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掲載日:2020年10月28日

ようこそ知事室へ 埼玉県知事 大野元裕

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令和2年10月27日(火曜日)

知事発表
第41回九都県市合同防災訓練の実施について

知事発表(PDF:1,200KB)

知事

私の方からは、今日は、3点御説明をさせていただきたいと思っています。初めに、「第41回九都県市合同防災訓練の実施」についてであります。この訓練は、首都直下地震等の大規模地震に備えるため、防災関係機関の連携強化や災害対応力の向上を目的として実施しているものであります。今回は、本県が幹事県であることから中央会場となります。まず、日時、場所であります。例年9月1日の防災の日前後の防災週間に実施をしておりまして、去年は私の初仕事でありました。令和2年度につきましては、東京2020オリンピック・パラリンピックの開催を考慮し、11月1日、日曜日の開催となります。場所は川口市のSKIPシティであります。本県では、例年、県内各地を巡回して実施をしており、今回は川口市との共催となります。参加者でございますが、消防、警察、自衛隊など96機関、約1,500人が参加をする予定であります。今回の訓練の特徴でありますけれども、1つ目は、本県は九都県市の中央会場であることから、内閣総理大臣をはじめとする関係閣僚等の政府調査団が、被災状況の調査を行います。2つ目でありますが、新型コロナウイルス感染症を踏まえたガイドラインを設け、例えばマスクを着用した上で活動を実践をしてまいります。3つ目でありますけれども、新型コロナウイルス感染症対策で見学者の受入れは制限いたします。他方、初めての試みとして、訓練状況をFM川口やユーチューブでライブ配信をし、見学できない方についても視聴ができるようにしたいと思います。
訓練ですけれども、想定としては東京湾の北部を震源とし、川口市内で震度6強の地震が発生をした想定であります。救出救助訓練におきましては、消防、警察、自衛隊の各部隊が連携して、倒壊建物からの救出救助など、防災関係機関の相互の連携強化を目的として実施をいたします。またリアルタイム配信訓練では、FM川口が住民との距離感の近さを生かし、被害状況や避難者情報など地元に寄り添った細やかな情報伝達を目的としています。また、避難所運営訓練では、新型コロナウイルス感染症が収束しない中での避難所の開設、運営を行い、体温の確認や発熱者の専用スペースを設けるなど、感染症防止対策を目的として実施をいたします。災害は、いつ起こるかわかりません。本年の防災訓練はオンラインで視聴ができますので、多くの方に、是非とも災害への備えとしてお考えいただくためにも、御視聴いただきたいと思っています。

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渋沢栄一翁を軸にした観光振興について

次に、「渋沢栄一翁を軸とした観光振興について」であります。県では渋沢翁が令和6年に刷新される新一万円札の肖像に選ばれ、来年の大河ドラマの主人公にも決定したことを好機と捉え、様々な施策に取り組んでおります。渋沢翁を軸とした観光振興としては、「埼玉の三偉人」にゆかりの地を巡るスタンプラリーの実施や、県外をターゲットとした情報発信などを行うこととしています。まず大河ドラマ放送前の取組といたしまして、「三偉人のスタンプラリー」についても、11月1日から3か月間の予定でスタートいたします。現在の本庄市の塙保己一、そして深谷市の渋沢栄一、そして熊谷市の荻野吟子など、三偉人ゆかりの地や観光スポットを巡っていただくものであり、スマートフォンを利用して、ここにQRコードがありますが、スマートフォンを利用しての非接触型のスタンプラリーを実施いたします。また、渋沢栄一翁のゆかりの地であります、深谷市をPRする動画を作成いたしました。60秒編、15秒編の2種類を制作したので、多くの方に御覧いただきたいと思っております。また、あらゆる機会を通じPRをしたいと考えています。この動画は、やはり11月1日より県内の金融機関、そして11月4日からは大宮駅前にある大宮アルシェに設置をされております大型ビジョンで放映されるほか、ユーチューブへの投稿も予定しています。さらに、渋沢翁ゆかりの地をデザインしたラッピングバスを、東京駅より運行いたします。運行期間は、11月1日より翌年1月31日までの3か月間を予定しているところであります。このバスは東京駅丸の内南口を出発し、銀座方面を経由して東京ビッグサイトや晴海埠頭へ向かう都営バスを利用いたします。バスの車体には、「深谷駅舎」のほか「誠之堂(せいしどう)」、「中の家(なかんち)」、「渋沢栄一記念館」、「鹿島神社」、「清風亭(せいふうてい)」といった渋沢翁ゆかりの施設がデザインをされ、渋沢翁ゆかりの企業の周りを回っていくことになると思います。
次に、大河ドラマ放送開始に合わせた取組であります。先週、NHKより公式発表があり、来年2月14日の放送開始が決定をされました。それに合わせた取組内容としています。まず、JRあるいは地下鉄車内での動画広告の放映であります。放映期間は、放送開始に合わせて2月15日から1週間を予定しています。放送の内容といたしましては、先ほど御紹介をした渋沢栄一翁のPR動画の15秒編を使用いたします。対象路線ですけれども、JR山手線、埼京線、東京メトロ丸ノ内線他、8路線を予定をしています。次に、国内最大の旅行博であります「ツーリズム EXPO ジャパン東京商談会・トラベルフェスタ」への出展でございます。令和3年1月7日より9日に東京ビッグサイト西展示棟で行われるこのフェスタへの出店を、地元深谷市と緊密に連携をしながら行わさせていただき、渋沢翁や埼玉県の PR をさせていただきたいと考えています。さらに90万部発行されている NEXCO東日本のフリーペーパー、自動車で旅する方がサービスエリアやパーキングエリアなどで手にしている「ハイウェイウォーカー」に記事を掲載し、渋沢翁や地元深谷市さらには三偉人についても広くPRをいたします。こちらは来年1月20日発行の2月号を予定をしているところでございます。

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発生動向の推移

次に、埼玉県の感染者の動向の推移について御報告をいたします。新型コロナウイルス感染症の埼玉県における動向ですけれども、直近の一週間の新規陽性者は260人であり、その前の週と比べると34名減少をいたしました。さらに、軽症の方が多いことから療養期間も比較的短く、この一週間で251人の方が回復し、退院など療養終了をされておられます。直近一週間では、その前の週と比較して、大規模なクラスターの発生がありませんでした。しかしながら、それでも依然として週200人単位の陽性者が確認されており、高い水準で横ばいというふうに言えるのだろうと思います。今後大規模なクラスターの発生次第では、感染が拡大し、人数が増えることも容易に想定ができます。引き続き、警戒を要する段階が継続していると考えております。なお、重症病床の占有率につきましては8.8パーセントと、この3週間で増加傾向にありますが引き続き低い水準であります。これは徐々に増えてきた中で、重症病床の方は入院される期間が長い、ということを表していると考えます。陽性率につきましては2.0パーセントと連日1,000件以上、多い日には2,600件の検査を行っているこの水準の規模の県の中では極めて低い状況でありますが、引き続き注視をしていきたいと思っています。なお、埼玉県と陽性者について密接な関係がある東京都におきましても、依然として週1,000人を超える規模の陽性者が確認されていることから、状況を注視していきたいと思っています。
次に、県内の陽性患者の方々の感染経路の推移でありますが、「夜の街関連」、このオレンジの部分につきましては、クラスターの発生が散見されたため、前回と同様に濃厚接触者への検査の徹底など迅速な陽性者の把握に努めているところです。また、陽性者の中には、感染経路として会食によることが疑われる方も少なくなく、引き続き飲食店での感染防止策をしっかり講じていただきたいと思います。

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会食・飲み会でのお願い

それに関連してですが、会食、飲み会でのお願いであります。この週末はハロウィンが控えています。御友人同士などが御自宅や飲食店で、会食や飲み会を予定してる方もおられると思います。Go To Eatで、お食事をされる方もおられるでしょう。こういった会食や飲み会では、マスクをはずし、会話が弾むため、感染リスクがあると専門家会合でも指摘をされたところであり、実際にクラスターが発生した事例もあります。そこで、改めて会食、飲み会で注意をしていただきたい点についてお願いをいたします。まず、お店を選ぶ際には、感染症対策が十分にとられている「彩の国『新しい生活様式』安心宣言」の店を選んでいただき、感染症対策が十分にとられていないお店の利用は控えていただきたいと思います。また、埼玉県では、接触確認アプリ等で通知を受けた方が、全員がPCR検査を受けることができる体制を作っています。国の接触確認アプリ「COCOA」や「LINEコロナお知らせシステム」の活用をお願いをいたします。また大人数での会食、飲み会は引き続き自粛をお願いいたします。また、長時間にならないよう、深酒、はしご酒などは控え、体にやさしい酒の飲み方をしていただきたいと思います。また、座席におきましては、目の前と正対する、いわゆる対面を避けて、隣に来られたとしても一定の間隔を空けて座るなど、配席に工夫をお願いいたします。お酒が入ると声が大きくなったりします。コロナ感染の意識を常に片隅においていただき、大声での会話やあるいは回し飲みは避けていただき、楽しく飲んでいただきたいと思います。なお、会食だけではありませんけれども、発熱等がある方は、くれぐれも参加を控えていただきたいと思います。楽しい季節にはなりますが、コロナ感染症の拡大を防止するためにも、お一人お一人が、しっかりと感染防止策を実施する必要があります。引き続きの御協力をお願い申し上げます。私からは以上です。

NHK

新型コロナウイルスの先ほどの知事のお話の中で、直近1週間は減少傾向にあるというお話がありましたが、1か月前の少し落ち着いていた時期に比べると少し増えつつあるように思います。1つはGo Toトラベルが始まったりですとか、直近で言うと都民対象の割引なども始まりまして、またさらに埼玉へのこの動きが、加速するのではないかと思いますが、今後どのようになると見ているか、また、それを含めた対策をどう考えているか、現時点でお考えを教えてください。

知事

現時点の評価については先ほど申し上げたとおり、数字上は若干下がっていますが、しかしながら、その前の週はクラスターが大きなものがありましたので、それを差し引くと、引き続き横ばい、もしくはもしかすると増えている可能性があると思っていますので、現状について対する評価としては、我々としては引き続き警戒が必要だと考えています。またGo Toトラベル、あるいはGo To Eatといったことから直接起因する感染症の拡大が大きく広がっている状況にはありませんが、しかしながら、それぞれ会食場所でですね、感染をするといった状況はこれも散見されています、残念ながら。あるいは、いわゆる夜の街関連というのでしょうか、こういったものも散見をされていますので、引き続き警戒する必要があるし、先ほどちょっと申し上げたとおり、ホームパーティーなどでも、やはり感染が確認されていますので、あるいは誕生日パーティとかですね、そういったものでも感染確認されていますので、今週末のお話はさせていただきましたが、ハロウィンが終わると年末年始にかけての集まりやお酒を飲まれる機会も多くなると思うので、そこについては是非、やはりお一人お一人の自覚をしっかりと持っていただくことが必要になりますので、我々としては、是非お願いをさせていただきながら、引き続き高いレベルでの警戒を保ちながら、社会的な活動を継続していただきたいと思います。

読売

年末年始の休暇についてお伺いします。国の方の新型コロナウイルスの分科会が新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、企業等に年末年始の休みを分散化するよう求めていると思います。これに対する知事の受け止めと、あと現時点で県庁内でどのように考えていきたいか、お聞かせください。

知事

年末年始においては、多くのイベントが通常行われ、人が集まったり、先ほど飲食の話は若干申し上げましたけれども、そういった、懸念が生じることは、事実だろうと思います。私の方からも西村大臣に対して、年末年始、特に年始のですね、初詣等についての懸念を私の方からも実は伝えさせていただき、実は埼玉県の神社庁、非常に活発でですね、直接大臣のところにも行かれたというふうにも承っていました。これらのその分科会の御懸念は確かに、ごもっともであります。そこで、これらが集中する3つの密を避ける必要があると思いますが、その中の一つの手段として人の流れの分散は休暇の取得やあるいは延長、こういったものによっておそらく助けられると思いますので、そういった効果を期待をしています。他方いろいろお伺いするとですね、従業員の数が少ない中小企業だとか、あるいは年次計画を既に定めている製造業、さらには取引先との関係などから、休暇の延長や分散は難しいと、こういうお声も企業によっては伺っています。そこで、可能な範囲で対応いただいて、感染拡大の防止、社会経済の両立を図っていくということが必要だと思っています。なお、繰り返しになりますけど、前回かな、前々回かな、お願いしましたが、初詣については正月三が日に限る必要はないそうですので、是非県民の皆様に御協力をいただいて、できれば平日の三が日じゃない時に参拝をいただきたいと思います。また2つ目の質問の県庁内における対応でありますけれども、これまでも年末年始にまとまった休暇の取得を奨励するよう、お願いをしてまいりました。他方ですね、今の時点では政府から正式な要請にはなっていませんが、県民サービスが低下したり、あるいはちょっと予算編成の時期でもありますので、各職場の調整を行った上でですね、何とかこの1月に関しては休暇を取れるように、各職場で努力するよう、環境を整えるよう、私からもお願いをするとともに、感染症防止対策の徹底を指示をさせていただいたところであります。

読売

ちょっと確認なんですけど、休暇を取れるようにっていうのは、仕事納め、仕事始めの時期に関わらず、前後にずらしても取れるように推奨していきたいということですか。

知事

基本的には有休対応になると思いますけれども、1月には特に、そういった対応をしていただきたいというふうに思っているところであります。

産経

今の読売さんの質問に関連しまして、休みの奨励については知事は指示は終えられてるという、指示をしたという理解でよろしいんでしょうか。

知事

まず、2つあるんですが、政府からまだ何も来ていないので、具体的に例えば何日から何日とか、こういった話は来ていませんから、それは待っている最中です。2つ目については、この1月年末年始については、人が集まる機会も多くなるので、予算対応や行政サービスの低下を招かないようにして、可能な限り有給を取るよう総務部長に対して今日、指示はしました。

産経

既にされたということで、ありがとうございます。あと今回、民間さんに対しては可能な限りの対応をお願いしていきたいと、これはまだ行ってないけれども、今後お願いしていきたいということで、もう一つ県庁内の職員さんに対しては、今日の時点で例年よりも有給などを使って休めるような環境を整えていく指示を出したと、そういう理解でよろしいでしょうか。

知事

はい。

埼玉

渋沢栄一と三偉人のPRについてお伺いいたします。スタンプラリー、PR動画、ラッピングバスの運行、ハイウェイウォーカーの掲載とのことで、色々キャンペーンを展開されているということなんですけれども、このことについて一番、内外、県内外の皆様にPRしたいこと、こんなことを知ってもらいたいというのは、知事としてどういったお考えがございますでしょうか。

知事

埼玉県、大変魅力的なところでありますので、もちろん深谷も、それから本庄も熊谷も、これすべて含めてですね、是非知っていただきたいと、これはまず一番最初にあります。その上でなのですけれども、いわゆるマイクロツーリズム等の話がありますので、お気付きのとおり東京などをターゲットとしながら、つまり近場でですね、来ていただくということが必要だと思っています。そして3つ目に、以前申し上げましたが、観光入込客数が日本で2番目ですけども埼玉県は、しかし中々ですね、県内で周遊していただけないので、今回その渋沢栄一翁にスポットは当たりますが、県北に埼玉県が三偉人が集まっているというところもあり、そこで面で観光していただく。つまり、是非深谷に来たら本庄も熊谷も、もちろんそれ以外の場所も寄っていただいて楽しんでいただく、これを是非お願いをさせていただきたいと思います。

埼玉

三偉人について何か知事は特別なお一人お一人に思い入れってございますでしょうか。

知事

実は今日ですね、渋沢栄一翁については、実は今日対談をある方、渋沢健さんとさせていただいたところなのですけれども、実は今日もちょっと議論していて面白かったのは、私元々イスラム思想が専門なものですから、イスラム経済に似ていると。株式会社発生史論の話をずっとさせていただいて、実は私「論語と算盤」読んだ時以来、ずっと感じていることであります。また塙保己一さんにつきましては、今、本庄等で盛り上がっていましてですね、様々な紙芝居とか劇、こういったことを是非私自身も関わらせていただきながら、盛り上げていきたいという思いはあります。また荻野吟子さんについては、去年、例の「一粒の麦」でしたっけ。映画が、あれは中々立派な女性の生き様というのでしょうか、当時のもちろん厳しい中でのあれを正直感動いたしました。そういった一人一人の思い出がありますが、是非パッケージで、先ほど申し上げた全部、埼玉新聞さんにはPRをしていただきたいと思います。

日経

すみません、またコロナの話に戻って恐縮なんですけれども、先ほどから知事、感染者は横ばいから、むしろ増えているっていう認識を示していますよね。その中で、会食での感染の比率が高いということなんですけれども、それ実際、具体的に会食での感染というのは、どれぐらい増えているのか、あと割合がどうなってるのかってことと、あと、先ほど大人数での会食は避けてほしいというお話もありましたけど、例えば大人数っていうと、どれぐらいのイメージで想定してるのかっていう、その2点を。

知事

まず会食、すみません、急に増えたわけではなくて、引き続き大体毎週そうなんですが、大体8パーセントから12パーセントの間ぐらいが会食で、会食の中にも実は家族で会食、久しぶりに会われてですね、なども含めてではありますけれども、引き続き重要な感染経路になっているということを申し上げ、さらに、先ほど申し上げたとおりこれから今週末も含めて、会食の機会が増えるでしょうから、是非気をつけていただきたいと、こういう趣旨であります。それから大人数での会食についてですけれども、かつて政府側からはやはり、10名を超える人数については大人数での会食というふうに言われました。また、先般の専門家会合の提言では、5人以上の会食で感染が発生するリスクが高くなると言ったかな、そういったその書き方でありますので、今のところ我々としては10人を超えるのが大人数であろうというふうに考えています。

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幹事社質問
大阪都構想について

NHK

大阪都構想の住民投票が今週末に行われますが、質問が2つあります。1つ目、その都構想への知事の考えをお聞かせください。2つ目がそれに合わせてなんですけれども、県と政令市の関係について、知事がこれまで県政運営をされる中で感じられた課題と併せて伺えられたらと思います。お願いします。

知事

大阪府においては、府と政令市の間の二重行政の弊害が問題となったと聞いております。実は、先週だったかな、維新の馬場幹事長とも直接話をしたんですが、やはり、そこは大阪特有の事情もあろうかと思っています。というのは、全体に占める政令市の人口の割合とか、そういったものは実は大阪と、例えば埼玉、あるいは極端な話をすると京都とか、神奈川とか考えていくと、実は随分違うものがあろうかというふうに思っています。他方で自治体のあり方を幅広く議論する機会が与えられたのは、やはり大阪都構想がきっかけになったことも、これも事実でありますので、ここは評価を素直にしたいと思っています。他方で、この都構想自体を実現するかどうかは、市民の方々が判断をされるべき問題だというふうに考えています。これが一般的な受止めであります。2つ目の、私が感じた政令市との関係というのでしょうか、あるいは二重行政に関するものというのでしょうか、そこは先ほど申し上げたとおり、地域ごとに異なっていると思いますが、私としては、したがって全体に一般論として言えるものではないのですけれども、各道府県と政令市の人口バランスやあるいは地域与件を考慮しながら二重行政の排除に努めて、住民サービスの向上に努めることが重要と思っています。ちなみに、埼玉県とさいたま市は、これまでも頻繁に意見交換や、あるいは市長との間でも電話連絡など行っており、例えば8月20日には皆さん御存知のとおり、さいたま市長と直接、新型コロナウイルス感染症対策を含めて、様々な課題についてお話をさせていただきました。大都市制度についてですけれども、地方自治制度の一つとして、地域の実情に応じて、やはり自ら決めていく、選択できることがとても大切だと思っています。もちろん、憲法に地方自治の定めがしっかりと規定されていないとか、こういった問題はありますが、しかしながら、地方に与えられているそれぞれの与件、様々な条件、これらを無視されることは、やはり地域住民にとって決して良いことではないと思いますので、地域自らが選択できる仕組みというのは、とても大切だというふうに私自身感じています。

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その他の質問
診療・検査医療機関等について

朝日

診療・検査医療機関の件で、公募の途中経過が分かれば教えてください。

知事

今、15日より診療・検査医療機関の公募を行っているところであります。現時点では、400を超えた医療機関から、診療・検査医療機関の登録、同意をいただいているところであります。引き続き、12月以降に来るであろう、我々が想定しているピーク時に備えた募集を引き続き行いたいと思っていますし、また必要な医師会や病院、医療機関等に対する御説明を強化をさせていただきたいと思っています。

朝日

400という数字は、公表して大丈夫な数字だというふうにお考えを…。

知事

はい、今、聞きました。

朝日

というか、その病院の名前をあんまり集まってないうちに公表すると、良くないってことを言ってたと思うんですけど、この400という数字っていうのは…。

知事

現時点で公表する予定はありません。以前申し上げたとおり、もう少し集まってからでないと、地域によっては実は、多かったり少なかったりするところがあります。少ないところでは、そういうことはないと信じたいですけれども、風評被害などもあり得ますし、そういった懸念もありますので、やはり一定程度、分母が大きくならないと。大きくなると、風評被害は収まるというか、薄まる可能性が高いので、もう少し増やしてからそれぞれの検査・医療機関のお名前については、もう少し増えてから公表させていただきたいと思います。

朝日

地域のばらつきというのは、例えばどの辺りが多いですとか、どのあたりが比較的少ないっていう特徴はありますでしょうか。

知事

すみません、そこはまだちょっとコメントができません。ただ、残念ながら現時点で満遍なく広がっているわけではなくて、地域によって、多かったり少なかったりっていうことがあることは事実であります。

朝日

公表の時期について、先週聞いた時は年内というようなことをおっしゃっていたと思うんですけれども、例えば11月中とか12月中とか、何かもう少し具体的に考えている時期っていうのがありますでしょうか。

知事

もちろん先ほど申し上げたとおり、1月から2月にはピークが来るので、12月ぐらいには、やはり我々としては準備を整えなければいけないのは当然の話で、これ極端な話、夏になったら意味がないわけですから、そこは可能な限り、12月中には発表させていただかなければいけないと思ってはいますが、ただ大切なことは、風評被害等もありますので、そこまでになるべく早く数を増やすという努力をさせていただいた上で、皆様にも、特に御不安も県民の方がありますので、しっかりと公表ができるような体制を作りたいと思っています。

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県立図書館の再編計画について

朝日

県立図書館の再編に関連して、お話をお伺いしたいと思います。現在ですね、県立図書館を1か所に集約するという計画があると思うんですけれども、知事自身はですね、1館に集約することってことは必要だと考えてらっしゃいますでしょうか。

知事

現時点では、議会においても答弁をさせていただきましたけれども、教育委員会において、県立中央図書館の開設について検討を行ってきているというふうに考えておりまして、しっかりと検討を進めていただきたいと思っています。

朝日

その開設を検討してるっていうことっていうのは、1館にするっていうことだと思うんですけど、1館にする必要があるかどうかというところをお答えいただければ、と思ったんですけど。

知事

1館への県立中央図書館としての開設を、今、検討をしているところでありますけれども、これについては、まだ検討段階でありますので、そこを軸としておそらく、議論を進めていただいているところだと思います。我々はそれを、まずは待ちたいと思っています。

朝日

わかりました。もしですね、図書館を作るというふうになった場合っていうのは、場所としては熊谷市を以前、場所としては熊谷市が以前出ていたと思うんですけど、同じ場所というふうなお考えでしょうか。

知事

私の理解では、教育委員会では、これまで熊谷市を前提として検討されてきたと思いますので、そういう理解であります。

朝日

構想自体が出てきてからですね、既にかなりの時間が流れていると思うんですけれども、計画自体について、いつまでに結論を出したいというお考えはありますでしょうか。

知事

現時点ではすみません、おしりを区切っているわけではありませんけれども、今議論をさせていただいている、例えば県民同士のふれあいとか、ICTとか、AIとか、非常に環境も変わってきているので、それらの最新の状況を入れていただいて、早急に検討の状況なりともお知らせをいただけるとありがたいなと思っています。

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菅首相の所信表明の受止めについて

埼玉

菅総理の所信表明演説についてお伺いたします。昨日、菅義偉総理が就任以来初めてのですね、所信表明演説を行いまして、その中に活力ある地方を創るという文言がございました。地方の所得を増やして消費を活性化するため、最低賃金の全国的な引き上げに取り組むというそういう文言だったんですけれども、この所信表明の全体的な受け止め、活力ある地方を創るということについて何か感想はございますでしょうか。

知事

菅総理の所信表明演説については、最初、総理になられて初めての演説らしく、ある程度未来を睨んだもののように聞きました。その中での地方の活性化は、特にアフターコロナにおいては強く求められており、その地方の文脈ではありませんでしたけれども、例えばICT等の技術も含めて、いわゆる新しい生活を確立していく上では不可欠なものであり、地方の活性化こそが、再度、このコロナ禍における日本を活性化するものだというふうに信じているところであります。その意味では、菅総理の地方に対する思いは我々も共有しているし、また期待もしているところでありますので、ウィズコロナなり、アフターコロナなりに対するしっかりとした国の支援を、演説にとどまらず期待したいと思っています。

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行政プロセスの見直しについて

朝日

知事がかねてからお話されている、行政プロセスの見直しに関することで伺いたいと思います。8月の終わりにこの話について質問をさせていただいた時に、ペーパーレス化以外の見直しなどについては、近くしっかりとした形で説明をするというふうにお話をされていたんですが、これについては、その後いかがでしょうか。

知事

ペーパーレス化から始まった行政プロセスの見直しは、コロナウイルスでの新しい生活様式やその勤務形態、いわゆる、当初から進めてきた働き方改革にプラスになりましたので、そこも含めて、今、全ての部局において、特に来年度の予算編成において入れ込むということを、先週でしたかね、3番目の柱として予算編成の方針で掲げさせていただき、また具体的に今、これを一つ一つの部局等についても周知をさせていただいているところであります。その中で報告をすると言ってしてないのは失礼なことだと思いますけれども、実は、いくつか問題も出てきていてですね、やはり予算的に、物理的に例えばLAN回線を増やすとか、あるいは、テレワークをすると、三菱重工でのこの間の事案がありましたけれども、テレワークでのセキュリティの問題、こういった問題をやはり入れ込んでいかないと、行政プロセス一つ一つを見直しながら、それを効率的に。前回申し上げたかな、長期的な影響がいい影響になるようなかたちにしたいと思っているので、単純に今日ここでこれだけやりますというのだけじゃなくてですね、その時に全般的な見直しをさせていただいているところであります。おそらく、予算を組む段階の中で、どこかできちんとした御報告ができるかなと思っていますけど、今その辺の準備が業者さん側ができないのも実はありまして、そこも含めて今やらせていただいているところです。なお、IT化等につきましては、先般、平井担当大臣とお話をさせていただいて、相当意欲的であることも私も思いましたたし、ただ、平井大臣からは私のオフィスの写真見せましたらですね、「いや、埼玉の方がよっぽど進んでいるね」と言われましたので、国としてもしっかりとした方向性を出していただかないと行政プロセス見直しにならないんです。一点だけ申し上げると、つまり同じプラットフォームや同じシステムを使わないと、それぞれの行政間がコストが変わってきますので、したがって我々が考えていることはあるんだけれども、それを是非リードしてほしいという話を大臣には申し上げたところであります。全体的に話が広がってきているというのでしょうか、その状況なので、もう少し、予算組みと合わせて出せる段階でお示しをさせていただきたいと思ってるんですが、遅れてるいるところはお詫び申し上げます。

朝日

すると、全体像、こういうふうに行政プロセスを見直していくというのは、新年度予算の発表になる2月とかそのあたりになると。

知事

そのあたりまでには必ずやりたい、やらせていただきたいと思います。

朝日

今もちょっと説明の中にあったと思うんですけれども、近く説明できると思ってたけど中々そうならなかった一番の理由を教えていただけますか。

知事

技術的な問題です。さっき言ったLAN回線を増やすために予算を取らなきゃいけないとか。それから、実はいくつかの行政プロセスをレビューするに当たってのIT化等については、大手のメーカーさんほぼ皆聞いてもちょっとまだ難しいとかですね、そういったお答えも正直ありました。国が今、菅総理になって、DXにぐっとを舵をきられたので、そことも実はモジュールやプラットフォームの共通化、これも実は新しく出てきた問題であります。この辺が一番、多分大きいと思います。

朝日

その技術的なこととかシステム的なことは今説明していただいて分かったんですけれども、ペーパーレス化っていうふうにすると、例えば今まで紙だったものが全部電子的な取扱いになるっていう、こういうふうにしていたものがこういうふうに変わるっていうことで分かるんですけれども、今、技術的なものがいろいろクリアされた場合に、どういったものがどういうふうになると、したいといういうふうに知事は思ってらっしゃるということですか。

知事

例えばですね。記者会見の際の紙(原稿)がこれ(パソコン)になりました。それは何を生んでいるかというと、それぞれの打ち合わせの時にみんな紙を準備する必要がなくなっています。また、今ここに来るまで何回か打ち合わせをして修正のプロセスが入っていますけども、それを皆が並んで待つ必要がなくて、お互いにこれを見ながらやることによって、実は政策の意思決定にも貢献をしていて、そしてこれをすぐに送ることができますので、地域機関の間で話が上手く行く、あるいは出張がすごく減っています。コロナのおかげではあるんです、実際は。しかしながら、出張を減らすかわりに、仕事の行政サービスが減ってはいけないので、そのために新しいツールが必要になってくるとか、そういったことがあります。また、先般お話したかもしれませんが、先行でペーパーレスをモデル事業化している部においては、57パーセント、コピー代金(後に「使用量」に訂正)が減りました。去年と比較してですね。これを各部局に広げていくと、行政コストの削減にもつながっていきます。こういったことをいろいろ考えています。多分、国で一番有名なのははんこだと思いますけども、はんこはその一部に過ぎないと思います。

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(終)

お問い合わせ

知事直轄 報道長  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎1階

ファックス:048-830-0029

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