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掲載日:2024年3月27日

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生物多様性の保全に配慮した緑化木選定基準

緑化木を選定する場合、これまで木の形や病虫害に対する抵抗性、手入れのしやすさを基準に行われ、地域固有な自然生態系への影響までは考慮されてはきませんでした。このため、使用されている樹木はほとんどが、外国産樹種や国内産だが本来その地域には生育していない移入種となっています。

この基準では、緑化に使用されている樹木が外来種もしくは移入種か、または在来種であるかを区分してあります。緑化木として在来種を使用する場合、それぞれの種類がどのような環境に適するのかを明らかにしたものです。今後、県、市町村等の公共・公益事業だけでなく、事業所や家庭緑化を考える上の参考にしてください。

1 緑化するとき、どんな種類を選んだらよいか

県内の台地・低地部の森林や屋敷林には、次のような種類が自生しています。

この地域で、緑化木として植栽する場合、このような樹木を選ぶことにより、自然により優しい緑化を進めることができます。

  • 落葉高木:イヌシデ、アカシデ、コナラ、クリ、ムクノキ、エゾエノキ、エノキ、ケヤキ、コブシ、ヤマザクラ、ウワミズザクラ、イヌザクラ、ネムノキ、カラスザンショウ、イロハモミジ、ミズキ、キリ、ハンノキ、アカメヤナギ
  • 常緑高木:スダジイ、シラカシ
  • 針葉樹常緑高木:アカマツ、スギ、ヒノキ、モミ、サワラ
  • 落葉中高木:ヌルデ、リョウブ、アカメガシワ、ゴンズイ、エゴノキ、ニガキ
  • 常緑中高木:シロダモ、ヒイラギ、ネズミモチ、ヤブツバキ
  • 落葉低木:クサボケ、ヤマツツジ、サンショウ、イボタノキ、クコ、コマユミ、クサギ、ウツギ、マユミ、ムラサキシキブ、ヤマブキ、ナツグミ、ガマズミ、モミジイチゴ、タラノキ、ニワトコ、カマツカ、オカウコギ、ウグイスカグラ
  • 常緑低木:アオキ、ヤブコウジ
  • 落葉つる性:アケビ、ヤマフジ、ツタ、ノイバラ、エビヅル、スイカズラ
  • 常緑つる性:キヅタ、テイカカズラ

2 緑化するとき、出来れば避けたほうがよい種類

緑化木の中には、植栽した場所だけではなく、種子が鳥や風に運ばれるなどして自然界に定着し、今まで生育していた種を駆逐したり、交雑により遺伝的特性を変えてしまうことなどにより、固有な生態系を変えてしますおそれのある種類があり、侵入的外来種と呼ばれています。

侵入的外来種については、出来れば植栽を控えることや竹笹類のように管理を適正に行うことにより、周辺に与える影響を軽減することが必要です。

  • 落葉高木:オオシマザクラ、ニワウルシ、ハリエンジュ(ニセアカシア)
  • 常緑中高木:トウネズミモチ
  • 常緑低木:ピラカンサ、ヤツデ、カクレミノ、シャリンバイ
  • 竹笹等:モウソウチク、マダケ、オカメザサ、トウジュロ、シュロ

3 よく使われる外来緑化木に似ている在来種

一般によく使われている外来の緑化木によく似た在来種があります。

このような在来種に変えることも検討してみてはいかがでしょうか。

  • 外来種:マロニエ(セイヨウトチノキ)、トウネズミモチ、ハクモクレン、ボダイジュ
  • 在来種:ヤマボウシ、トチノキ、ネズミモチ、コブシ、シナノキ

埼玉県生物多様性の保全に配慮した緑化選定基準(PDF:788KB)

付録(PDF:780KB)

 

お問い合わせ

環境部 みどり自然課 野生生物担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 第3庁舎2階

ファックス:048-830-4775

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