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ページ番号:243931

掲載日:2023年10月20日

令和5年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(阿左美健司議員)

知事の公約について-林業の流通整備について-

Q 阿左美健司 議員(自民)

長引く木材価格の低迷に加え、令和3年のウッドショックで輸入木材の品薄などにより、製品価格は上がったものの、山元の流木価格はそこまで上がらなかったことから、県内の森林所有者の多くは伐採意欲をなくしてしまっています。
また、私の地元からは、「あと10年から20年もすれば、多くの製材工場は廃業せざるを得なくなる。今がタイムリミットだ。何とかしたい」という声が聞こえてきます。これは、多くの製材工場が小規模であるため、工務店等が求める質と量の製品を確保できず、取引相手が減っているためであると推察されます。
このように林業・木材産業を取り巻く周辺環境は厳しさを増し続け、林業事業体や製材業者を苦しめています。ウッドショックにより高騰した製材品を高づかみしてしまった建設・建築業者も苦しんでいます。今、対策を打たなければ間に合いません。
このような中、知事は公約において林業の流通整備に取り組むことを掲げています。地元製材業者等からは、「県の主導で木材流通過程での川上・川中・川下の木材関係者で構成された協議会を設置し、林業・木材産業を取り巻く環境を洗い出し、新しい県産木材流通体制の構築を目指すことになった。この取組には是非、協力していきたい」と聞いています。
埼玉県の林業・木材産業を発展させるためには、林業従事者の収入アップを図るため機械化を促進し、県産木材の供給・流通の課題を解決し、併せて県産木材を使って住宅を建築する工務店にも利益の出る施策を展開する必要があります。林業・木材産業を取り巻く諸課題を解決するため、どのように取り組んでいくのか、知事の御所見を伺います。

A 大野元裕 知事

林業の課題は流通にあると私も強く感じております。
県産木材の流通における課題は、川上から川下まで一体となった連携が弱いこと、川上では十分な利益が得られないこと、川中・川下では求める量、品質・規格、時期に入手ができないこと、川上と川下の間に十分な情報共有の体制がないことと認識をしております。
そこで、これらの課題を克服し、それぞれが利益を適切に得られるよう、令和4年度から県産木材のサプライチェーン構築を支援をしており、住宅用木材や集成材の新たな2つのサプライチェーンが構築をされました。 
令和5年度もこのようなサプライチェーン構築を更に3つ支援をしてまいります。
また、現在の主な流通経路は山元から工務店等に至るまでに市場や製材業者など複数の事業者が介在し、需要をダイレクトに供給側に伝えられる体制となっておりません。
そこで、森林組合や製材業者、工務店などで構成した協議会を設立をし、不特定多数の事業者の需要と供給をマッチングできる体制の構築に向けた検討を始めました。
今後も、この協議会において引き続き議論を重ね、新たな流通体制の構築に向け取り組んでまいります。
他方で、流通体制整備に併せて、川上の供給体制への支援や川下の消費者の需要を喚起する必要もあると考えます。
川上では、高性能林業機械の導入支援などによる木材生産の効率化を促進し、収益性の向上を図っています。
また、川下では、県産木材を使用した住宅等への補助の拡充を行い、県産木材の更なる需要拡大を図ってまいります。
今後、これらの取組を更に進めることにより、県産木材の供給・流通の課題を解決し、本県の林業・木材産業を発展させてまいりたいと思います。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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