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掲載日:2021年2月3日

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新型感染症専門家会議後の知事発言内容(2月3日)(テキスト版)

 

知事

  今日は、第21回の埼玉県新型感染症専門家会議を開催をいたしました。まず概要について、私の方からご報告をさせていただきます。まず最初に、現在の埼玉県の感染動向についてご説明をさせていただき、先生方からコメントをいただきました。特に、今回は政府がですね、非常事態宣言の延長という決定を打ち出し、なおかつ、私どもとしても、最初のですね、この1月8日から始まった緊急事態宣言の最終コーナーというんでしょうか。そういった状況になってる中で、どう評価するか、こういったお話を、先生方からはご評価をいただきました。総論として申し上げると、全体として、新規の陽性者数ですね。こういったものが下がっていて、確実に効果が上がってきてること、これはその通りであると。しかしながら、療養施設、そしてベッド数、占有率ですね、こういったものが高いことが懸念される。また、ここ数日、感染者の減少の割合が、他の1都3県と比較しても埼玉県で少なくなっていると。この辺については懸念材料である。こういったことが御指摘いただく。あるいは昨年の12月から急増したときの主たる要因は20代30代の方でしたが、この20代30代の方が減ることによって下がってきている等があるので、そこは評価ができる。こういったところがありました。その辺が評価でしたかね。

 その次にですね、明日、本部会議を開催をする予定でございますが、そこで決定をするのは、皆さんもご存知の通り、緊急事態宣言は国が出すものであります。これに基づいて、国は基本的対処方針というものを作ります。そこの基本的対処方針に基づき、都道府県が緊急事態宣言措置という具体的なものを決定いたします。これ具体的には、例えば、飲食店の(営業)時間短縮、こういったものは措置でありますけれども、これについて先生方からご意見をいただきました。大変恐縮ですが、これにつきましては最終的に明日決定をさせていただき、これ事業者の方にも大きく影響があることなので、ここで詳細に申し上げることはいたしませんが、先生方とも話をさせていただきましたが、基本的には、この2月7日まで行われている、2回目の緊急事態宣言の最初の部分というんでしょうか、この措置等を原則としては引き継ぐということになります。そこに加えて、医療機関、あるいは高齢者介護施設等へのよりきめ細かな介入を行っていくということについて、明日、決定をするために、今日の先生方のご意見をお伺いをいたしまして、総論として賛成ということをいただきました。詳細については、明日、お話をさせていただきたいと思っていますが、国から新たに示された基本的対処方針については、実は埼玉県がこれまですでに行っていることが多く含まれています。例えば、COVMAT(コブマット)という感染症専門の対策チームを入れなさいとか、あるいは高齢者施設に対して訪問を行いなさいとか、実は埼玉県ほとんどやってることが倣ったというか、そういう形で来てるものがありますので、そこについては既に行ってるということで、今日は諮問をしているわけではございません。

 それから、最後に、これ言えというのですみません。お話しておきますけども、高齢者施設の、介護施設の新たな感染拡大防止のための研修を行わせていただくということでございます。これ今まで、埼玉県は、高齢者の施設に対する対応を力を入れてまいりました。その背景といたしましては、以前も申し上げましたけども、高齢者施設の2つの極めて重要な脆弱性を持っています。1つは、高齢者の方々が感染をすると重症化リスクが高い、あるいはお亡くなりになる可能性が高い、こういったリスク。また、密になる場所というものは危険だと言われてますけれども、残念ながら介護施設では密にならざるをえない場面が多い。この2つが重なる場所なので、高齢者施設に対してしっかりと手を打つ。そして、それをひいては重症化すると、特に入院の期間等も長くなりますので、医療施設に対する負担が大きくなる。こういったものを、我々、回避するということから、我々ここに力を入れて参りましたが、この今までやってきた中で成果は出ていますけれども、しかしながら、まだまだですね、特に最近では、無症状の方が発見されないままに感染を広げてしまっていて、症状が出る方があると一斉検査をすると、もうそこで、20人、30人の方が感染してるといったケースも出ていますので、そこで我々としては、以前お話した通り、12の陽性者が多い市に対して、全員スタッフに対して高齢者施設のPCR検査を行うということ発表させていただきましたが、今度は、これまでセミナーや、あるいは通知、オンラインでの研修等を通じて大体頭に入ってはきた。しかしながら、今度は具体例を示し、実際に過去に施設で経験したこと等についても、例えばお示しをして、皆さんにチェックリストを作ってもらって、そこで、これができてる、できてないということを1つ1つ、やっていただこうではないか。こういう、今回、研修会を行います。具体的な例で申し上げると、非常に細かいことなんですが、今までの感染症の知識とかゾーニングとかの一歩進んで、例えば、ごみ箱にですね、蓋に手を添えたことによって感染してしまう。そういった行動を防ぐために、例えば、蓋つきのごみ箱がいいんですけれども、足踏み式にするとか、そういった細かな話を1人ずつ実践してもらおう、こういったことを研修会として行う予定でございます。これは、新しい試みとして申し上げさせていただきます。

 私からは以上でございます。

金井県医師会長

 はい。私の方からお話をさせていただきますのは、まず現状の分析と評価についてでございます。現状等の評価と分析について、いろいろな質問があり、意見交換をしたということがございます。先ほど知事からお話があった他県に比べて若干減少のスピードが遅いのではないかという意見がございました。そのような中では、なぜかという理由についてでございますけれども、クラスターの発生であるとか、そういう要素があるのではないかというような意見が出されたところでございます。

 それから、病床の使用率でございますけれども、病床の使用率について、これについては、新規陽性者が減少しているのにもかかわらず、病床の使用率が高まっているという状況があるということがございます。これについてのご意見ということでいきますと、これについては、高齢者、少なくとも50歳以上かな、失礼しました。60歳以上の方、高齢者ですね、いわゆる高齢者、ここの部分が最近になって多くなっております。この方々は、まず、まっ先に入院をするということに当然のことながらなる訳なのでございますので、新規陽性者が増えても、入院の患者が、減るということにはならないという、お話し合いがございました。

 その他でいきますと、大きな問題はないんですけれども、確かに減少はしているということはございますけれども、これの緊急事態宣言が発令されて、それがどれだけの効果があったかということについての意見交換においては、明確に答えることはできないというのは、皆さんの一致するところですけれども、はっきりと言って、効果があったという考え方は持っている。その効果の度合いについてはわからないということなのですが、そういう意見等がございました。

 それから、先ほど知事からお話のあった今後の措置についての問題につきましては、示された内容について、お認めをするということで終わりましたので、明日の会議後の発表に待ちたいと思います。

 以上でございます。

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