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掲載日:2024年3月19日

ようこそ知事室へ 埼玉県知事 大野元裕

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どこでも知事室(令和5年度)

  令和5年度の実績は下記のとおりです。

第1回

日時

令和5年6月12日(月曜日)10時00分~11時30分

場所

和光市北第二子育て世代包括支援センター(もくれんハウス)

参加者

特定非営利活動法人わこう子育てネットワーク(もくれんハウス運営受託者)森田 圭子 代表理事

施設利用者(乳幼児の母親)

テーマ

    孤育てにしない地域の子育て

参加者からの意見

【施設利用者(乳幼児の母親)】

  • 子供を遊ばせながら気軽に子育ての相談ができる支援センターは、すごくいいと思っている。保健師さんや保育士さんから、的確なアドバイスをもらいながら子育てママや先輩ママとも話ができるのは、自分にとってすごくプラスになる。
  • 子供と二人だけで家で過ごす、何も会話をしていないということが、すごく物足りなくて、子供のためにもならないだろうと思っていた。外からの刺激が何もなくて、子供の成長に繋がるのかなとすごく不安があったので、支援センターに来て、皆さんと話をしたり、子供もスタッフの方に遊んでもらったりして、そこから、子離れ、親離れができ、社会に繋がることができた。
  • 予防接種に連れて行くなど、子供に関することはママがやるのが当たり前だと思われているので、休暇を取得させるなど、パパを強制的に子育てに参加させるような制度があればよい。また企業にそのような制度がある場合には、それをもっと利用できるようにして欲しい。行政だけではなく、それを企業側に働き掛けてもらえるとありがたいと思う。
  • 子供には人との出会い、関わりを増やしてあげたいと常に思っている。横のつながり、同じ子供同士、お母さん同士というのもいいが、赤ちゃんからお年寄りまでと言うような、幅広い年齢の縦の関わりが欲しい。
  • いろいろなことを覚えてきて、育児がやっと楽しくなってきたという時に、子供を預けるようになってしまったという気がするので、育児休業は1年ではなく、1年半から2年くらいまで取らせてもらえれば、子供をゆっくり見ることができてよいと思う。

【特定非営利活動法人わこう子育てネットワーク 森田 圭子 代表理事】

  • コロナの3年間は、どこの子育てのための広場も制約があり、気軽に行けたらいいなと思っても、行けなかった方が多くいたと思う。また、こういう場所があることを知らなかった方も逆に増えたので、これから、周知をちゃんとしなければと思っている。
  • 地域活動にお母さんや子供たちが入ってくれたら、おじいちゃんおばあちゃんから子供たちへのつながりができるが、お母さんたちは働いていて、地域の活動までは手が回らない。その一方、お母さんたちは同じ世代でFacebookを通じて繋がって、とても効率よくグループ活動をしている。おじいちゃんおばあちゃん世代とお母さん世代で、デジタルデバイド(情報格差)があり、世代間でコミュニケーションツールが違っていて、両方に気持ちがあっても結び付かないことは問題だと思う。

知事から一言

  • 孤立した子育てを防止するために、とにかく繋がるということを大切にしたいと思っており、県では今年度から「子育てファミリー応援事業」を実施している。ベビーギフト等の配付を通じ、市町村と子育て世帯が確実に繋がるようにしたいと考えている。
  • 職員にも私からメッセージを伝えているが、女性活躍推進のためにも、家庭での男性の協力は重要だと思う。さらに子育ては、自分一人で全部抱え込むのではなく、パートナーがいるいないにかかわらず社会で子供を育てるという仕組みが、今必要だと思っている。
  • 県では、これまでのノウハウを生かしながら、小学校区に1つずつ子ども食堂を作りたいと思っている。子ども食堂は、食事をするだけの場所だと思っている方も多いが、高齢者の方が料理を作ってくれていて、お母さんと繫がり、幅広い年齢の交流が生まれる。これも社会全体で子供を育てる一つの方法といえるかもしれない。

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第2回

日時

    令和5年9月20日(水曜日) 10時00分~11時45分

場所

    意見交換:草加市スポーツ健康都市記念体育館

    現地視察:綾瀬川 柳之宮橋架け替え工事(八潮市)

参加者

建設分野のDXに取り組む(一社)埼玉県建設業協会の会員の方々

テーマ

    建設業におけるDX化の推進について

参加者からの意見

  • 建設業界も人手不足であり、これを乗り越えていかなければ、経営が成り立たない状況になってしまうという危機感を持っており、DXが人手不足解消の切り札になるのではと考えている。しかし、DXを現場で活用しているという企業は、県内ではまだ少ないのが実情だと思う。
  • 小規模な工事においてもDXを活用していければ効率は上がってくると思うが、発注者側に抵抗感がある場合もある。DXを進めるには課題も多い。新しい技術の導入に対しては、技術者間のジェネレーションギャップがある。一方で若い人が便利に使っていると、年配の人も便利であることが分かり、時間差はあるが、徐々にDXが進んでいくと思う。
  • DXに取り組む意欲などは、各事業者によってばらつきがある。勉強会の開催などによりDXへの理解を深めていくことが、DX推進の近道であると思う。
  • DXやICTが進んでいる会社は、専門の部署があったり専門の社員がいたりする会社が多い。会社としてICTを進めたい、DXを進めたいという人が1人でも2人でもその企業の中にいれば進んでいくと思う。
  • 各事業者にアンケートを取ると、仕様書に記載がないことや、発注者と協議した結果などの理由で、遠隔臨場はやらないという回答が多い。発注者が遠隔臨場をもっと前向きに推奨してくれればと思っている。
  • 人手不足が大きな課題となる中、採用する側の考えも変えていかなければならないと思っている。新しいデジタルを活用した取組は、建設業界に縁がなかった文系の学生などにも、興味や関心を持ってもらえるのではと考えている。理系の技術者ばかりではなく、多様な人材が業界に入ってくれば、面白いアイディアが生まれるかもしれないし、可能性も膨らむのではないかと考えている。
  • DXの推進は、事業者の規模にかかわらず、業界全体で取り組まなければならない。DXにより生産性が上がったことが明確になるように、DXを活用すると工事評点に創意工夫の点数を加算するといったことができれば、DXが業界全体的に広がっていくと思う。
  • GIS(地理情報システム)の取り組みを進めていくに当たっては、地上だけではなく、上下水道や電気、NTT、ガスなどの配管が張り巡らされている地下のデータ管理も行うことを最終的な目標にしたらよいと思う。

知事から一言

  • 建設業に対する課題として、担い手不足といった人材の問題、デジタルを活用することによる生産性の向上、事業承継といった次の世代の問題の3つを挙げていただいたと思っている。
  • 県庁でもDXを推進しているが、専門家を入れず、職員自らやるという体制を作ってきた。来年度からアナログ規制の見直しが広がっていく中で、県庁の職員が現場に行かずオンラインにするしかない等、デジタルツールを使わなければ困るという状況を作っていくことが、DXを推進するためにとても大切だと思っている。
  • 県では、現在、GIS化を進めているが、まだ完璧に活用してもらえるようなレベルにはなっていない。その中でも早くやらなければいけないというものがあれば、アドバイスをいただきながら、優先的に進められればと思っている。

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第3回

日時

    令和5年11月29日(水曜日) 10時00分~12時00分

場所

    意見交換:旧小川町立小川小学校下里分校

    現地視察:霜里農場

参加者

小川町へ移住・新規就農した方やそれを支援する方

テーマ

    埼玉ではじめる農ある暮らし~移住・新規就農の推進~

参加者からの意見

  • 農家として、都市部の方と生産の現場を繋いでいくことを使命に持ちながら、多くの人を畑に招いている。畑に来てくれる人は、それぞれ考えも就農に向けたイメージも違うので、スムーズな就農に向け、その方に寄り添ったサポートを心掛けたいと思っている。
  • 30年以上前から、お米を地元の蔵元で仕込んでもらってお酒を造ったり、小川の在来大豆を使用した有名なお豆腐屋さんがあったりと、小川町は地場の食品産業との結び付きが強い。それに加え、若い方たちが新しいネットワークを作っているので、そのようなネットワークを小川町の外にも広げて企業とタイアップすれば、付加価値が付く可能性が大きいと思う。
  • 小川町の農家は、一軒一軒が小規模で、それぞれ自分のところでニンジンをジュースに加工して、自分のお客さんに届けている。それらをまとめて小川ブランドのニンジンジュースとすれば、各農家の収穫量に関係なく、皆でジュースを作ることができてよいと思う。
  • 需要と供給の関係だと思うが、体験農園ということで、お金を払ってでも自分の子供たちに農業や自然に触れる体験をさせたいという人たちがいる。私たちには、それらを守りたいという思いがあるので農産物だけではなく、教育や体験というものを経済にしていくこともできるのではと思っている。それがモデルケースとなり、全国に広がっていくといいと思う。
  • 消費者と農家が価値観を共有していくことが必要な状況の中で、多くの方々と繫がる場としてマルシェなどの販売の場所はとても適切だと思っており、農家の声を直接聞く場所がもっと増えたらいいなと思う。継続的に農家が気軽に参加できるように、県からのサポートを増やしてもらえたらと思う。
  • 小川町の有機農産物を町の外で販売することも考えながら、もっと若い家族に町に移住してもらい、地元の野菜を消費してもらう、そういう流れも、もう一方で作れたらいいなと思うので、有機、観光に関わらず、これからどんどん小川町の魅力を発信できたらいいなと思っている。
  • 農家の方は、それぞれ自分の農地で生産し、いろいろなイベントもやられていると思うが、小川町の粋を集めた、見学視察用の小川町モデルみたいな場所ができたらいいなと思っている。そのような仕組みができれば、視察する側もコーディネートする側も遠慮がいらない。常に最新情報が集まるような環境になっていれば理想だと思う。

知事から一言

  • 埼玉県は、食品加工業が多く、有機や無農薬を意識して製品を作っているところもあるので、小川町の農家とマッチングすることで何かできることがないかなと、話を聞いていてすごく感じた。また、県では6月に「サーキュラーエコノミー推進センター」を立ち上げたので、ここを利用してもらい、一緒にやることで、小川町のエコモデルを発展させたり、付加価値を高めたりすることができると思う。
  • 小川町の農家が作っているニンジンジュースなども、有機ということで、絶対に売れると思う。例えば、深谷のネギのように、何らかの方法で小川町の共通のブランドにすることができるのではないかと思う。
  • 例えば、イチゴを自分で採って食べるといったコト消費を体験すると価値観が変わってくる。コト消費をするとお互いの経験を共有できたり、生産者と触れ合う機会が得られたりするので、その価値を自分で体験できることは大切だと思う。そのような価値観を皆さんが共有してもらえるのであれば、県としてもPRできると思う。

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第4回

日時

    令和6年1月21日(日曜日)15時40分~16時50分

場所

    学校法人三幸学園 大宮こども専門学校

参加者

「保育士になりたい」をテーマにしたリアル体験教室に参加した保育士を目指す学生の皆さん

テーマ

    保育士の魅力と課題

参加者からの意見

  • 子供たちの成長を一番近くで見守って、子供たちの「できた」という瞬間にたくさん出会えるというのが保育士という職業の魅力だと思う。
  • 実習に行った際、日誌等手書きで記入する書類が多く、帰宅後もずっと日誌を書く日々が続いた。今後ICTの導入が進み、そのような書類作業が軽減されることで、もっと子供たちと全力で向き合えるようになればいいと思う。
  • 保育士は、世間一般的に給料があまり高くないイメージがあると思う。しかしながら、小さな命を預かる仕事で、警察官や消防士と同じぐらいの責任があるとても大切な職業だと思っている。それを考えれば、給料は見合ってないのかなと思う。
  • 子供たちの声がうるさいとの地域住民の苦情により、子供たちがなかなか公園などで遊べない状況があると聞く。今の子供たちは、自然と触れ合える機会や場所も少ないので、せめて公園を子供たちが自由に使えるよう近隣の方と分かりあえる関係性でありたいと思う。
  • 地域の方にもっと子供を身近に思ってほしい。地域と子供たちを繋ぐことも保育士の仕事だと思っている。例えば、伝統芸能を子供たちに地域の方が見せることは、子供たちの学びにもなるし、伝統を守ることにも繋がる。小さなことでも地域と繫がりを持てれば、保育園に関する理解も深まると思う。
  • 子供だけではなく保護者にも寄り添える保育士になりたいと思っている。最近、育児放棄などのニュースも多く耳にするが、問題が発生する前に、何か周りができることがあったかもしれないと考える。大変なことかもしれないが、その分自分の成長にも繋がると思っている。

知事から一言

  • 手書きの書類作成など定型的な業務は、今後DXが進むと多くは省略できるようになるはず。ICT化の推進について、好事例を発信するなど県もしっかりと支援していく。
  • 保育士の処遇改善のためには、国が定める公定価格の見直しが必要であり、国に対して機会を捉えて見直しの要望を行っている。県としても、保育士の家賃負担を軽減する「保育士宿舎借上補助事業」や奨学金の返済支援など保育士の方に直接届く支援を手厚く行っている。
  • 地域と子供たちを繋げる役割を保育士が担うという考えや、保護者にも寄り添える保育者になりたいという思いなど、とても素晴らしいと思った。皆さんすごく意識が高く、未来に希望を感じた。

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第5回

日時

    令和6年2月2日(金曜日) 10時00分~12時00分

場所

    意見交換:コミュニティセンター進修館

    現地視察:障がい福祉サービス事業所MINT(ミント)

参加者

社会福祉法人じりつや社会福祉法人宮代町社会福祉協議会で障害者支援に携わる方、住まいや雇用で障害者を支える企業の方

テーマ

    障害者の地域生活への移行と支援について

参加者からの意見

  • 企業で障害のある方を雇用し、その業務支援を担当しているが、障害のある方への支援は、就労したら終わりということではなく、就労が継続するための支援が必要だと改めて感じている。学校など行政の手厚い支援に守られてきたのが、就職すると新しい事柄に一人で立ち向かわなければならない状況になる。就職後は、地域に居場所がなく、相談する場所がないと感じることがある。埼玉県では各市町村に就労支援センターが設置されていてありがたく思っている。市によっては、手厚く支援してくれるところもあるが、対応は市町村によって差があると思う。
  • 不動産業を営んでいるが、障害のある方が社会に溶け込もうという時、大家さんが不安に感じなかなか居住場所が見つからないという相談を受けることがある。最初は、大家さんを説得するだけの自信もノウハウもなく、尻込みする部分もあったが、(福)じりつからのサポートを受けられるということでやってみようということになった。手順を踏んで、サポートできる人がいれば、障害のある方も社会で受け入れられるということで、現在、継続的に住まいに関する相談を受け、お手伝いさせてもらっている。
  • ひきこもりがちだったり、孤独・孤立している障害者の方などの社会との繫がりの第一歩は、しっかりとした相談を受けられることだと思う。現在、県も民間も一生懸命に取り組んでいるが、まだ、サービスを使うところまでいかない方をサービスに繋げるための相談支援の体制を官民連携によって充実させていくことは非常に重要なことだと思っている。
  • 精神障害の当事者であり、長い間ひきこもっていた自らの経験を生かすということで、主に当時者同士で支え合う「ピアサポート」を仕事としている。ひきこもりの方を支援に繋げるためには、ひきこもっていることを否定するのではなく、ひきこもっている現状をそのままでいいと肯定することが大切だと思う。
  • (福)宮代町社会福祉協議会には「みまもりさん」という子供たちの見守り活動をする団体の登録制度があり、障害のある方も見守られるだけではなく、見守る立場になれるとの考えから障害のある方々にも登録をしてもらっている。社会福祉協議会は、地域資源をたくさん抱えており、それらをどうやって地域の中で生かしながら、障害のある方への理解を深めていくかが今後の課題である。
  • 行政、民間、障害のある方、様々な立場がある中で、やはり同じ価値観、福祉の思想を互いに共有し育てていくことが大事だと思う。例えば、宮代町では、小中学校で福祉教育を行っており、また、紙コップにありがとうという感謝のメッセージを書くキャンドルナイトというイベントを10年以上実施している。身近な人材の育成は大切なことであり、将来大人になる小中学生を対象に福祉への理解を深めていく取組を長期的に行っていくことは必要であると思う。

知事から一言

  • 障害のある方の地域移行については、主に三つの課題があると思う。一つ目は、例えば、数多くの実習先の確保や、福祉施設などから出た後にどうケアするかも含めて、地域といかにつながっていくかということ。二つ目が、そのつながりを作るために、行政として何を行うかということ。例えば、障害者支援事業者、支援を受ける必要がある方、企業をマッチングすることが大切だと思う。さらに、三つ目として大家さんや隣人、あるいは小・中学生をはじめとする地域の理解を得られるような環境を整えてくことが必要だと思う。
  • ピアサポートの話を聞いて、実際に同じ体験をされた人たちや同じ悩みを抱えている当時者同士が話をするのはとても大切だと思った。ひきこもりや孤独・孤立の方たちは、自分のことよりも他人に対してやってあげたいという意識が強く、特に若い人にその傾向があるというアンケート結果が出ている。行政もそうだが、こうした当時者同士のつながりの機会を作っていくことは必要だと思う。
  • 例えば、県は、縦割り行政だが、全ての事業にDXやSDGsといった横串を刺している。福祉の価値観を皆で共有するためには、縦割りだけでは達成できないので、そういった手法もあるのかなと思う。他方、障害のある方の地域移行については、福祉への理解だけでは進まないので、企業の人手不足に働き掛けるなど、上手く経済や社会のニーズに合わせていくことが必要だと思った。

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県民生活部 県民広聴課 広聴・知事への提案担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎1階

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