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掲載日:2024年3月4日
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食中毒は大きく分けると、微生物による食中毒と化学物質や自然毒、寄生虫による食中毒があります。
微生物による食中毒は、細菌、ウイルス等が原因です。
発生日 | 発生場所 | 摂食者数(人) | 患者数(人) | 原因食品(推定含む) | 病因物質 |
---|---|---|---|---|---|
5月20日 |
入間市 |
6 |
4 |
ノビル(スイセン属であった)の天ぷら |
植物性自然毒 |
6月5日 |
東松山市 |
26 |
7 |
鶏焼肉 |
カンピロバクター ・ジェジュニ |
6月16日 |
東松山市 |
3 |
3 |
鶏焼肉 |
カンピロバクター ・ジェジュニ |
6月28日 |
坂戸市 |
4 |
1 |
寿司(生イワシ) |
アニサキス Type1 |
7月13日 |
松伏町 |
1 |
1 |
ひょうたんの浅漬け |
植物性自然毒 |
8月16日 |
東松山市 |
473 |
110 |
玉子エビチリ |
サルモネラ属菌 血清型 Enteritidis |
10月28日 |
狭山市 |
2 |
2 |
味噌汁(具材にキダチチョウセンアサガオを含む) |
植物性自然毒 |
11月1日 |
飯能市 |
8 |
4 |
串焼き(レバー、はつ、ぼんじり、砂肝、 ねぎま) 鶏ももの炭火焼き、ポテトフライ等 |
カンピロバクター ・ジェジュニ |
12月16日 | 坂戸市 | 1 | 1 | ヒラメの刺身 | アニサキス Type1 |
2月5日 | 三郷市 | 26 | 21 | ピザ、パスタ、サラダ、デザート等 | ノロウイルスGII |
3月10日 | 熊谷市 | 1 | 1 | イワシの刺身 |
アニサキス Type1 |
令和4年度は、埼玉県(さいたま市・川越市・越谷市・川口市を除く)では、11事例の食中毒発生があり、総患者数は155人でした。
この内訳は、細菌性食中毒が4事例、寄生虫性食中毒が3事例、ウイルス性食中毒が1事例、植物性自然毒が3事例でした。
カンピロバクターによる食中毒は、3事例発生し、加熱不十分の鶏肉などが原因であると推定されました。
また、寄生虫による食中毒は、3事例発生し、すべてアニサキス線虫による事例でした。アニサキス線虫による食中毒は1事例あたりの患者数は少数ですが毎年数件発生しており、喫食前の適切な食材の処理に一層の注意が必要です。
ここでは細菌性食中毒を中心に説明します。
鶏、豚、牛等の家畜や家きん、野生動物などの腸管内に常在しており、特に鶏肉の汚染が多くなってます。
食品中では増えませんが、少量の菌で発症します。
症状は発熱(38~39℃)、頭痛、下痢(激しい症状となることが多い)です。
潜伏期間は約1~4日
肉・レバーを生で食べることは避け、十分な加熱を行いましょう。
動物の腸管内や河川水などに広く分布し、鶏肉、豚肉、牛肉等の食肉や鶏卵を汚染していることが多いです。
症状は発熱(38~40℃)、腹痛、下痢で、サルモネラ エンテリティディスでは全国の発生統計で死亡例もあります。
潜伏期間は約8~72時間
肉や卵は十分に加熱しましょう。
自然界や動物の腸管内に多く、熱(100℃、1~6時間)に耐える芽胞の形で存在します。
主な症状は腹痛、下痢です。
潜伏期間は約6~18時間
加熱調理では食品を汚染した芽胞を完全に死滅させることができません。
煮物やカレー等の加熱調理した食品は、早めに食べましょう。保存する時は速やかに冷まし、食べる時に再加熱しましょう。
※ 潜伏期間とは原因食品を食べてから、症状がでるまでの時間のことです。
1.食中毒菌を食品につけない
2.食品中で食中毒菌を増やさない
3.食品は、可能な限り加熱して食べる
ノロウイルスの特徴や予防方法については、以下のページで説明しています。
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