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掲載日:2022年3月30日

令和4年2月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(塩野正行議員)

新型コロナウイルス感染症対策について - 3回目のワクチン接種の加速を

Q  塩野正行 議員(公明)

オミクロン株による感染拡大が続いています。年明けに陽性者数が急増し、2月5日には過去最高の7,358人となりました。陽性者数は減りつつあるものの、病床使用率は昨日時点で57.1%と高く、依然として厳しい状況が続いています。
この間の医療従事者をはじめ保健所職員や福祉施設従事者など、エッセンシャルワーカーの皆様の御努力、県民の皆様の御協力に心から感謝を申し上げます。また、知事はじめ執行部の皆様にも感謝を申し上げます。
オミクロン株は感染力が強く、倍加時間が短い。子供への感染拡大も特徴的であり、多くの学校や保育園、幼稚園が学級閉鎖や休園に追い込まれました。そのため、保護者が仕事に行けないといった事例も多く、社会経済活動に大きな支障が出ています。今後、既存のオミクロン株BA1より更に感染力が強いとされるBA2系統の感染拡大が懸念をされます。
そこで重要になるのが、3回目のワクチン接種の加速です。感染拡大がピークアウトしても減少ペースが鈍いのは、3回目ワクチンの接種率の低さが原因ともされています。
埼玉県の場合、2回目のワクチン接種を終えた人は約590万人、既に3回目のワクチンを接種した人は一昨日(2月27日)現在で136万9,336人、接種率は18.52%となっております。今日時点で2回目接種から6か月以上経過した人は、県内に既に約330万人おられます。3回目接種が可能な人の半分に満たない方しか、まだ接種できていないことになります。
そして、亡くなる方のほとんどは高齢者です。最もリスクが高い高齢者の接種率は全国平均を上回るとはいえ、52.15%。いち早く高齢者への接種を加速する必要があります。
高齢者の命を守り、感染者を減少し、社会経済活動を回復するために、この3月にどこまで接種を増やせるかが勝負であります。そこで、以下4点お伺いします。
第一に、3回目接種終了の時期について、目標を明確にし、体制の構築と接種の加速を図るべきと考えますが、いかがでしょうか。昨年の接種実績からいえば、4月末までにはある程度めどを付けることも可能と考えます。
第二に、2回目接種から6か月経過後、速やかに3回目の接種ができるようにするには、市町村がタイミング良く接種券を発送する必要があります。県としても、市町村に対応を働き掛けてきたのは承知しております。今後の見通しについてお答えください。
第三に、モデルナのワクチンへの不安解消について。3月21日の週までに市町村に発送されるワクチンは約460万回分、その半分程度がモデルナです。現に県の集団接種会場の予約には多くの空きがあるようであります。不安解消につながる更なる情報発信が必要です。ちなみに、私は3回目に初めてモデルナを打ちました。打ったところの痛みもなく、熱も出ませんでした。モデルナのワクチン接種を加速する方策についてお答えをいただきたいと思います。
第4に、職域接種の対象規模が1,000人以上から500人以上に緩和されました。職域接種の推進も重要になります。職域接種対策についてもお答え願います。

A   大野元裕   知事

「3回目のワクチン接種の加速を」の、接種終了時期の目標を明確にした体制構築と接種の加速についてでございます。
国が2回目の接種完了後6か月未満での接種を認めない以上、県では、6か月を経過した方が希望すれば速やかに3回目の接種をできる体制をつくることを目標としております。
埼玉県では、6か月前に2回目の接種をした方に対する3回目の接種率は全国平均を上回り、高齢者接種率の全国順位は15位となるなど、順調に接種を進めさせていただいております。
接種間隔が6か月を超えた方でも追加接種を受けていない方はおられますが、県及び市町村の接種会場は予約に余裕があり、いつでも接種できる体制が構築をされております。
県といたしましては追加接種の必要性を広報し、1日でも早く、1人でも多くの方に接種していただけるよう努めてまいります。
そして、昨年11月までに希望する方がおおむね2回目の接種を完了したことを踏まえ、その6か月後の5月までに追加接種をおおむね完了するため、4月にはめどがつくよう、全力で取り組んでまいります。
次に、市町村による接種券発送の今後の見通しについてでございます。
国の接種間隔の方針が二転三転いたしましたが、県では、その都度、市町村説明会を開催し、接種券送付の前倒しを強く働き掛けてまいりました。
その結果、2度目の接種から6か月を経た全ての18歳以上の方を接種対象者と国が定めた時期が1月31日と、極めて遅い時期であったにもかかわらず、3月には接種対象になる方の接種券については、58市町村が6か月を経過する前に送付をほぼ完了する見通しとなっています。
残りの5市町村につきましては、4月上旬までに送付する予定となっており、おおむね必要な時期に接種券が届く状況となっております。
今後も、6か月を経過する方に対し遅滞なく接種券が送付されるよう、市町村に強く働き掛けを行ってまいります。
次に、モデルナのワクチン接種を加速する方策についてでございます。
モデルナワクチンへの誤解を払しょくするため、国の分科会メンバーであり、埼玉県新型感染症専門家会議委員の岡部信彦医師にテレビ埼玉の番組に御出演いただき、分かりやすく正確な情報を発信していただきました。
また、若者に人気が高い、秘密結社鷹の爪のキャラクターが、追加接種の効果をPRする動画も発信してまいります。
さらに、議員もご指摘ではございましたが、私も2回目接種から6か月が経過したことから、2月25日に埼玉県南部ワクチン接種センターでモデルナワクチンを接種し、その際、報道機関からの取材も受け、県民の皆様に追加接種の効果やモデルナワクチンの安全性、ちなみに私は何の副反応もございませんでしたが、などについてPRさせていただきました。
先日、堀内詔子 ワクチン接種推進担当大臣と意見交換を行い、全国キャンペーンとして「打てるワクチンを打てる時に打つ」ということを国からも周知していただくよう、強く申入れもさせていただきました。
今後も、国と協力しながら、モデルナワクチンが敬遠されることがないよう、テレビ、ラジオ、YouTubeなど、様々な媒体を使って積極的に広報してまいります。
次に、職域接種についてでございます。
職域接種は1、2回目の接種を行った事業者が、追加接種を行うことができるというルールになっております。
現時点で1、2回目に職域接種を行った125団体のうち90団体から追加接種の申請が出されており、国の承認がなされれば、14万3,850人の追加接種を行う見通しであります。
議員お話しのとおり、職域接種の対象規模が1,000人以上から500人以上に変更されました。
また、複数の事業者で職域接種を行う場合などの会場経費の補助金の上限額も、接種1回当たり1,000円から1,500円へと引き上げられました。
県といたしましては、引き続き、こうした有利な条件を広く周知をさせていただきたいと考えております。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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