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掲載日:2023年11月21日
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訪問日
令和4年11月2日(水曜日)
訪問地域
利根地域(羽生市、加須市、行田市)
訪問先
剣道着や藍染日用品の製造販売を行う、藍染の染織工場です。
江戸時代から続く藍の天然発酵建て・先染めによる織布を行っており、羽生市の伝統工芸品として知られています。
「染め・織り・製造・販売」をすべて内製で行っており、一貫工程の藍染工場は埼玉県で唯一、全国でも類を見ません。
現代様式に合わせた商品開発にも挑戦しており、寝具、Tシャツ、マスクなど多様な種類の製品を商品化しています。
「藍×ジャパンコラボレーション」をコンセプトに掲げ、繊維産業全体の発展に貢献しています。
知事は、訪問先では藍染の染織工程を視察した後、代表や社員の方々と意見交換を行いました。
製織行程の説明を受ける
地場産業を構成するクラスターが壊れてしまって、地場産業、地域が誇るべき伝統が徐々になくなってきているという話を、とても大切なものをなくしたような気分で伺っていました。
一方で、御社では、歴史と、それから代々受け継がれてきた人々の知恵や苦労をそこに込めた製品作りによって、地域の伝統を守っているということがよく分かりました。
私どもの製品は、剣道着や袴、マスクなどの日用品です。
先般、剣道着の技術を使った作務衣をNHK番組「イッピン」で取り上げていただきました。また、NHK大河ドラマ「青天を衝け」の影響もありまして、武州に藍染があるということはかなり広まったと思います。
NHKで取り上げられた反響はいかがですか。製品を購入していただくためには、お客さんに藍染の大切なポイントが伝わりその良さを理解していただく必要があると思います。
藍染は眺めるものじゃなくて、使ってその良さを感じるものです。それを伝える場づくりとして「青縞の市」というイベントをやっています。羽生の皆さんにまず藍染を知ってもらって、少しでも藍染を身に着けていただく、そういうところから地域の産業や伝統を未来につなげていきたいなと思っています。
今はデジタルが発展し、ネットで見るのも悪くないと思います。ただ、藍染の風合いを見ていると、実際に見ないと分からない良さがあります。
剣道着に藍染を使うのは1000年遡る「武士と藍」の関係に由来しています。藍染には抗菌効果があって、切り傷、刀傷の消毒のため武士は藍染の鎧下を身に付けました。だから剣道着も藍染なのです。
羽生では野良着も藍染で、農閑期に糸を藍で染めて布を織る。それを自分たちで着るという原点がかつての羽生にありました。糸から染めることを抜きにして羽生の藍染は語れません。
埼玉県には藍染という良いものが残っていることをしっかりと伝えていきたいですね。
ぜひこれからも羽生から、藍染の魅力を広げていってください。
LEDを使ってレタスなどの葉物野菜を生産する、首都圏最大規模の閉鎖型完全人工光型植物工場です。
天候に左右されず、量・品質ともに安定した生産を完全無農薬で行っています。
IoT技術や最先端LEDを活用し、生産効率の改善や食品ロスの軽減を可能にしています。
立地の優位性からアクセスの良い圏央道・東北自動車道を活用し、関東一円への配送を容易にしています。
環境に配慮したエネルギーマネジメントシステムの導入により、環境に負荷をかけない持続可能な農業の実現を目指しています。
知事は、訪問先では工場内を視察した後、代表や社員の方々と意見交換を行いました。
工場内で葉物野菜の生産工程の説明を受ける
埼玉県で操業するメリットは市場とすごく近いということで、これは我々の売りでもあります。
知事がおっしゃるように、一大マーケットの首都圏に埼玉県はあります。特に、加須は工場立地という面でとても優れています。圏央道と東北道を有効に使えるので取引先となる食品加工会社と流通経路を作りやすいというメリットがあります。立地の優位性、まずそれを一番に考えて埼玉で操業しました。
葉物野菜は首都圏に近いところで操業することのメリットは大きいと思います。一方で、裏を返すとすぐ駄目になってしまうということも言えるため、ロスも当然出るでしょう。
野菜工場は、露地栽培より個体のコントロールがしやすいと思いますが、お客様のニーズも毎日変わる中で、栽培や出荷をどのようにコントロールをしているのですか。
固定的な取引をしているお客様が多数おりまして、納期の1ヶ月半くらい前に要望の量を伺って種をまいています。
お客様からは直前に色々な要望をいただくこともあります。例えば、総菜や弁当など中食(なかしょく)系のお客様の需要が減ると、外食系のお客様の需要が増えるというように、意外とバランスが取れ、うまくポートフォリオの構成ができています。
そうは言っても、欠品してお客様にご迷惑をかけるとまずいので、若干多めに生産しています。売れ残りとして残念ながら廃棄処分するものは全体の5%から10%くらいです。
様々な御苦労がおありなのですね。
しかしながら、御社のような意欲的なフード・アグリテック関連企業が埼玉県に入ってきていただくことはとてもありがたいことです。
実は今、県内ではフード・アグリテック関連企業が増えてきています。官と民がうまく役割分担をしながら協力することで関連企業の成長が促され、それに伴い、県内の雇用も増え、生産性も向上するという、Win-Win(ウィンウィン)の関係を築いていきたいと思っています。
地域の魅力を高め、ひとの流れとにぎわいを創ることを目的に、行田市で観光のまちづくりを行う一般社団法人です。
令和4年3月に単独市町村の観光地域づくり法人(DMO)に県内では初めて登録され、観光による交流人口の増加に期待が集まっています。
忍城址、八幡神社周辺において、「行田花手水(はなちょうず)week」「忍城(おしじょう)ライトアップ」などのイベントの開催のほか、約50社350種類の商品を取り扱う「観光物産館ぶらっと♪ぎょうだ」のリニューアル、市内企業「餃子工房ヨコミゾ株式会社」との共同開発による「行田の餃子」の販売など、数々の事業を手掛けています。「行田の餃子」は「埼玉県新商品AWARD2021入賞」を受賞しました。
知事は、訪問先では行田市内の観光スポットを視察した後、理事長や会員の方々と意見交換を行いました。
「ぶらっと♪ぎょうだ」で特産品の説明を受ける
多くの行田の魅力を教えていただき、ありがとうございました。
行田は忍城や埼玉古墳群が非常に有名です。一方で、街中を歩いて花手水を楽しむとか、足袋蔵など現在まで残る風情ある建物を巡って楽しむといった、新しい観光の芽が出ていると感じています。行田と観光は非常に相性がいいと思っています。
私は以前、旅行会社に勤めていましたので、旅行会社の観点で観光素材を見ているというところがあるかもしれません。
行田には魅力的な観光素材がたくさんありますので、いかに複合的にスポットを当てられるかを意識しています。
インスタ映えするとのことで、女性を中心に花手水が今すごく人気だそうですね。
私のお店は旧市街地で、以前はなかなか人が回ってこない商店街でした。それが花手水により行田の街中を回っていただけるようになりました。地元の商店はみんな喜んでいます。
月に1回花手水のライトアップをやっていまして、本当にお祭りじゃないかっていうくらい人が来ています。
埼玉県内にはいろいろな観光資源があるので、例えば観光地をオンラインでつないで多元中継をするなど、うまくコラボレーションしながらやりたいですね。
今後も行田や県内各地の活性化に向けていろいろとアイデアをいただければと思います。
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