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掲載日:2022年10月12日

令和元年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(山根史子議員)

JR川越線荒川橋りょうの複線化仕様の架換えについて

Q   山根史子  議員(民主フォーラム

平成28年3月に国土交通省は、荒川水系河川整備計画を発表いたしました。この計画では、堤防のかさ上げと荒川第二、第三調節池の大規模改良工事が行われることになっております。地元県民の一人として、私もこの計画によるこれらの事業が一日も早く完成することを期待しております。
私の地元川越市民が特に強い関心を持っているのは、堤防のかさ上げに伴うJR川越線荒川橋りょうの架換え問題です。JR川越線を単線として扱うのか、将来への複線化を見越した架換えとして扱うのかが決まってはおりませんが、それにより工事内容は全く異なってまいります。
この問題に関しては、さきの6月定例会の一般質問でも関根信明議員、日下部伸三議員が取り上げていました。当然、複線化を期待してのものでございましたが、企画財政部長の答弁では、JR東日本は現在の利用状況では複線化の必要性は低いとの見解で、JR東日本が複線化を検討するためには沿線人口などの利用者を増加させる必要があるとのことでした。県下随一の観光地としてにぎわう川越市をはじめとする沿線自治体の潜在的発展能力には高いものがあります。
特に、川越市南古谷地区は幕張メッセ規模の農地が広がり、地元ではその転用を期待する声も大きくなっております。どうしてもJRの負担で複線化ができないのであれば、この際、さいたま市、川越市をはじめとする大宮駅以西の沿線自治体、県が主導的に働き掛け、複線化の架換え工事の費用分担等を協議する場を具体的に設けてはいかがでしょうか。また、その協議をするに当たり、複線化仕様の架換えにはどのくらいの予算が必要とされるのか、JRと県の共同で調査することはできないでしょうか。
荒川第二、第三調節池改良工事の最終年度は2030年となっております。タイムリミットがあり、一刻も早い県の行動が待たれております。遅くとも、来年度予算に調査費などの関連予算を組む時期に来ていると思っております。御決意も含め、以上、知事の御答弁をお願いいたします。

A   大野元裕   知事

沿線自治体と複線化の架換え工事の費用分担等を協議する場を設けることについてでございます。
JR川越線は、大宮から川越を中心とする県西部方面を結ぶ重要な路線であり、沿線の通勤・通学の足としての役割を果たすなど、地域の重要な鉄道路線であります。
国は、平成28年3月に荒川水系河川整備計画を定めており、荒川第二・三調節池事業の中で、川越線の橋りょうの架換えを予定しています。
複線化につきましては、混雑の状況、沿線開発に伴う今後の輸送状況などを踏まえ、鉄道事業者のJR東日本が判断することになっております。
JR東日本は、現在の利用状況では複線化の必要は低いとの見解を示しています。
JR東日本が複線化を検討するためには、沿線開発などによる利用者の増加などが必要となり、まちづくりの主体となる地元市の意向が重要となります。
このため、平成30年11月から県とさいたま市、川越市との打合せの場を設けており、現在、川越線の利用や橋りょうの架換えなどに関する情報を共有し、意見交換を行っているところでございます。
さらに、この3者に加え、JR東日本と国も加えた意見交換の場も設けております。
次に、複線化仕様の架換えにどのくらいの予算が必要とされるのか、JRと県の共同で調査することについてでございます。
JR東日本では、複線化の必要性は低いとの見解を示していることから、現時点では、JR東日本として、共同での調査に同意できる状況には至っていないとのことであります。
今後、意見交換の場などを通じて、地元市やJR東日本の意向を確認し、必要な対応をしていきたいと思っています。
県といたしましては、国の橋りょう架換えに関する動向などを踏まえつつ、引き続き、関係者間の検討に積極的に取り組んでまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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