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掲載日:2019年7月12日

令和元年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(木下高志議員)

eスポーツの推進について

Q   木下高志   議員(自民

eスポーツとは、エレクトロニック・スポーツの略であり、コンピューターゲームをスポーツや競技として捉える際の名称であります。そのeスポーツが近年大きな盛り上がりを見せております。統計によれば昨年、国内のeスポーツの市場規模は48.3億円であり、今後も大きな伸張を見せると予想され、実際、今年度の茨城国体の文化プログラムにも選ばれており、専門学校での学部ができたり、テレビでも専門番組ができるなど様々な場面で目にすることが増えてまいりました。また、東京都では既に今年度予算化し、来年1月、東京eスポーツフェスタを計画しているとも聞いております。
そこで、埼玉県としても後発にならないように積極的に取り組むべきだと考えております。しかしながら、この新たなジャンルについては、スポーツとして主管するのか、はたまた地域振興や産業振興で取り組むのか意見が分かれるところであります。
今回はスポーツとしての取組に基づいて質問いたしますが、今後、埼玉県としてeスポーツにどのように取り組もうとしているのか、また、実証実験などの検討は行われているのか、県民生活部長にお伺いいたします。

A   矢嶋行雄   県民生活部長

まず、「今後、埼玉県として、スポーツとしてのeスポーツにどのように取り組もうとしているのか」についてでございます。
eスポーツとはサッカーや野球、格闘技などのコンピューターゲームで、複数のプレーヤーが画面上で競い合うことから、広い意味で「スポーツ」と言われております。
もともとスポーツとは、健康や体力の保持・増進のために行われる運動競技など、身体活動を伴うものでございます。
そのため身体活動の度合いが少ないeスポーツをいわゆるスポーツとして扱うべきかについては、従来から議論のあるところでございます。
例えば国際競技団体が集まるオリンピックサミットでは、スポーツという言葉を使うことについて、更なる研究が必要との見解が示されております。
また、我が国のスポーツ庁も、eスポーツがスポーツであるかどうかは、国の内外の動向を注視しつつ研究していくとしております。
一方、昨年のアジア競技大会ではeスポーツがデモンストレーション競技として実施され、本年4月には広島で国際大会が開催されました。
大画面を使ったゲームイベントには、若者を中心に多くの観客が集まり、今後、普及の裾野がさらに大きく広がるとの期待感が高まっております。
昨年、国が策定しました「未来投資戦略2018」におきましても、eスポーツについて日本の魅力を活かす新たな成長領域として注目し、環境整備に取り組むとしております。
全国の自治体の中には、身体活動としてのスポーツの枠を越えて、産業振興や地域活性化につなげようとする動きも始まっております。
県としても、こうした国の内外の動向をしっかりと把握し、eスポーツの持つ多様な可能性について研究してまいります。
次に、「実証実験などの検討は行われているのか」についてでございます。
eスポーツにかかわる様々な取組は、コナミなどのゲーム関連企業やNTT東日本などの通信事業者など民間主導で実証実験なども進められております。
また、県においても来月行われますオリンピック1年前イベントで、出展企業の協力のもとeスポーツ体験の実施も考えております。
コンピューターゲームとしてのコンテンツの進化や、それを生かすハード技術の進歩は、民間の力に負うところが大きくなっております。
こうしたeスポーツの特性を踏まえ、民間の実証実験などの成果も注視しながら、県としてどうかかわるか検討をしてまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。  

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郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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