ページ番号:276181

掲載日:2025年12月10日

ここから本文です。

NPO活動体験レポート 第6回 特定非営利活動法人平賀源内三峰応援団

理事長の小池 和雄さんと監事の逸見 容明さんにお話を伺いました!

 写真:理事長の小池和雄さん  写真:監事の逸見容明さん

【理事長の小池 和雄さん(左)と監事の逸見 容明さん(右)】

設立経緯を教えてください。

特定非営利活動法人平賀源内三峰応援団(以下、平賀源内三峰応援団)は、18年前、荒川商工会の小規模事業者全国展開支援事業で、平賀源内(以下、源内)を中心としたイベントを実施したことをきっかけに誕生しました。

源内が秩父の中津鉱山開発に関わった歴史的背景から、公益財団法人平賀源内先生顕彰会(当時は財団法人平賀源内先生顕彰会)に許可を得て「平賀源内」の名を冠し、三峰の山にちなんで「三峰応援団」と名付けました。

商店の減少など三峰地域の衰退を目の当たりにし、これまで関連付けられてこなかった源内と秩父の関係をいかした地域活性化を目的に、活動しています。

 写真:インタビュー中の様子(理事長の小池和雄さん)

日頃の活動について教えてください。

贄川宿のギャラリーで、通年、源内の紹介をしています。贄川宿は、源内の荒川通船事業の起点となった白久の渡船場付近にあり、宿場町として栄えた場所です。

また、ポスターカラーを小・中・高等学校、幼稚園、学童保育、老人ホーム等の皆さんに配布しています。必要な方がいらっしゃいましたら、遠慮なくお申し付けください。

  写真:インタビュー中の様子(監事の逸見容明さん)

大変だったことや、やりがいを感じたことを教えてください。

大変なことは新しい人材の確保です。現在は発起人や既存会員のみで運営しているため、事業を活性化するのが難しい状況です。年齢的な限界もあり、人手不足は切実な問題ですので、一人でも多くのかたに参加していただけるよう募集していきたいと思います。

そのような中、令和7年3月24日(月曜日)から4月13日(日曜日)まで、清雲寺境内の栃久保区農村センターにて「平賀源内展」を開催しました。1,650人ものかたにご来場いただき、源内と秩父の結びつきを周知できたことは大きな収穫でした。その後、ちちぶ花見の里でも展示を行い、約800人のかたに見学していただきました。皆さんご来場ありがとうございました。

写真:栃久保区農村センターにて開催した「平賀源内展」のチラシ 写真:栃久保区農村センターにて開催した「平賀源内展」の外観

今後の目標を教えてください。

贄川宿交差点の空き地に源内の荒川通船250年記念碑を建立することです。

あわせて、その隣に秩父荒川八幡橋を歌った宮沢賢治の句碑と、その舞台となった贄川宿の句碑も建立したいと思っています。

これが平賀源内三峰応援団の未来予想です。

地域活動への参加に二の足を踏んでいる方へのメッセージをお願いします。

平賀源内三峰応援団としては、多くの活動をしているわけではないので、まずはネーミングに興味を持ってもらえたらいいかなと思います。

法人設立にはハードルもありますが、失敗を恐れず、まずやってみたいことを実現するための一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。予算もなくスタートした我が平賀源内三峰応援団は18年間も続いています。是非、興味のあることから、一歩ずつスタートしてみていただきたいと思います。

[取材日:2025年10月24日]

当センター職員がNPO活動(地域活動)を体験しました!

体験したNPO活動(地域活動)は?

令和7年9月30日(火曜日)に実施された「平賀源内年表の清掃作業」と「あじさいの栽培活動」を体験させていただきました。

平賀源内年表の清掃作業

平賀源内年表(以下、年表)は、三峰口駅前の食堂「そりまち」の横にあります。法人発足時に作成したもので、今でも年に数回、定期的に清掃をしています。

14時頃、4名の会員が集まり清掃が始まりました。バケツに水をくみ、濡らしたタオルで丁寧に拭き上げていきます。人ひとりほどの大きさがあるため、下側を拭く人と、脚立にのぼり上側を拭く人に分かれて行いました。

写真:清掃中の様子

清掃中、固定用の紐を通すための穴が破れているのを見つけました。皆さんで道具を持ち寄り、補修を行います。さらに、木枠もぐらぐらと揺れていたため、木枠と地面との間に木を挟み、固定しました。

写真:穴を補修する様子 写真:ぐらつきを直す様子

もともと年数を感じさせないきれいな年表でしたが、さらにきれいになりました。

写真:清掃後の年表

あじさいの栽培活動

今回は、あじさいを増やすための「挿し木」を行いました。

枝を真ん中あたりで切り分け、それぞれの葉を半分から3分の1ほど残して切り取ります。その枝をプランターに挿して、挿し木は終了です。しばらくすると、新芽が伸びて、植栽ができるそうです。

写真:剪定している様子 写真:プランターに枝を挿している様子

挿し木は初めてでしたが、皆さんに丁寧に教えていただき、楽しく作業ができました。

以前に植えた200株は、その日の晩、鹿に食べられてしまったそうです。現在300株を育てており、「来年は成功させたい。」とおっしゃっていました。私たちも花が咲くのが楽しみです

写真:挿し木後のプランター 写真:あじさいを植栽する予定の畑【あじさいを植栽する予定の畑(右)】

NPO活動(地域活動)を体験した感想は?

まず驚いたのは、年表の保存状態の良さです。製作から18年が経つと伺いましたが、会員の皆さんが定期的に丁寧に清掃されているからこそ、これほどまでに良好な状態で、今も掲示されているのだと感動しました。あじさいの挿し木も行い、皆さんの源内や地域への愛を深く感じました。

また、逸見監事のご案内で、贄川宿周辺を巡りました。白久の渡船場跡などいたる所に源内の痕跡が残っており、自然豊かな秩父の地で、歴史の教科書でお馴染みの源内を肌で感じることができ、とても貴重な経験となりました。

今回、源内という視点から初めて三峰口駅から贄川宿を巡り、新たな地域の魅力を発見することができました。皆さんもNPO活動をとおして新たな秩父の魅力を発見、発信してみませんか?

[体験日:2025年9月30日]

お問い合わせ

企画財政部 秩父地域振興センター 総務・防災・県民生活担当

郵便番号368-0042 埼玉県秩父市東町29番20号 埼玉県秩父地方庁舎1階

ファックス:0494-24-1741

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?