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掲載日:2023年11月21日
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訪問日
令和2年11月16日(月曜日)
訪問地域
北部地域(上里町、神川町、本庄市、美里町、寄居町)
訪問先
平成4年に都内から本庄市に移転した主に菓子を製造する企業です。
平成27年に上里町が活性化に力を入れている「このはなパーク上里」内に工場併設の店舗を開業しました。
OEM(相手方ブランド製造)で成長、そこで育くんだ「多品種少量生産」のノウハウを生かし、差別化した高利益率の自社製品を直売しています。
店舗に併設された工場を見学できるほか、トマトなどをハウス栽培し、収穫体験を始めるなど多角化を推進しています。
今後、同地区内で新工場の建設を予定しており、さらなる地域活性化・地元雇用の創出が期待される企業です。
知事は、店舗・工場を視察した後、役員や社員の方々と意見交換を行いました。
南イタリアを思わせる明るく楽しい雰囲気の店舗を視察する
他県の方から埼玉には持って帰るお土産が少ないと言われます。
いちごの「あまりん」や「かおりん」は海外のバイヤーも注目しており、いちごを加工して海外に出す可能性もあると思います。
宇治茶は加工品に使った際に発色が悪いですが、狭山茶は発色がいいそうですよ。
結婚式場に納品しているバームクーヘンには狭山茶を使っています。
地域の農産物を活用したお菓子や農産物加工品を作りたいと考えています。
上里スマートインターの開通式の際、建設中のこちらの建物がとても目を引きました。非日常感がありますが演出はどなたが考えたのですか。
私が仕事で海外に行く機会が多く、イタリアのイメージを取り入れました。
ブランドイメージへの影響もあるので、コロナ対策には大変気を遣われていますね。
ビュッフェではビニール手袋やマスクの着用を守ってもらっています。
観光バスは、コロナ対策をしていない施設には立ち寄らなくなっています。
創立147年目の丹荘(たんしょう)小学校では5年生の教育課程で梨の体験学習を通じ、郷土への愛着と豊かな心を育む取組を続けてきました。
しかし、今年度は、新型コロナウイルスの影響で体験授業を実施できずにいました。
一方で、梨の産地である神川・上里両町では高齢化や後継者不足などによる作付面積の減少が課題になっていました。
現状を打破すべくライバル産地の両町の若手生産者がタッグを組み、今年7月「神川・上里梨PR隊」を結成、PR活動などの取組を始めました。
丹荘小学校でも、PR隊の協力を得て「梨のPR内容・方法を検討・作成」する授業を実施することになりました。
知事は、梨の体験授業を視察した後、神川・上里梨PR隊隊員、地元の梨生産者、教職員の方々と意見交換を行いました。
梨の体験授業を視察、梨のPR方法について児童と意見を交わす
児童の皆さんの生き生きとした姿と、学校の「いかに児童の考える力を育むか」という考え方に感銘いたしました。
地域の特産品の梨を意識し、PR方法を児童に考えてもらうことが、次の世代に伝えることにもつながると感じました。
梨の体験授業では梨畑に入るのは初めての児童もいましたが、思った以上に楽しんでもらえてホッとしています。
児童が梨についてインターネットで調べて、私の知らないことを教えてくれたことがありました。
後継者問題はどうなのでしょうか。
地域おこし協力隊員として神川町に来て梨農家になった方がいます。
私は、農業がしたくて地域おこし協力隊員として嵐山町から来ました。
私も地域おこし協力隊員として、東村山市から来ました。
強い郷土愛は、どう育んでいるのですか。
地域の方が学校運営に協力的で、そういったことを児童は日頃から見ていて郷土愛が深まっていくのだと思っています。
NPO法人は、地区住民の1/3が参加している地域密着組織で、地域の道路補修を自ら行うなど住民自治の活動をベースとしています。
また、養蚕業を軸に富岡・藤岡等の他地域や他団体などジャンルを超えた連携にも積極的に取り組んでいます。
「かねもとぐら」は旧家の蔵を改装し、地域の養蚕業と、そこに渋沢栄一の理念が取り入れられていたことを示す資料を展示している施設です。
「大門家(だいもんち)」は高窓のある古民家を改装し、地域に根付いた「うどん」などを提供しているカフェです。
知事は、「かねもとぐら」を視察した後、「大門家」でNPO法人・地区自治会の役員の方々と意見交換を行いました。
かねもとぐらで渋沢栄一関連の資料等について説明を受ける
NPOの活動について意見交換をする
この地域の案内所となっている観光農業センターもNPOで運営されているとお伺いしましたが、来客数はどのくらいですか。
年間約7,500人で、そのうち、さざえ堂の来客者が約2,500人です。
来客者数を更に増やしたいところですね。魅力的な地域なので、例えば県南で開催される女性の集まりなどでPRしたらどうでしょう。女性の口コミは発信力があります。
いいですね。自治会では、地域の文化財や歴史、観光資源を掲載したパンフレットを作りPRしています。
自治会でパンフレットが作れるほどの見所がこんなにあるというのはうらやましい。
来年大河ドラマに渋沢栄一が取り上げられ、埼玉県も150周年を迎えます。
東京から川越に観光に来た方が、どこにも立ち寄らず帰ってしまうのではなく、ここまで来てもらい、例えば塙保己一の旧家を見た後、古民家カフェに立ち寄るなど、複数のコンテンツを周遊できるといいと思います。
県北で三偉人を巡る観光をしてもらいたいですね。
円良田地区では高齢化による後継者不足による遊休農地や獣害が課題となっていました。
そこで、美里町と地区住民が課題解決のために、栽培に比較的手間がかからず、獣害も受けにくいエゴマ栽培を始めました。
エゴマ栽培のきっかけは、町長が出張帰りに立ち寄ったサービスエリアでエゴマの種を購入したことで、町が栽培講習会を開催して賛同者を募ることから始まりました。
エゴマは生活習慣病予防への効果があることがマスコミで取り上げられ、「ふるさと納税」の人気返礼品になっています。
今後は、町内他地域での栽培による収穫量の拡大や、「えごまラー油」など付加価値の高い加工品の開発に取り組み、高齢化した地域での持続可能なコミュニティビジネスモデルの確立を目指して活動しています。
知事は、搾油加工室・農産物販売コーナーを視察した後、役員・会員の方々と意見交換を行いました。
搾油加工室を視察し、えごま油を試飲する
(エゴマ油を試飲して)飲みくちは油だけれども、さわやかな味ですね。
エゴマを使った大福やドーナツもおいしい。
エゴマ油は飲むと生活習慣病予防の効果が期待できるそうです。
ドーナツは搾油した後のエゴマを使っており、食物繊維も豊富で体に良いです。
単に農作物を販売するだけでなく、加工、販売まで一貫して自分たちで行う必要があると考え、地域と協力してエゴマを利用した菓子類の開発にも取り組んできました。
今後は、エゴマ栽培を町全体で取り組んでいくのですか。
推進していきたいと思っています。
円良田ではコンバインが入らないなど他の地区とは圃(ほ)場条件が異なるので、それぞれに対応した農業機械・技術が必要なのが課題です。
進め方について県や町に相談しています。
収穫期の1回限りの売り上げではなく、年間を通した売り上げが見込める6次産業化を目指すことが大事だと思います。
女性や若者など就農を希望しているけれども基盤を持たない方々の参入には、どれだけの収益を上げられるかが大事になると思っています。
日本全国にPR出来る商品だと思いますので、是非、これからも取組を続けていってください。
昭和41年に設立した情報資産管理事業を行う企業です。
官公庁や金融機関をはじめ数多くの取引先に対して、情報資産の安全確保や、効率的な運用など、情報資産管理に特化した事業を展開しています。
自然災害から情報資産を守るため、大都市圏との同時被災を回避する距離や安定した岩盤層等の条件から当該地域に立地しています。
万全なセキュリティ体制で、情報漏えい・紛失などのリスクを無くす取組を実践しています。
新型コロナウイルス対策としても需要が更に増える電子契約サービスの拡大にも力を入れており、書面契約から電子契約までを一元的に管理・運用できることが大きな強みとなっています。
訪問先では、各種情報の管理状況を視察し、役員や社員の方々と意見交換を行いました。
施設内で各種情報の管理状況について説明を受ける
埼玉県ではここだけでなく、小川町、上里町そして飯能市にセンターがあるということで、自然災害が少ない、こういった立地を選んでいただき、まずは御礼申し上げたいと思います。
今、我々が一生懸命進めているのが企業のBCPですが、特に中小企業についてはなかなか進んでいません。
企業の継続を図っていく上でバックアップの問題は難しい。御社が進めている情報資産のアーカイブ化、アウトソーシング化はとても大切なものだと思っています。
これから時代が変わってくる中で一番大事なのがBCP、それからいかに信頼をいただける会社になっていくかだと思っています。
御利用いただいている行政の方々、それから企業の方々にお返しができるように日々努めてまいりたいと思います。
これからもっと大変かつ大切になるのがこの業界だと思いますので、よろしくお願いします。
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