はインフラ関係の分野にも挑戦していきたいと考えています。」と話されていました。
同社の今後の取り組みに期待します。
株式会社イチヤナギ
所在地:入間市狭山ケ原162