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掲載日:2020年7月6日

令和2年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(柿沼貴志議員)

学校教育における「チーム学校」の推進について - 特定外来生物クビアカツヤカミキリの被害に万全の対策を

Q  柿沼貴志  議員(県民)

クビアカツヤカミキリは桜だけでなく、スモモや桃、梅などの果樹にも被害を及ぼすため、早急な対策が求められております。環境省はこうした被害を重く受け止め、平成30年1月にクビアカツヤカミキリを特定外来生物に指定しました。被害は埼玉県をはじめ11都道府県で拡大しており、今や全国的な問題となってきております。
本県では、平成30年度、令和元年度と、環境科学国際センターが県民参加による「クビアカツヤカミキリ発見大調査」を実施し、県内における被害状況を調査しました。その結果、令和2年2月末までの集計では、これまでに被害が確認されていた8市に加え、3市1町で新たな被害が確認されております。県では、調査結果を基に、被害報告地点等を含む調査地点マップを作成し、ホームページや広報紙で周知するとともに、被害防止の手引を公開し、被害の拡大防止を呼び掛けておりますが、被害が広がっている現状があります。
群馬県の館林市では、令和元年にクビアカツヤカミキリ撲滅プロジェクトを開始し、市民を巻き込んだ取組を行っています。具体的には、市が防除用品を配布したり、クビアカツヤカミキリの成虫を捕まえて市へ持っていくと、1匹50円の奨励金が受け取れたりします。その結果、令和元年では延べ272名の市民が、成虫6,648匹を捕獲してくれたそうです。令和2年となり、本年も同じく5月から8月にかけて奨励金など助成金制度を実行しております。
また、栃木県の足利市では、市民の居宅で被害の出た庭木の伐採、運搬等にかかった費用の3分の2、上限20万円の助成制度を行っております。
私の地元行田市では、米娘舞娘という小中学生のユニットが「クビアカツヤカミキリを捕まえろ!」という歌を歌って啓発活動を行っています。ユーチューブでも出ているので、是非御覧になってください。埼玉古墳公園や水城公園でも成虫が目撃されており、早期の発見、防除が喫緊の課題となっております。
そこで、クビアカツヤカミキリの被害撲滅に向けて、以下三点、環境部長へお伺いいたします。
一点目として、県内の被害の状況と対策についてお尋ねいたします。特に県民への周知については強化すべきと考えますが、いかがでしょうか。
二点目、防除対策を強化するためには、個人に対する奨励金や防除用品の配布、被害のある木の伐採の費用の助成などが必要と思いますが、県の考え方をお伺いいたします。
三点目、被害の撲滅には、群馬県のように協議会を作るなど地域一体で対策に取り組む必要があります。本県においても市町村等の連携を強化する必要がありますが、県の考えを伺います。

A 小池要子  環境部長

まず、県内の被害状況と対策について、特に県民への周知強化についてでございます。
クビアカツヤカミキリの被害は、令和2年3月末において、県内12の市町、206カ所、738本の樹木に被害が確認され、そのうちサクラの被害が661本と9割を占めております。
その対策といたしましては、発見や被害についての情報が寄せられた場合、県や市町が現場へ急行し初動対応を行っており、県では防虫ネットや薬剤の提供、また、技術的な助言を実施しております。
このほか、市町村職員や保全団体、公園管理者等を対象として駆除の実技も交えた研修会も開催しております。
さらに、新たな試みとして、今週末にはさきたま古墳公園において、行田市と合同で、まだ被害の出ていない樹木に薬剤を注入することで予防が図られるか実証試験を行う予定です。
また、県民への周知強化でございますが、県ではこれまで「被害防止の手引き」の配布や、「クビアカツヤカミキリ発見大調査」などに取り組んでまいりました。
令和元年度には、県政出前講座を7回開催したほか、注意喚起のチラシを7万枚作成いたしました。
現在、既に発生している市町に送付し、自治会での回覧や小中学校、公共施設での周知を依頼しているところです。
今後は、隣接する市町村に対しても注意喚起を強く働きかけるほか、SNSの活用など、積極的な情報発信に取り組んでまいります。
次に、防除対策を強化するため、奨励金や防除用品の配布、伐採費用の助成などが必要ではないか、についてでございます。
県内においても近年、被害樹木の伐採費用に係る補助制度の創設や、保全団体へ薬剤の配布などを行う市が出てまいりました。
このような市町村の動向や近隣都県の支援策、これらの成果を参考にしながら、今後どのような支援ができるか検討してまいります。
次に、市町村等の連携強化についてでございます。
県は、令和元年度から発生市町と連絡会議を開催し、効果的な防除や普及啓発などについて協議を行っております。
今年度には、隣接する市町村をはじめ幅広く参加を呼びかけ、それぞれの広報誌への掲載等により住民の関心を喚起し、早期発見、早期防除を進めてまいります。
議員お話のとおり、クビアカツヤカミキリの防除には地域一体での取組が必要です。今後も市町村や近隣都県と連携しながら、防除対策に取り組んでまいります。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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