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掲載日:2023年11月21日
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訪問日
令和2年9月18日(金曜日)
訪問地域
利根地域(蓮田市、幸手市、加須市)
訪問先
技術者の熱意と徹底したシステム化で高品質かつ業界トップを誇る500種以上に及ぶスクリーンインキを製造している企業です。
アップル社(英: Apple Inc.)のiPhone等に使用されるインキも手掛けており、同社CEOティム・クック氏もその技術・品質を認め、令和元年12月に工場を視察しました。
また、本社(東京都豊島区)にあった管理・営業部門と埼玉工場の技術・開発部門、生産部門を埼玉に集結し、納期の大幅短縮を実現するなど「顧客第一主義」を貫いています。
知事は、インキ工場や研究室を視察した後、代表者や従業員の方々と意見交換を行いました。
企業理念やコロナ禍における取組等についての意見交換
会長がおっしゃられた「WILL」と「SINCERITY」、つまり、意思と誠実さの両方が必要だというのを伺い、さすが歴史のある企業だなと思いました。
第一印象が良くないとうまくいかない。社員には、SMILING(笑顔)と大きな声で挨拶をしなさいと言ってるんですよ。
Face to Face(顔を合わせた)の営業の方はどうですか。
海外との会議は全部テレビ会議で行い、便利だと感じました。色々な方法があり、新しいやり方を覚えると便利ですね。
そうですね。新しい生活様式が良い形で進むといいですね。外に出て、人に会って、仕事してもうつさない。こういう体制を作ることが大切だと思っています。
国産小麦100%で製粉しており(大手製粉会社が1割程度)、そのうちの6割以上を埼玉県産小麦が占める、埼玉の小麦生産と地産地消を下支えしている企業です。
アルミフリーの国産小麦のパンケーキミックスの発売など素材と安全性を追求し、アレルギーを気にする子育てママからの信頼を獲得しています。
また、国産天然酵母を使用し、短時間で発酵を可能にした無添加の「クランペット」(英国のパンケーキ)用の粉を日本で初めて商品化するなど、同業他社との差別化を図っています。
知事は、埼玉県産小麦の生産工程を視察した後、代表や従業員の方々と意見交換を行いました。
製粉設備を見ながら製粉行程について説明を受ける
埼玉県産の小麦は何に向いているとかあるのですか。
お菓子用にも麺用にもパン用にも利用されています。「ハナマンテン」はラーメンにも向いているのでラーメン用の粉も製造しています。お店によって様々な好みがありますので、お客さんのニーズに応じて作っています。
そのレシピは職人さんが考えているのでしょうか。
当社には麺の技術者がいますので、お客様のところに出向いてどのような麵が作りたいのかニーズを聞きながら企画し、配合を行っています。
すごいですね。粉のマイスターというのがいらっしゃるんですね。
季節によって気温や湿度が変わります。食品は生き物なので気温などによって加水量を変えたりしています。何よりも人の身体は食べ物でできているので、安全なものをお客様に届けることで皆様の健康に役立てるということを重視しております。
粉系は埼玉県の食文化の特徴ですので、そこをしっかりと支えないといけないと思っています。こうやって大事に地元のものを使っていただいてありがとうございます。
「県内随一の米どころ」を生かし、オール加須産の地酒で地域活性化に取り組んでいる協議会です。
平成27年、大利根地域で生産された酒米「五百万石」でオール加須産の地酒が誕生し、加須市合併5周年事業による公募で「加須の舞」と命名されました。
新たに地元菓子職人とのコラボによる加須の舞の酒粕を使ったお菓子の開発や加須産の果実(イチジクやブルーベリー)を使用したリキュールの開発に挑戦するなど異業種が一体となって加須ブランドの向上を推進しています。
知事は、「加須の舞」を醸造している株式会社釜屋の酒蔵で酒造りの工程を視察した後、協議会会長や会員の方々と意見交換を行いました。
貯蔵タンクの前で酒造りの行程について説明を受ける
酒米と地酒協議会の皆さんには、しっかりと埼玉県を盛り上げていただいてありがとうございます。埼玉県産の原材料で作った製品を地元埼玉で売っているのは極めて貴重なことであり、他県に胸を張れるものだと思っています。
埼玉県の地酒をもっと全国的にPRしていくためには、品質の高い、利用価値の高いお酒を今後、製造する必要があると考えています。
これは「加須の舞」の純米大吟醸の酒粕を使ったプリンと羊羹、ジェラートです。このほかにも、酒粕を使った五家宝やケーキを用意しました。
本当にすごいですね。
埼玉県も地酒のメーカーがいっぱいあります。埼玉県でも酒造好適米の山田錦を作れるようになったので、山田錦を使ってみんなで競争して美味しいお酒を造れるような仕組み作りをしていただきたいと思います。
埼玉でできたものが埼玉で商品になる。こういったものがいくつかあります。
埼玉産の「埼玉グルメ」をやりたいと思っています。一過性ではなくストーリーを持たせ、そこにあるストーリーを皆さんに売り込む。地域性を持たせて、県に来ていただいた方に知っていただく。こうした仕組みを県で検討していきたいと思います。
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