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掲載日:2023年10月1日
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「作曲家」「音楽理論家」「音楽教育家」として日本近代音楽の基礎を作ったといわれる加須市出身の偉人、下總皖一。
その精神を受け継ぐ埼玉県ゆかりのプロの音楽家を表彰しています。
※今年度の募集は終了しました。
音楽文化の向上に貢献している埼玉県にゆかりのあるクラシックを中心としたプロの音楽家
※「本県ゆかり」とは、本県出身、在住(歴)、在学(歴)、在勤(歴)の方
(1) 作曲家
クラシック中心で出版・演奏された複数の優れた曲がある方
(2) 音楽理論家・音楽評論家
音及び音楽に関する諸現象について優れた研究・発表を行っている方
(3) 音楽教育家
音楽大学等で音楽教育に携わって、指導法や後進の育成に秀でている方
(4) 演奏家
優れた演奏活動(邦楽を含む)を行っている方
(5) 上記以外の分野で、優れた活動を行っている方
(1)音楽文化発信部門
国内外で幅広く活躍され、今後、更なる活躍が期待できる方
(2)音楽文化貢献部門
長年にわたり、本県の音楽文化の向上に貢献されている方
個人又は団体からの推薦(自薦はできません)。
推薦できる個人:音楽有識者
推薦できる団体:国・地方公共団体、大学、埼玉県内の高等学校、音楽イベントを行う団体など
「令和5年度下總皖一音楽賞推薦書」(様式1)及び「同候補者調書」(様式2)に御記入の上、「7 応募先」までE-mailで御応募ください。
令和5年度下総皖一音楽賞推薦書・候補者調書(様式1、2)(ワード:28KB)(別ウィンドウで開きます)
(参考)令和5年度下総皖一音楽賞募集要項リーフレット(PDF:4,492KB)(別ウィンドウで開きます)
※昨年度の様式から変更になっていますのでご留意ください。今年度の様式にご記入ください。
※推薦に当たっては、必ずしも候補者の了承を得る必要はありません。
令和5年9月29日(金曜日)【必着】
※今年度の募集は終了しました
選考委員会の審査を経て、埼玉県知事が決定します。
令和6年1月又は2月に表彰式を行う予定です。
受賞者には、賞状と記念品を贈呈します。
埼玉県県民生活部文化振興課文化振興担当
電話:048-830-2887
E-mail a2875-04@pref.saitama.lg.jp
※応募のメールが届きましたら、翌日中(土日祝日を除く)に受領確認のメールをお送りします。応募メール送信後、数日経過しても受領メールが届かない場合は、お手数ですがお電話でのご連絡をお願いします。
主催:埼玉県
共催:加須市(下總皖一の出身地)
明治31年(1898)3月31日-昭和37年(1962)7月8日原道村(加須市)に生まれる。
作曲家・音楽理論家・音楽教育家。本名は覚三。父吉之丞、母ふさの二男。父は栗橋尋常高等小学校の校長を務めた教育家。
東京音楽学校(東京芸術大学)甲種師範科を卒業後、大正9年(1920)長岡女子師範学校等に勤務しました。昭和7年(1932)に文部省(文部科学省)在外研究員としてドイツに渡り、ベルリン国立高等音楽学校に入学しました。同9年(1934)に帰国し、東京音楽学校(東京芸術大学)講師を経て助教授となりました。また、同17年(1942)には同校教授となり、さらに同31年(1956)から34年(1959)までは音楽学部長も務め、日本の音楽文化の水準向上に貢献しました。また、戦後は埼玉大学の講師も兼ね、埼玉の音楽教育の発展にも尽力しました。
作曲家としての作品は、著作権登録されたものだけでも1,200余曲・編曲127曲に及び、独唱曲、室内楽曲、管弦楽曲など広い分野にわたりますが、童謡・唱歌は教科書にも多く採用され、特に広く親しまれています。また、久喜高校、岩槻商業高校をはじめ、埼玉で150曲、全国では800曲に及ぶ校歌も作曲しました。音楽理論家・研究者としては「和声学」、「対位法」、「音楽理論」、「楽典」、「作曲法」など多数の教育的著作があり、音楽大学その他で長く使い続けられ、近代日本の音楽発展の基礎を作りました。特に「標準和声学」は昭和20年(1945)の発行後20刷以上の版を重ね、音楽を志す人の必読書ともなっています。なお、教育者としては、團伊久麿をはじめ、次代を担う数多くの音楽家を育て上げ、日本の音楽文化の水準を高めることに貢献しました。
下總皖一の名を冠した音楽賞は、昭和62年に生誕90年を記念して「埼玉会館友の会」が制定したのが始まりです。
埼玉会館友の会は、埼玉県の文化を掘り起こすことを目的に設立された団体ですが、偉大な功績を残した下總皖一に着目、賞の創設に至りました。
友の会での表彰は平成6年まで続きましたが、平成7年に県に移管。平成10年からは童謡に特化して実施してきました。この間、多くの音楽家や音楽団体などを表彰してきました。
下總皖一は、多数の童謡・唱歌で有名ですが、本来の業績は、作曲家、音楽理論家、音楽教育家として多くの功績を残されたことです。友の会が音楽賞を創設してから四半世紀が経過した平成24年、この原点に返って、童謡中心の音楽賞から本来の業績に沿った音楽賞にしました。
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