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掲載日:2025年11月26日
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県内に就業する技能者のうち、極めて優れた技能を有する者で、後継者の育成に寄与するとともに、労働者の福祉の増進及び産業の発展に貢献し、他の技能者の模範と認められる者を知事が表彰する制度です。昭和43年度に11人が表彰されて以来、令和7年度までに920人が表彰されています。
中 充夫(タイル張工)タイル張工としてタイル・ブロック・煉瓦工事に長年従事し、特にタイル張り作業において卓越した技術を持つ。外壁・室内・外構まで幅広い施工を手がけ、デザイン提案や合理的に施工する特殊技能を駆使し、施主や元請けから高い評価を得ている。また、独自の材料で加工用定規を作成し、工期短縮と製品の向上にも寄与している。さらに、技能講習会の開催や技能検定首席検定委員として活動し、後進の育成にも力を注ぐ。技能五輪全国大会でメダリストを輩出したほか、ものつくり大学で非常勤講師として実技指導を行い、業界発展に貢献している。 |
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利根川 義典(建築板金工)建築板金工として長年従事し、金属薄板の加工や施工において卓越した技能を有している。屋根や外壁など多様な形状加工において作業工程の標準化と効率化を構築することで、高品質な製品を安定的に供給している。また、社寺建築における伝統的な銅板屋根施工では、美観と耐久性を兼ね備えた仕上がりを実現し、高い評価を受けている。さらに、地域のものづくり体験教室や技能講習会で次世代の育成に尽力している。技術だけではなく問題解決能力や創造力も養えるよう取り組み、日々の練習指導や技術指導を通じ、技能検定1級、2級の資格取得にも大きく貢献し、技術レベルの底上げに寄与している。 |
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新井 勇司(建築板金工)建築板金工として長年従事し、既製品に頼らず、平板から独自の加工を行い、建築家の要求に応える高い提案力と技術力で、多くの建築家や専門誌から高い評価を得ている。また、建築板金の魅力を広めるため、テレビ番組などメディアに積極的に出演し、業界の発展にも尽力している。そのほか、埼玉県板金工業組合では理事として広報活動を推進するとともに、後進育成にも力を注いでいる。板金技術の調査・検証を目的とした「板金大実験」では、業界全体での技術共有を進めるなど、技能継承と業界発展に大きく貢献している。 |
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助名 和浩(鋳物工)鋳物工として長年従事し、多様な鋳型や中子を扱う高度な技術を持ち、ガスアガリやガス抜き穴などを設置する方案を考案し、欠陥を抑えた高品質な製品を安定生産している。造型予定表や木型配置図の作成により、作業効率向上やミス低減にも貢献している。電子顕微鏡部品など、多分野の製品を手掛け、業界内外から高い評価を得ている。また、技能検定主席検定員として試験運営を行い、自社工場を練習場として提供し後進育成に尽力している。埼玉鋳物技能士会の理事として、ものづくり体験や外国人技能実習生への指導を通じ、技能普及と業界発展に貢献している。 |
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岩片 新一(内装仕上工)内装仕上工として低層住宅の内装クロス施工に長年従事し、高い技術と豊富な経験で品質向上に貢献している。1級表装技能士の資格を持ち、施工計画や下地処理、柄物クロスの仕上がりなど細部にわたる高水準な技術を駆使している。特に、ジョイント隙間を防ぐ「下敷きテープ」の採用や、デザイン性とコスト抑制を両立する「クイックジョイナー」の提案が施工基準に採用され、業界全体の品質向上に寄与している。また、後進育成にも注力し、講習会や現場での指導を通じて多くの技能士を輩出している。内装施工方法の勉強会を主催するなど、技術継承と業界発展に貢献している。 |
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山口 大介(数値制御金属機械工)数値制御金属機械工として大・中型ディーゼルエンジンやトランスミッションのリビルド生産、エンジン部品の機械加工に長年従事し、卓越した技能を有する。加工プログラムの最適化や予防保全の仕組みを構築し、生産性の向上と品質向上を実現している。特に、加工条件や素材特性の分析を通じた原因究明や再発防止策により、製品品質の安定化に大きく貢献している。また、機械加工特級及び複数職種の技能検定1級や自主保全士1級を取得し、その知識と経験を生かして中堅層や次世代リーダー層の育成に尽力している。技能検定首席検定委員としても活躍し、技能士の拡大を推進するなど、技能継承と業界発展に貢献している。 |
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大場 俊治(木製家具・建具製造工)木製家具・建具製造工として木製建具の製造に長年従事し、高級框戸や高級和室障子、格子状耐力壁などの製造において卓越した技能を発揮している。効率を重視した治具の活用や丁寧な手加工により、木工品の持つ温かい製品づくりに寄与している。特に格子状耐力壁の製作では、その高度な技術は構造建築設計者からも高く評価され、話題になった。また、若手技能者や女性技能士の育成に尽力し、技能の伝承を推進している。木材の特性を見極める目利きや効率的な作業工程を指導し、模範となる姿勢で後進を育てている。60年にわたる実績と貢献は、木製建具業界における大きな財産となっている。 |
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南雲 利行(印章彫刻工)印章彫刻工として長年従事し、手彫りならではの技術で唯一無二の安全・安心で美しい印章を作り出している。技能検定1級印章彫刻職種の木口彫刻作業やゴム印彫刻作業を取得し、「ものづくりマイスター」や「全技連マイスター」にも認定されるなど、卓越した技術が評価されている。また、埼玉県印章業組合副部長として印章の歴史や手彫り彫刻の魅力を広める活動を行うほか、小学校や体験教室で講師を務め、次世代への技術継承に尽力している。技能検定講習では初心者に細やかな指導を行い、後進育成にも力を注いでいる。 |
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鈴木 大介(造園土木工)造園土木工として長年従事し、寺社仏閣や個人住宅の庭園管理で培った技術を活かし、剪定や庭造りで卓越した技能を発揮している。現代住宅事情に合わせた庭造りや竹垣の製作、高木の管理では、独自の技術が施主や業界から高く評価されている。高木の剪定ではロープ技術を活用し、安全性と環境負荷の軽減を両立。枝透かし剪定や古葉摘みの技術においては、陽光と風通しを良くし、姿かたちの良い仕上がりを実践する手法を導入し、業界の基準を変える先駆的な役割を果たした。特に、狭小地でも広がりを感じさせる庭造りの技術は、次世代の住宅事情に活かされると評価されている。さらに、母校や研修センターで後進育成に尽力し、多くの若手職人の成長を支えている。 |
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金田 聡(旋盤工)旋盤工として長年従事し、立型旋盤を用いた超精密加工で卓越した技能を発揮している。半導体露光装置の投影レンズ鏡筒部品をマイクロメートル単位で仕上げる技術を持ち、精度と効率を両立した加工で高い評価を得ている。また、工期短縮や測定の標準化を通じて生産効率の向上に貢献している。さらに、社内研修や実技指導を通して後進の育成にも力を注ぎ、多くの技能検定合格者を輩出している。後進に模範を示しながら、高精度加工の知識と技術を業界内外へ伝承し、技能の発展に寄与している。 |
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