食品ロスの削減
目次
- 食品ロスとは、まだ食べられるのに捨てられてしまう食品のことです。
- 日本の食品ロス量は約464万トンと推計されており、日本の人口1人当たり毎日おにぎり1個(102g)を捨てている計算になります。
- 食品ロスには「事業系食品ロス」と「家庭系食品ロス」の2種類があり、食品ロスを減らすためには事業者と家庭のそれぞれが食品ロスの削減に取り組む必要があります。

ごみを減らすことで環境への負荷を減らす
- 食品ロスは大部分が生ごみとして焼却処理されます。
- 生ごみは水分を多く含み燃えにくいので、生ごみを焼却するために燃料を使用することもあります。
- 焼却したあとに残った灰は最終処分場に埋め立てられますが、最終処分場の容量には限りがあります。
- 生ごみを減らすことで、最終処分場を長く使うことができます。
ムダなく食べて食料輸入を減らすことで食料自給率アップ
- 日本の食料自給率(カロリーベース)は先進国の中では最低水準で、多くの食料を輸入に頼っています。
- 一方、世界の食料需要量は増加傾向にあり、将来的に十分な量の食料の確保が困難になる恐れもあります。
- 食料の生産や輸入には多くの水や資源が使われており、輸入した食品を捨ててしまうことはこれらの水や資源もムダにしていることになります。
「もったいない」と思う心を養う
- 日本には「もったいない」という言葉があります。
- もったいないという言葉には、ものを大切にする気持ち、尊敬する気持ちが込められています。
- 大切な水や資源を使って私たちの元に届いた食料を、きれいに残さず食べることで、もったいないと思う気持ちが養われ、周りの人や物を大切にする気持ちにつながります。
家庭でできる食品ロス削減の取組
買い物では
- 食品庫や冷蔵庫の在庫をしっかりと管理する(冷蔵庫に保存してある食材のリストを貼っておくなど)。
- まとめ買いはできるだけ避け、必要なものを必要な分だけ購入する。
- すぐに食べるものは、賞味期限が近いものを優先的に購入する。
- 食べきれない量を収穫したり、人からもらったときは、早めにおすそ分けする。
調理では
- 食材を使い切る調理法を実践する。
- 余った料理や食材も早めに食べるようにする。
- 定期的に冷蔵庫の整理をする(週末に余った食材をまとめてお好み焼きにするなど)。
- 生ごみはできるだけ濡らさないようにする。
- 水気をしっかりと切ってから捨てる。
「消費期限」と「賞味期限」を正しく理解する
- 「消費期限」とは安全に食べられる期限です。品質の劣化が早い食品に記載されます。消費期限を過ぎた食品は食べないようにしてください。
- 「賞味期限」とはおいしく食べられる期限です。品質が比較的劣化しにくい食品に記載されます。賞味期限を過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではありません。
- どちらの期限表示も、未開封の状態で書かれた保存方法を守っている場合の、安全やおいしさを保証するものです。 一度開封したものは、早く食べきりましょう!
- 参考 消費期限、賞味期限について再確認しましょう、消費期限と賞味期限って何が違うの?(コバトン食の安心情報)
- 参考 食品の期限表示に関する情報 | 消費者庁

企業が取り組む食品ロスの削減~流通段階における商慣習の改善~

出典:農林水産省資料「食品ロス及びリサイクルをめぐる情勢」
- 製造日から賞味期限までの期間を3等分して納品期限及び店頭での販売期限を設定する3分の1ルールは、食品ロス発生のひとつの要因とされ、フードチェーン全体での取組が必要です。
※商習慣の見直しについて、詳しくは農林水産省HP「商習慣検討」を御覧ください。
フードバンク活動(「もったいない」から「ありがとう」へ)

- 品質には問題がないにもかかわらず廃棄されてしまう食品・食材を、製造事業者や小売事業者などから引き取り、福祉施設等へ無償で提供するフードバンク活動が注目されています。
※県内のフードバンクは、「フードバンクについて」をご覧ください。
九都県市による啓発
食品ロス削減国民運動(No-Foodloss Project)

『「もったいない」を取り戻そう!』を合言葉に、農林水産省など6府省が連携して、官民をあげて食品ロス削減に向けた国民運動(農林水産省HP)を展開しています。
食品ロス削減を積極的に推進するという意 思表明のために、食品ロス削減国民運動のロゴマーク(ろすのん)を使用することができます。詳細は、上記農林水産省ホームページをご覧ください。
減らそう『食品ロス』 × 減らそう『飲み残し』
一般社団法人全国清涼飲料連合会では、ペットボトルリサイクルのさらなる促進に向けて、ペットボトル飲料の「飲み残し」削減を進めています。
食べ物だけでなく飲み物もロスにならないよう、できるだけ飲み切りに御協力ください。
- CM「自動販売機の横にある箱は、リサイクルボックスです」((一社)全国清涼飲料連合会制作)