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掲載日:2023年11月21日
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訪問日
令和2年11月27日(金曜日)
訪問地域
川越比企地域(川島町・鳩山町・ときがわ町・滑川町・東松山市)
訪問先
マンホール蓋を主な研究対象とした日本で唯一の民間の研究機関です。
第三者機関としてマンホール蓋などに対する高度な性能試験や維持管理に関する提案、マンホール周辺環境に関する研究を行っているほか、専門技術を生かした教育研修を実施しています。
近年、想定を超える豪雨が増加している中、豪雨時のマンホール被害の実態調査や対策の検討についての業務を受託したほか、昨年度の台風19号の際は、県内自治体からの相談も受けました。
知事は、実験施設で豪雨時のリスクのシミュレーションとその対策を視察し、役員や従業員の方々と意見交換を行いました。
マンホール蓋の浮上試験で説明を受ける
豪雨時における蓋の飛散防止のロックや転落防止装置、また、ICT技術を活用しリアルタイムに水位を観測するマンホールアンテナの技術に関心を持ちました。
実験で重い蓋が軽々と浮き上がる様子を見て、改めて都市型水害の脅威と対策の重要性を実感しました。マンホールのロック付きの蓋は、県内ではまだ普及していないところはあるのですか。
県内の流域下水道ではほぼ対応していますが、公共下水道では自治体ごとの対応です。
新しく設置するものや、交換する場合はロック付きの蓋を設置することがほとんどですが、古くから下水道を設置していて様々な事情で取り換えが難しい場合は、古い蓋が設置されたままになっています。
埼玉で以前調査された、液状化の時にマンホールが浮き上がる現象はどこで起きたのですか。
久喜市を対象に、現地で現象メカニズムの調査・研究を行いました。近年、色々なメーカーで対策について開発が進み、国土交通省でも対策ガイドラインが策定されるなど、対応策が多く示されています。
撤退した旧商業施設を鳩山町が取得し、整備した複合的拠点施設で、ニュータウンふくしプラザ、シェア・オフィス、移住推進センター、まちおこしカフェの4つで構成されています。
ふくしプラザは、地域住民が気軽に集まれる場の提供、地域の見守り、相談の実施などを支援する福祉の拠点として鳩山町社会福祉協議会が運営しています。
シェア・オフィスは、オンライン英会話教室のサポートなど、時間貸しスペースを活用した一時的な事務所等として使用されています。
カフェでは、ハンドメイド作品や地場野菜の販売のほか、1DAYシェフによるランチ営業、飲み物の提供等が行われています。
マルシェが運営する学生用シェアハウスは現在3名が利用しており、学生たちは、マルシェにアルバイトとして勤務しているほか、韓国語講座や出張販売などの独自企画を行っています。
知事は、マルシェ内を視察した後、施設で活動されている方々との意見交換を行いました。
町内の作家から作品の説明を受ける
今、県がいろいろなリモートでの生活を打ち出していますが、それだけでは絶対、まちは出来上がりません。
(リモートだと)人のつながりや、動きが出てこないですね。
自分が移住した契機もやはり人でした。藤村さんと仕事がしたかったのと、最初に大家さんが良くしてくれたことが大きいです。
マルシェは南フランスに似ていると思いました。南フランスは多くの高齢者が住んでいますが、自分で編んだテーブルクロスなどを売っています。
行政が何か新しいことを始めようとすると手続きに時間が掛かります。うまく民間が工夫してくれているので助かっています。
ふくしプラザはコロナの影響による休館があり、再開後も高齢者の利用控えが続いています。認知症の方は症状が進んだり、一人暮らしの方は寂しさを感じています。ボランティアが利用者に絵手紙を送ったり、職員がお声掛けの電話をするなど、つながりをテーマに活動しています。
ここに集っている方々が、自主的に活動しています。
管理だけでなく、運営についても企画するクリエイティブな指定管理者制度が増えるといいと思っています。
「箱もの」にいかにソフトで価値を付けるかが重要だと思います。
コモリバは、町の遊休施設を活用した河川沿いの宿泊施設にバーベキュー・キャンプ場を併設した複合レジャー施設です。
空き家となった町有施設の活用と地域の活性化を目的に町が企画提案募集を行った結果、町内に本社がある株式会社温泉道場が施設利用者に決定、同社が町有施設と隣接する水辺部分を町から借り受け、施設を開業しました。
水辺の自然を優雅に楽しめる宿泊施設や、エストニアから輸入した薪焚きサウナによるアウトドアサウナが楽しめます。
知事は、河川敷地の民間活用の状況を視察したほか、施設を運営する株式会社温泉道場の社長や従業員の方々と意見交換を行いました。
薪焚きサウナを体験する
組織としていかに新しいイノベーションを起こすかを意識しています。楽しいことや新しいことを積極的にやろうとしていて、我々がそれぞれ別チャンネルでユーチューバーをやっています。
中小企業にとってユーチューブはハードルが高いようです。今度、中小企業経営者向けにユーチューブを自分一人で全て作成して発信するという過程の映像を見てもらい、このようにすればできるということを伝えたいと思っているところです。
ときがわ町も木の町で売り出そうとしていますが、温泉道場さんの方がよほど木の町を宣伝してもらっています。
薪にしても薪炊きのサウナにしても、世界観を打ち出して体験してもらうのが大事だと思っています。
あれは本当にいいですね。
夜の自然の中に暖かい色の明かりがつくというのはいいですね。
地方に行くと何にも明かりがなくて星だけ見えるというのが売りだったりしますね。
ここで営業を始めてから周辺に蛍がいることに気付きました。
武州ころ柿生産者組合は、100年の伝統がある干柿「武州ころ柿」を地域の特産品として復活させ、徐々に生産能力を伸ばしています。
「武州ころ柿」のブランド化を目指し、販路の拡大等に取り組むほか、原料柿「蜂屋柿」の増産や柿を活用した新商品の開発にも取り組んでいます。
地域の団体と連携し、小学生向けの「ころ柿づくり体験」(令和2年度は中止)や首都圏在住者向けの「ころ柿づくり応援隊ツアー」など、ころ柿を地域資源として生かした取組を行っています。
知事は、ころ柿復活の取組について説明を受け、組合の方や地域の協力者と意見交換を行いました。
武州ころ柿生産者組合の方々
滑川町で、ころ柿が名産になったのはいつごろからですか。
昭和15、6年です。当時は100万個出荷していました。
養蚕農家が廃業し桑畑が放置されていたところに、昔から村の産業だった柿を植えてもらい、遊休農地の解消ところ柿の復興に取り組んでいます。一石二鳥です。
蜂屋柿はどこで作っていらっしゃるのですか。
ぶんやまの里、菅田の里、谷津の里の皆さんで作っています。成木になると1本の木で500個~700個位なります。今、200本をぶんやまの里に植えているので、もう少し経つと相当な個数になります。
すばらしいですね。
ころ柿づくりの体験ツアーには、子供はたくさん来ますか。
御婦人方と御夫婦が多く、年代も70歳を超えている方が多いです。
食べたい人が来るわけですか。子供たちにも是非、ころ柿づくりの体験をしてほしいですね。
今年はコロナの関係で中止になりましたが、毎年、小学生を対象にころ柿づくり体験を開催しています。
日世株式会社東松山工場は、国内のソフトクリーム用コーンの生産量で市場シェア70%を持つ日世(株)のソフトクリームコーンの日本一の生産拠点です。
年間12億個のコーン・焼き菓子の生産が可能で、約30種類ほどのコーンを受注状況に応じ、24時間通して生産しています。
事務棟2階には、ソフトクリームの歴史、製造工程、多彩なコーンカップと金型を展示するショールームが設置されています。
知事は、ソフトクリームコーンの製造工程を視察したほか、衛生管理についての説明を受け、役員や従業員の方々と意見交換を行いました。
コーンのデザイン等の説明を受ける
コーンの生産は、生地が発泡・膨張していく中で、そのスピードをコントロールするため、ある程度抵抗となるようなところに必要な模様をつけ、かつ強度を上げるという点を考慮する必要があります。
これまでの経験がなせる技術ですね。
コーンを焼くには、ガスの方が効率的なのですか。
効率の面ではもうしばらくガスを使い続ける必要がありますが、車も電気自動車になりますし、いずれは電気を使うことになるかもしれないです。
(試食後)サクサク感がすごくいいですね。後味がいい。香ばしさもありますね。
現在、ソフトクリームの消費量は年間3億9,000万個で、購買人口1億人とすれば年間一人3個か4個しか食べていません。皆さんにもっと食べていただければこの工場がもう2~3個必要になりますので、よろしくお願いします。
私は、多分ここ3年ぐらいゼロだったかもしれない。今後頑張ります。
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