インタビュー・コラム

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掲載日:2021年11月1日

田部井建設株式会社

写真1

会社概要

創業明治15年。治水事業をはじめ様々な土木工、建設工で地域の快適な環境づくりに貢献。官公庁の工事をメインに、民間の工事も手掛けています。

所在地 :埼玉県熊谷市
社員数 :66名(内 女性10名)
業種 :建設業
事業内容:土木施工管理、建築施工管理、不動産事業部

  • 建築事業部 工事部設計課・主任/一級建築士
    神山明子(かみやま・あきこ)さん(写真左)

    CADオペレーター退職後、子育てによるブランクを経て中途入社。
  • 土木事業部 土木部工事課
    村田朱音(むらた・あかね)さん(写真右)

    2017年度新卒入社。土木課に配属され、経験を積み上げている。

ホームページ:http://tabei.co.jp/

子育てに関する理解がある職場で、建築業界でも育児と仕事の両立を実現

                    

田部井建設には、育児や介護など家庭の事情に合わせて業務の調整ができる環境が整っており、女性社員にとって、とても魅力的だと感じています。職場の同僚や上司の理解も浸透しており、子供の急な発熱や保育園のお迎え時間の関係で早退するような状況が続いた場合も、会社がフォローしてくれるのがとてもありがたいです。子どもが小さい時期は、宿泊を伴う遠方への出張や通勤時間の長い現場に配置されないような配慮もされています。
女性社員にとって、出産に伴い育児休暇を取得し現場を離れることはキャリア形成において不安要素ではありますが、ブランク後のキャリア形成にも配慮してくれる職場ですので、安心して出産・子育てに集中できます。このような環境が整っている職場は建設業界ではまだ少ないので、子育てと仕事の両立が安心して行える会社が増えて、女性が活躍できる場が広がると良いと思います。

また男性社員も、子供に関わる急な呼び出しへの対応や、保育園や学校行事に対して積極的な参加ができるように、時間単価・半日単位の有給休暇取得などの制度が利用できます。
建築業界では、台風や地震が発生した時や夜間の災害復旧時には出勤が求められることもありますが、そのような時も家庭の事情を考慮してもらえることが会社との信頼関係を強くしてくれます。

女性だからこそ、気付くこともある

                    

私たち女性社員の友人・知人の中には「建設業は男性社会だから大丈夫?」などと心配してくれる方もいます。確かに男性社員のちょっとした言動への対応に悩むことや、現場によっては女性専用のトイレがない、休憩所の掃除が行き届いていない、などの問題もあります。でも、そういう問題も一つ一つ解決をしていくことで、女性でも十分に働ける、という実感があります。私たち女性社員は、必要だと感じれば簡単な掃除や整理はやっていますし、男性では気が付かない細かな問題にも気が付くことができます。もちろん、男性のような力仕事はできませんが、やれることはたくさんあると思っています。

講習会を通して気持ちよく働ける環境を整備

男性社員向けに、セクハラなど女性社員との接し方に関する講習会を実施したことがあります。勤続年数が長い社員などに「こういう言動がセクハラなのだ」と理解してもらうことは非常に大事だと思います。例えば男性側は気楽に親しみを込めて女性社員をあだ名などで呼んでいるつもりが、その言動がセクハラに該当する場合もあるなど、その会社の状況にあったセクハラ教育は必要です。
いろいろな取り組みのお陰で、男女問わずに気持ちよく働ける環境が整ってきています。

モチベーションを高める資格取得制度

                    

この業界では常に新しい技術が生まれています。過去に担当したことと同じ作業だとしても、現場が代わると、新しい測量の種類だったり、方法が変わったりなど、また新しい知識が求められます。それを覚えるためには、やはり勉強が必要になります。現場ごとに行う作業も異なるので、柔軟に対応していくことが重要ですね。

勉強と言えば、建設業界にはさまざまな資格があり、働く上では資格取得が必須ともいえます。社内には資格取得支援のための制度があるので、安心してステップアップを目指せます。例えば、受験料・テキスト代・試験会場までの交通費などの全額支給。また、対象になる社員の残業免除、資格試験予備校への通学が可能になるような制度など。さらに、業績にはよりますが賞与年2回、昇給年1回(人事考課による)に加えて、各種資格手当があるなど、待遇面も充実しています。
このような待遇のおかげで、従業員のモチベーションが上がり、直近8年間の新卒社員の離職率はゼロです。資格取得の手当を毎月給付してくれる建設会社は全国でも決して多くはないと思いますので、それだけ田部井建設の処遇が厚待遇なのです。

女性社員で集まって話し合いをし、一つ一つ改善

                    

会社の会長が女性ということもあり、女性社員が集まって意見交換をして会社を変えていこう、という取り組みがあります。女子会のような雰囲気の会議では、皆が積極的に意見交換を行っており、会で出た意見が役員会で承認されたこともあります。
よくある議題が、やはりトイレや更衣室の問題です。現場によってはスペースや予算の問題などで女性専用のトイレや更衣室を設置することが難しい場合もあるのですが、意見はしっかりと出すようにしています。実際に意見が反映されて、環境が改善された事例もあります。
これからも協力して、女性社員の働きやすい環境づくりに取り組んでいきます。

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