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掲載日:2023年11月21日
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訪問日
令和4年8月24日(水曜日)
訪問地域
さいたま市内
訪問先
環境負荷の軽減や、エネルギーセキュリティが確保され、住みやすく、住民同士のコミュニティ醸成にも寄与するモデル街区として、さいたま市と民間事業者との連携により整備したエリアです。
街区全体で、民地を活用した電線等の地中化や再生可能エネルギー(太陽光発電設備)を導入しています。
第3期では、配電設備や蓄電池、EV(電気自動車)を集約化したチャージエリアを整備し、再生可能エネルギーの地産地消による平時の脱炭素化と災害時のエネルギーセキュリティを確保しています。
平日に蓄電池として活用されているEVは、休日にはカーシェアリングとして住民が活用することで、脱炭素交通モデルを構築しています。
また、相互に地役権を設定した敷地拠出型コモンスペースを活用した住民同士のコミュニティ形成や、住民による管理運営委員会の創設や定期的な活動による街の景観の維持向上にも取り組んでいます。
知事は、訪問先では実施主体のハウスメーカー(株式会社中央住宅、株式会社高砂建設、株式会社アキュラホーム)、再生可能エネルギー事業者(株式会社Looop)及び事業者の取組を支援してきたさいたま市と意見交換を行い、整備エリアを視察しました。
街区内に整備されたチャージエリアを視察する
コモンスペースにてまちづくりの取組について説明を受ける
浦和美園には国会議員時代からとても注目していて関心を持っておりました。本日はお話を直接聞く機会をいただき、ありがとうございました。
また、本日お集まりいただいているポラスグループ中央住宅や高砂建設、アキュラホームは、それぞれ埼玉県を代表する、特に木を大切にしていただいている企業です。引き続き、西川材をはじめとした埼玉県産木材の御利用を是非よろしくお願いします。
チャージエリアでの一括受電は、各家庭が電力会社と個別に契約するより安くなると思います。住民の皆さんはこのコストメリットをどの面で享受できるのでしょうか。
チャージエリアでは高圧で一括受電をしておりますので、低圧で各地点で連携するよりもその点においてはコストメリットが出ます。
一方で、各家庭に設置している太陽光発電パネルやチャージエリアなどの設備全体は当社で資産保有しています。すべての費用を我々が負担した上で、その費用の回収は各家庭の電気代のみで行っているという状況です。系統連携上の低圧が高圧になるメリットは、我々の原価減になっていますが、設備の導入費用が非常に高く初期費用の回収に至っていないため、結果的にお客様の電気代を下げるところまではできていません。
電力の安定供給という付加価値を作るため、ローカルグリッド(※コミュニティ内でエネルギーの地産地消を行う小規模なネットワークのこと)を進めていくということは大切だと思っています。
我々自身、この取組は意義がある活動で、この費用は今後への投資だと思っています。この取組をさいたま市や埼玉県、国との連携の中で広げていけるようにしていきたいと思っています。
官民学が力を合わせすばらしいプロジェクトをさいたま市にやっていただいたというお話が事業説明の中でありました。
我々も埼玉版スーパー・シティプロジェクトをやっており、官と民のマッチングの仕組みを作りました。いろいろなエネルギー企業や建設業にも入っていただいているので、是非ここにも御参加いただきたいと思います。
本日はどうもありがとうございました。
苦痛の少ない内視鏡検査方法を採用し、検査数は胃3,816件、大腸3,735件(R3年度実績)と国内トップクラスの検査数を誇るクリニックです。
クリニックの理事長が創業したAIメディカルサービスでは、消化器(食道、胃、大腸)の内視鏡の画像や映像からがん疑いの病変を検出・鑑別するシステムを研究開発しています。
研究開発しているAI診断は、平均的な内視鏡専門医より素早く、高い精度で検出が可能です。(研究段階)
AI診断製品の第一弾として、国内初となる胃がん鑑別AIについて医療機器製造販売の承認申請を令和3年8月に行い、現在、審査が行われているところです。
AI診断は様々なメディアで取り上げられており、研究開発しているAIメディカルサービスは世界経済フォーラムのテクノロジー・パイオニア(産業を創造する最も有望な企業100社)に選出されるなど、多くの注目を集めています。
知事は、訪問先ではAI診断のデモンストレーションを視察し、代表者等と意見交換を行いました。
AI診断のデモンストレーションを体験する
本日見せていただいたAI診断は、消化器系のどこに使うものですか。
御覧いただいたのは胃がん向けのAIになります。私どもの第一弾が胃がん向けで、胃がんがやはり臨床的意義が一番大きいです。
今後、胃がん向け、食道がん向けと順次発売していきたいと思っています。
県ではこれまでいろいろな先端技術を支援させていただいてきています。良い技術、あるいは開発されたすばらしい製品を、いかにマッチングにつなげるかが重要ですが、特に世界的なマッチングがとても難しいと思います。
今後の展開についてどのようにお考えでしょうか。また、県として支援の余地があるとすればどういうことが必要になりますか。
保険承認されるといろいろな病院で利用があると思います。その過程においては、保険承認の前にトライアルで利用する病院が必要です。どこの病院も予算が潤沢にあるわけではないので、試したいけどなかなか試せないという現状があります。
こういう製品は実際使ってみて、フィードバックしていただいて改良していく、社会実装していくことがとても大事です。
開発にお金が必要なのはもちろんですが、社会実装のところにもより支援が行われると加速すると思っています。
県立がんセンターや市立病院など5~10施設ぐらいに、社会実装のところを後押ししていただけると全体のサイクルが回ってくる。開発が進んで社会実装ができそうなところまでいったら実装スタートを後押ししていただきたいです。
皆さんが御苦労された、乗り越えるべきハードルはどこが高かったですか。
特にAIの開発ですと、質の良いデータをどれだけ集められるかが非常に重要です。
埼玉県からの補助金や多田理事長の人脈を活用し、全国展開の病院と連携してデータを集めてくるシステムを構築することで、開発のベースとなる技術を育てられたと思っています。
10年後や20年後、実はさいたま市発祥だったんだとなることを目指しておりますし、それが世界の患者さんを救うことにつながると考えております。
埼玉県発の世界に誇れる技術を、引き続き支援していきたいと考えていますし、それがひいては世界の人の生命を救えるということになれば大変光栄なことです。改めてよろしくお願いします。
貴金属をはじめとした日本最高レベルのめっき技術を誇る企業です。令和2年からはアルマイト処理(※)にも参入しています。
創業者の急逝後に経営難に陥った同社を、一人娘である現代表が引き継ぎ、新分野に着手するなど、経営を立て直しました。
働きやすさ向上のため、仕事と育児の両立を支援するなど、女性が少ない業界において多くの女性社員が活躍しています。
人の成長が企業の成長につながると考え、人材育成に注力し、男女関係なく意欲ある人を積極的に登用するとともに、男性の育児休業取得促進にも取り組んでいます。
「Earth Friendly」の経営理念のもと、環境活動にも積極的に取り組んでいます。
独自の生産管理システム導入による作業のDX化や、多方面から環境活動を実施し、令和3年度彩の国埼玉環境大賞を受賞しました。
知事は、訪問先ではめっきの工程など工場内を視察し、代表者や社員の方々と意見交換を行いました。
※アルマイト処理は、防サビや強度向上などを目的に、アルミ表面に酸化被膜を人工的に形成させる表面処理法
事務所内で代表者や従業員と意見交換を行う
私の家も、もともとは鋳物屋でして、アルミニウムをアルマイト処理に出したりしたこともありました。御社の製品は、高級ですばらしいものだと思います。
御社のように、利益を上げるパターンとして小規模多品種が挙げられます。
多品種変量生産により取引先が2,000社以上あり、業界も様々です。そのため、リーマンショックの時もさほどダメージを受けませんでした。
金は値上がりしており、お客様によっては発注が少なくなっているものもあるので、それはアルマイト処理で補うなど、うまく分散できています。
お客様のニーズをしっかりと把握し、データベース化して、次の受注に繋げていくということも必要であると思います。
必ずしも均一に仕事があるわけではないので、それを平準化していくことに皆さん悩まれているかと思いますが、どのように工夫されていらっしゃるのか教えてください。
考えながら物事を解決して、チャンスをつかんでいく人員をしっかり育てていくことが鍵であると考えています。
どうしたら効率的か、皆が工夫してくれています。デジタル化が進んだのも社員たちのおかげです。
従業員に女性の方が多いですね。
4割強が女性社員です。
検査など、細かな手の動きは、女性の方が圧倒的に強いです。
今日は大変勉強させていただきました。一言で言うと、参ったという感じです。
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