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掲載日:2023年11月21日
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訪問日
令和5年2月1日(水曜日)
訪問地域
北部地域(熊谷市、深谷市、本庄市)
訪問先
昭和47年に熊谷市内の小さな焼き肉店でスタートし、現在、1都6県で洋食レストラン馬車道や和食の徳樹庵など10ブランド・109店舗を展開しています。
お客様においしい料理・感じの良いサービス・心地良い空間を提供し、食事を楽しんでいただくことで社会貢献を行っていくことを経営理念としています。
風味やおいしさを決める調理は各店舗で、食材加工など効率化できるものはセントラルキッチンで加工し、美味しさと低価格を両立しています。
ピザ生地、麺類、ソースなどは全て自社で開発・製造し、時代のニーズに合わせ、洋食・和食・焼き肉など様々な業態を展開しています。
知事は、セントラルキッチンを視察し、その後、名誉会長や社員の方と意見交換を行いました。
セントラルキッチンを視察する
安全面での取組はどのようにされていますか。
まず入社前にオリエンテーションで衛生管理の研修を行います。また、入社当日には、工場に入るところから先輩社員が1人付いて、教育・指導をしています。
仕組みとしては、手洗いの徹底、エアーシャワーがあります。体調の管理については、毎日検温し、告知してもらってから工場に入るという衛生管理をしています。
ありがとうございます。引き続きよろしくお願いします。
飲食業はコロナ禍の影響を大きく受けたと思いますが、埼玉県は今年を「ポストコロナ元年」と言っています。今までは接触機会を減らすこととワクチン接種が感染防止の基本的な対策でした。
今年からは、営業は制限なく全部しましょう、それを前提にどういう感染対策が必要か、という発想です。営業を継続するためには何が必要かという発想に変えていかないとなりません。
是非、御社にはフルで営業に注力していただきたいと思います。県としても飲食店も含め全体を盛り上げたいと思っていますし、それが良いスパイラルになっていくと考えています。
日本を代表する企業が熊谷にあるということが、熊谷に住んでいる人たちの安心感であったり、自慢になったりすることもあると思っています。
是非、馬車道さんが熊谷の企業なのだということを今後もアピールなさっていただけるとありがたいと思っています。
平成30年5月に設立された自律走行型ロボットを活用して農業の効率化を目指す企業です。
深谷市主催の「DEEP VALLEY Agritech Award 2020」(農家の課題を解決する技術を表彰する制度)で現場導入部門最優秀賞を受賞し、それを機に静岡県から深谷市に移転しました。
農業における人とロボットの分業化による農家の作業負担の軽減と生産性の向上を目指し、地元農家と連携しながらロボットを開発しています。
現在は、ネギ畑での農薬散布のロボット化に取り組んでいますが、今後は、他の野菜の農薬散布や他の作業のロボット化の展開も進めていく予定です。
知事は、事務所で野毛・成勢両代表取締役と意見交換をした後、実証農場でロボットによる農薬散布のデモンストレーションを視察しました。
畑とロボットをバックに代表取締役2名と記念撮影
ロボットに使用するGPSは、どの程度の精度が要求されるのですか。
基本的には準天頂の衛星を使いながら誤差が5cm以内になると使いやすくなってきます。
それでも隣にハウスなどがあったりすると、それだけで自律走行するのが難しくなってしまいますし、GPSだけで走行させようとすると事前に走行して畝(うね)の中まで全部座標を取っていないと自律走行ができないといった問題点があります。
このような問題を解決するため、我々のロボットは畝の端の点だけ取っておけば、間は畝を見ながら走ることができます。最初はGPSだけでやろうとしていたのですが、それはなかなか大変で現在の技術に行き着きました。
メーカー側が自ら畑に入って作業を行うというのは、ロボットのリース代だけでなくメンテナンス代も利用者から頂くことができますし、畑の状況もメーカー側で理解できるというのは、非常に面白いビジネスモデルだと思います。
そうしたビジネスモデルにどのような経緯で至ったのですか。
長い目で見てこの商品を定着させて日本や海外で販売することを考えた時に、10年、20年という長いスパンで考えていかなければならないと思いました。
その中で、メンテナンスの体制などサポートまで一体でノウハウが蓄積されることで初めて販売ができると考えているので、まずは自分たちがロボットを持って、農家の方にサービスを提供しようと考えました。
また、農家の方も高齢だと新しい機械を買って何十年もできないという方もいて、そういった方にもこうしたビジネスモデルの方が親切なのではないかということもありこのモデルを選びました。
ロボットによる作業を前提に、こういう畑にすると生産性があがるなど、DXと同様にデジタル前提で考えていくことを御提案いただけるといいですね。
ロボットを入れたことによって生産性が上がり、作業は楽になり、そして皆さんのところにも仕事がいくという良い循環が生まれます。
そういった御提案を頂けると生産者との間もつなげることができるのではないかと思います。
クラウドファンディングで集めた資金により令和3年11月にオープンした「本庄デパートメントWORK+PARLOR」には、仕事や情報交換を行うコワーキングスペースとカフェを備えてあり、クリエイターやデザイナーなど様々な人が集まる場となっています。
既設や臨時の店舗が出店するマーケットを月1回開催、私設公園「GOOD PARK」も整備し、気軽に参加できるイベントを企画運営しています。
本庄市内の全高校が参加する合同文化祭「七高祭」について市から受託し、全体の企画運営と高校生が制作するPR動画への技術指導等を行っています。
知事は「本庄デパートメントWORK+PARLOR」を視察するとともに、「旧本庄商業銀行煉瓦(れんが)倉庫」に場所を移し、代表社員や「七高祭」に参加した高校生と意見交換を行いました。
本庄デパートメントの代表社員や七高祭に参加した高校生と記念撮影
お二人とも本庄市へは移住して来たと伺いましたが、移住する場所を決める時は、何が一番決め手になりますか。
人だと思います。「どんな面白い人が居るか」や「面白いことができるか」が重要でした。本庄市に来て、いろいろな人に出会うことができました。
本庄市から商業支援や広報などの支援を受けることができ、本庄市役所の皆さんとも顔が見える関係で仕事ができています。
大きな特徴が3つあると思いました。
1つは高校生のような若い人が入ってきていること。
2つ目は、地元の方が積極的に参加していること。
3つ目は活動を点ではなく面で行っていることです。多くの人を巻き込んでいく仕組みは難しいことだと思いますが、どのように考えていますか。
一緒に物を作ることによって共感し、理解し合えると考えています。皆で机を作るなどのワークショップをたくさん行いました。多くの人に参加していただけるのは、ありがたいと思っています。
高校生の皆さんにとっては、本庄デパートメントの人たち、つまり大人と一緒に取り組むというのは、どのようなものでしたか。
コロナ禍による制限が行われる中、文化祭をやらせて欲しい、公開したいという要望が私のところにもたくさん来ました。その時、私たちが制限するのは止めよう、どのように感染対策をしたら文化祭ができるか学生に考えてもらおうという返事をしました。自分たちがルールを決めれば守るようになります。
「七校祭」の活動にも同じことが言えると思います。高校生が自らの発想で動画や広報誌を作り、自分で本庄市の魅力を発見したことはすばらしいことです。大変感動しましたし、皆さんに感謝したいと思います。
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