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掲載日:2023年3月6日

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HPV(子宮頸がん予防)ワクチンの有効性とリスク等について

HPVワクチンの有効性とリスク等についてまとめました。また、厚生労働省の資料もご覧ください。

HPVワクチンの有効性

HPVワクチンは、子宮頸がんの全体の50~70%の原因とされる16型と18型のヒトパピローマウイルスなどに持続感染等の予防効果をもつワクチンです。現在国内で承認されているワクチンは、国内外で子宮頸がん患者から最も多く検出される16型及び18型を多く含んでいる2価ワクチン(サーバリックス)と、尖圭コンジローマ等の原因ともなる6型、11型も加えられた4価ワクチン(ガーダシル)の2種類があります。

  • これまで、16型と18型の感染やがんになる手前の異常(異形成)を90%以上予防したと報告されています。
  • HPVワクチンは、3回の接種が必要です。現時点で、3回の接種途中でワクチンの種類を変更する場合の有効性・安全性は確認されていないので、3回とも同じワクチンを接種することが推奨されます。
  • ワクチン接種だけで子宮頸がんの発症を100%予防することはできません。20歳を過ぎたら、定期的に子宮頸がん検診を受け、がんを早期発見することが大切です。
    検診により子宮頸がんを早期発見することができれば、子宮の部分切除等の治療により、がんによる死亡を防ぐことができます。
    子宮頸がん検診の感度(がんがある人を正しく診断できる精度)は50~80%とされており、有効性の高い検診ですが、がんの場所や種類によっては早期発見が困難な場合もあります。

リスク(副反応)について

主な副反応は、発熱や局所反応(疼痛、発赤、腫脹)です。

HPVワクチンの接種による副反応として、令和4年9月末現在、厚生労働省に3,578例の事例(販売開始からの累計)が報告されています。このうち、重篤な副反応事例は782例となっています。(出典:第90回厚生労働省厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会資料)

HPVワクチン接種後に報告されている主な副反応

頻度 サーバリックス® ガーダシル®
10%以上 痒み、注射部位の痛み・腫れ、腹痛、筋痛・関節痛、頭痛など 注射部位の痛み・赤み・腫れなど
1~10%未満 じんま疹、めまい、発熱など 注射部位の痒み、頭痛、発熱など
1%未満 注射部位の知覚異常、しびれ感、全身の脱力 手足の痛み、腹痛など
頻度不明 手足の痛み、失神など

疲労感、失神、筋痛・関節痛など

(出典:令和3年12月時点の添付文書)

HPVワクチン接種後に報告されている重い副反応

病気の名前 主な症状 報告頻度※ 詳細
アナフィラキシー 呼吸困難、じんま疹などを症状とする重いアレルギー 約96万接種に1回 アナフィラキシーについて(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)

ギラン・バレー症候群

両手・足の力の入りにくさなどを症状とする末梢神経の病気 約430万接種に1回 ギラン・バレー症候群について(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)
急性散在性脳脊髄炎(ADEM)

頭痛・嘔吐、意識の低下などを症状とする脳などの神経の病気

約430万接種に1回 急性散在性脳脊髄炎について(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)
複合性局所疼痛症候群(CRPS) 外傷をきっかけとして慢性の痛みを生ずる原因不明の病気

約860万接種に1回

 

(※2013年3月までの報告のうちワクチンとの関係が否定できないとされた報告頻度)

お問い合わせ

保健医療部 感染症対策課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎4階

ファックス:048-830-4808

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