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掲載日:2023年12月6日
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訪問日
令和5年9月21日(木曜日)
訪問地域
西部地域(入間市)
訪問先
茶畑テラス「茶の輪」は、茶畑が一面に広がる入間市金子台に新たな観光スポットとして入間市が令和5年3月に完成させた施設です。
「茶の輪」という名前は、一杯のお茶が紡ぐ、お茶屋さんやお客様、地域との輪を発信したいという想いから付けられました。
現在、市内のお茶屋さんとコラボした「うたた寝プラン」や「三種の冷茶もてなしプラン」などの体験型観光メニューを実施しています。
知事は、テラスを視察し、観光メニューを体験しました。
株式会社いるま茶業は、平成2年に地元茶業者が共同で設立した組織を母体として、「茶園管理」と「荒茶製造」を主な事業として運営している会社で、荒茶の製造量は県内トップクラスです。
高齢化等により担い手がいなくなった茶園を受託管理し、茶畑景観の維持にも貢献しています。
知事は、茶園及び工場を視察し、役員の方々などと意見交換を行いました。
一面に広がる茶畑の中にあるテラスを訪問
茶園で摘採機に試乗する
農地の中間管理事業については、実際にはなかなか難しいということを聞いています。お茶畑の場合は、受託管理する上で何か問題は発生していますか。
畑でお茶を生産することに変わりはないので、当社の場合、特段問題は発生していません。受託条件が合う場合には極力応えていきたいと考えています。
先日、インバウンドでの売り込みとしてテラスを紹介させていただきました。外国の方々のお茶に対するニーズはいかがですか。我々が売り込む上で足りないものがあれば御指導いただけないでしょうか。
外国の方には、ちょっとしたことでもとても喜んでもらえます。時期が違ってもお茶を摘む体験をしてもらうだけで、印象は全く違ってくるということを感じています。
まさしく体験が重要です。今日知事に摘採機に乗っていただきましたが、そのような体験ができたら喜ばれると思います。しかも、それが東京からわずか30分から40分のところで体験できることは大きなPRポイントだと思います。
平成16年にNPO法人の認証を受け、約20年にわたり入間市内で活動を続けている団体です。
「地域子育て支援」 だけでなく「こども食堂」や「若者の居場所づくり」など幅広い年代に対応した事業に取り組んでいます。
「地域子育て支援」では、子育て支援センターを常設3か所、出張型6か所運営し、一時預かり事業や相談事業、情報提供事業などを実施しています。
「こども食堂」は毎月1回開催しており、 農家からは規格外の野菜を、お寺からはお供え物を提供してもらうなど、地域とのつながりを活かして運営しています。(毎回100食程度、子供は無料・大人は100円)
「若者の居場所づくり事業」では、中学生以上が無料で利用できる「AIKURU FREE BASE」を毎週1回開催しています。参加者同士が協力して学習したり、料理作りを行うなど高校生を中心とした若者の交流の場となっています。(週平均25人利用)
知事は、子育て支援の現場を視察し、役員などの方々と意見交換を行いました。
子育て支援の現場を視察する
子育て支援センターでは、出張型や週3日運営するところなどを組み合わせて実施されているという話ですが、ボランティアの人たちの協力を得て運営しているのですか。
全て法人のスタッフで運営しています。スタッフを配分する担当者はとても苦労しています。
学校でコロナやインフルエンザが流行して学級閉鎖や休校になると、子どもを持つスタッフのフォローが必要になることもあるので、今年は本当に大変ですが、何とかスタッフだけで回しています。
様々な活動をされていることに、本当に驚きを感じます。特徴的だと感じたのが、神社やお寺とのお付き合いですが、どういうことがきっかけで始まったのですか。
ベビーカーで行けるところに支援センターが必要だと思っていましたが、なかなか施設が見つからない中、たまたま地元神社の総代表で大変理解がある方から「是非使ってみてください」ということで使えることになりました。
実際にやってみたところ、お参りに来た地域の人たちや、神社に訪れるおじいちゃん、おばあちゃんたちが施設に立ち寄ってくれたりしました。利用する親子にとっても、神社で行われるお祭りが身近なものになるなど、相乗効果が大きくありました。
中学生以上の居場所(FREE BASE)については、ものすごく明るいと感じました。今はもちろん楽しいのだろうけれど、最初に入っていく時は大変だったのではないですか。
その場にいる人たちが全員優しくしてくれました。訪れてすぐにボードゲームを一緒にやることになり、グループの輪の中に入れました。
私は、母がここで働いているので知っている人も何人かいて、すぐに輪の中に溶け込むことができました。逆に最近来た子たちには、自分が話しかけに行くなどして、受け入れるように意識しています。
世界的なプロフリークライマーである平山ユージ氏が運営する、国内トップクラスの広さと環境を誇るクライミング施設です。
ボルダリングエリア・ルート(ロープ)エリアの設備が充実しており、空調が整った環境で快適に初心者から上級者までクライミングを楽しむことができます。
令和5年7月には、「かごしま国体」のスポーツクライミング競技の関東ブロック予選会場となりました。
入間市と連携して市民向けのクライミング体験教室を開催するなど、スポーツを通した地域貢献にも御協力いただいています。
平山ユージ氏は「小鹿野町観光大使」を務め、二子山のクライミングエリアの整備や町営クライミング施設の整備等にも協力されています。
知事は、施設を視察し、代表及びスタッフの方々と意見交換を行いました。
ボルダリングを体験する
室内で本当に素晴らしい体験ができますね。1万人もの会員がいると聞いて、大変驚きました。経済にも貢献していると思いました。
トレーニングをする入間からクライミングをする山のある小鹿野までつながっていくという点もいいですね。
イタリアでは、自転車道路が整備されていて、クライマーは車を使わずに電動アシスト自転車を使って山に行く人が多かったので、そういったものを整備した上で、情報発信をしていくことが良いのではないかと思います。
イタリアでは複数の自治体が連携して、そのような環境整備を進めていて、自治体同士の横のつながりがしっかりできているというのが印象的でした。
入間ではどうですか。
茶畑を見ながら走れるサイクリングロードなどがあったらと思います。
サイクリング、トレイルランニング、クライミング、沢登りなど色々な事ができるということを発信できる地域になれば魅力が増えます。入間に限らず埼玉県でも、地域一帯をアウトドアツーリズムで長期滞在してもらって、魅力を知ってもらうことができればと思います。
コンテンツ同士を組み合わせると「1+1」が「2.5」にも「3」にもなるので、そういった展開は重要ですね。
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