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掲載日:2026年10月28日
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知事
まずは、「11月14日は県民の日」であります。県民の日は、埼玉県が廃藩置県により明治4年11月14日に誕生したことに由来し、明治4年から数えて100年目の昭和46年に制定されたものであります。本年で56回目となります。県民の日を記念し、県内鉄道5社による「記念フリー乗車券」が販売されます。また、県内外のレジャー施設などがお得に利用できる「県民の日協賛行事」も行われます。例えばですけれども、寄居町にある県立川の博物館では、入場料や付属のウォーターアスレチック施設の利用料などが無料となります。そのほかにも、当日限定の特別なプレゼントなど、県内外70か所以上の施設で様々な特典が用意されています。さらに、「県民の日記念式典」では、先般行われましたデフリンピック・オリンピック・パラリンピックのメダリストに対する彩の国功労賞や、作文コンクール入賞者、県民の模範となる方々に対する表彰が行われることとなります。なお、これら県民の日記念事業は、御覧の県内の鉄道事業者に後援を頂いています。ポスターは、今日から順次、主要駅や車内の中吊りなどで御覧いただけると思いますので、各鉄道事業者の皆様には御協力に感謝を申し上げます。県民の皆様には、是非楽しみながら埼玉県の魅力を満喫していただきたいと思います。
次に紹介するのは「県民の日記念フリー乗車券」です。埼玉高速鉄道、ニューシャトル、西武鉄道、秩父鉄道、東武鉄道の県内の鉄道5社が、県民の日を記念して、各社それぞれが指定する県内を中心とした路線で自由に乗り降りができる乗車券を発売いたします。販売期間、乗車可能日などは鉄道事業者によって異なります。詳細は県のホームページでお知らせいたしますので、是非「県民の日記念フリー乗車券」で検索してください。今年は県民の日が土曜日に当たり、御家族でお出掛けの方も多いかと思われます。是非、このフリー乗車券を利用して、県内をお得に巡っていただきたいと思います。
次に、「県民の日協賛行事」であります。県内外のレジャー施設などが無料や割引になったり、特別企画が開催されるなど、お得にお楽しみいただけます。先ほどお話をした県立川の博物館に加え、今年コアラ来園40周年を迎えた東松山市の「こども動物自然公園」も入園料無料です。この園では、新たに2頭のコアラが仲間入りし、日本ではここでしか会えない世界一幸せな動物クオッカと共に、かわいい姿を見せてくれています。是非会いに来てください。また、開場25周年の埼玉スタジアム2○○2では、「埼スタオープンデー 25th Anniversary」が開催されます。メインピッチの特別開放などの企画に加え、三菱重工浦和レッズレディース対ちふれASエルフェン埼玉の試合、これは知事杯の対象の試合でありますけれども、この試合が行われます。県民の方は無料招待となっていますので、この機会に選手たちの迫力あるプレーをお楽しみいただきたいと思います。さらに、ムーミンの物語の世界を楽しむことができる「ムーミンバレーパーク」では、高校生以下の入園料が無料、来園者には先着でオリジナルタオルのプレゼントもあるそうです。夜には「ムーミン谷の湖上花火大会」も開催され、朝から夜まで1日たっぷりムーミン漬けになることができます。そのほかにも、博物館や県営公園など合わせて県内外70か所以上の施設が特典を用意しております。こちらも詳細は県のホームページで御案内していますので、「県民の日協賛行事」で検索し、御家族皆さんでお楽しみいただきたいと思います。また、県のホームページと公式X「SAITAMA Next 150」で「埼玉謎解きキャンペーン2026」が今日から始まっています。毎週1問ずつ、埼玉にまつわる謎を合計4個お届けします。謎解きをしながら埼玉の魅力に触れていただき、抽選で県産品などが当たるチャンスもありますので、チャレンジしてみてください。加えて、11月14日の県民の日は、県のマスコット「さいたまっち」の誕生日でもあります。JR大宮駅西口イベントスペースで11月12日から15日まで「県民の日記念 埼玉県産品×鉄道のまち大宮フェア」が開催されますが、14日の午後には、コバトンと誕生日のさいたまっちが登場して、誕生日のグリーティングを行います。多くの皆さんに会いに来ていただき、一緒にお祝いしていただけるとうれしいと思います。
最後に、「県民の日記念式典」について御紹介します。議長をはじめとする県議会議員の皆様にも御出席いただき、デフリンピック・オリンピック・パラリンピックで輝かしい結果を残された方々に対し、彩の国功労賞の表彰を行います。また、小中学生から募集した県民の日記念作文コンクールの表彰や、地方自治、保健衛生、地域コミュニティ活動など様々な分野において、県民の模範となる功績を挙げられた方への表彰を行います。受賞者は全体で、個人が361、団体が52となります。県民の日当日は、県内各地で多彩な行事が行われます。県内の様々な施設に是非お出掛けいただき、楽しんで埼玉のすばらしさを再発見していただける日としていただきたいと思います。
知事
次に、「11月は『埼玉県地産地消月間』県産農産物を食べよう!」についてであります。はじめに、近年躍進が著しい県産農産物について御紹介いたします。県オリジナル品種の「あまりん」などのいちごは、全国選手権で6連覇を達成しているほか、日本野菜ソムリエ協会から「もっともおいしいいちごを生産している県」として、本県は全国唯一の「プレミアムいちご県」に3年連続認定されています。また、梨につきましては、9月に開催された同協会主催の第5回全国梨選手権において、県育成品種の「彩玉」が金賞を受賞し、全国有数の梨産地を抑え、埼玉県は4年連続最多受賞県となりました。さらに、埼玉県は野菜の産出額が全国第8位と、野菜の生産も盛んです。さといも、ねぎは全国1位、ほうれんそう、かぶが2位、こまつな、ブロッコリーは3位と、食卓を彩る多くの野菜が全国トップクラスの産出額を誇っています。いずれも、これより旬を迎える農産物であり、11月は新鮮でおいしい県産農産物を味わっていただける絶好の時期です。また、後ほど詳しく御紹介しますが、新米の季節を迎え、「笑みがこぼれる」ほどおいしい新品種である「えみほころ」、そして「彩のきずな」「彩のかがやき」といった県産ブランド米にも是非御注目いただきたいと思います。
次に、「地産地消の推進~近いがうまい埼玉産~」についてであります。本県は大消費地である首都圏中央に位置し、消費地の中に産地があります。その立地優位性を生かし、「近いがうまい埼玉産」をキャッチフレーズに地産地消の取組を推進しています。このキャッチフレーズですけれども三つの意味があります。「産地に近く新鮮」、「生産者の顔が見えて安心」、「輸送距離が短く環境に優しい」という地産地消の三つのメリットを表したものです。県では、旬を迎える農産物が豊富に出回る11月を「埼玉県地産地消月間」と定め、農林業団体、民間企業、市町村などの御協力の下、県産農産物を県民の皆さんに「知って」「買って」「食べて」いただく取組を集中的に実施しています。また、県産農産物を積極的に取り扱う小売店や飲食店を「県産農産物サポート店」として登録していますが、現在2,700店舗以上の登録店があり、県産農産物の購入や県産食材を活用したメニューを身近に楽しむことができます。是非皆様には、(パネルを示して)この看板を目印に県産農産物の魅力を大いに味わってください。続いて、「各地で開催!県産農産物フェア」についてです。冒頭御紹介したとおり、埼玉県では多くの農産物の生産が盛んです。今年は長雨の影響で一部品目に収穫の遅れも生じていると聞いていますが、これから多くの県産農産物が旬を迎えます。スーパーの店頭で様々な県産農産物を見つけてください。県では、JAグループさいたまと連携し、県産野菜の販売拡大を図る「近いがうまい埼玉産フェア」を対象店舗で開催します。フェアでは特設の埼玉野菜コーナーを設置し、試食販売や県産野菜が当たる店頭キャンペーンなども行われますので、フェアの詳細については特設ページを御覧いただきたいと思います。このほか、イオンとイオンスタイルでは、県内26店舗の地場野菜コーナーで県産野菜の販売を強化します。カインズでは、11月21日土曜日に浦和美園店で、地元野菜が楽しめるマーケット「くみまちマルシェ」を開催するほか、県内5店舗の地元野菜コーナーにおいて県産野菜の販売強化が行われます。皆様には店舗に足をお運びいただき、地産地消をよろしく御支援ください。
続いて、地産地消月間中のイベントです。最大のイベントは、県内最大級の農林業の祭典「彩の国食と農林業ドリームフェスタ」で11月21日、22日の土日、熊谷スポーツ文化公園にぎわい広場で開催します。今年度は67団体が出展し、採れたて野菜や新米の販売、農産物を活用したグルメを提供するほか、ステージイベントでは県産農産物に関するクイズショーなど、全ての世代にお楽しみいただけるイベントです。21日には、私も会場に行き、記念式典において、本県農林業の発展に貢献した方を表彰する「埼玉農業大賞」、「彩の国 森林・林業表彰」を行います。今年度も昨年度に引き続き、熊谷市とのコラボ開催を予定しており、熊谷市産業祭、くまがや交通安全フェア、くまがやエコライフフェアも同時開催されます。昨年度は7万2千人の方々にお越しいただきました。今年度も多くの皆様をお待ちしています。
続いて、「地産地消月間中の取組・キャンペーン」について御紹介します。この月間では、地産地消に賛同いただいたホテルや小売店、飲食店などが様々な取組をしておりますので、一例を紹介します。11月16日、パレスホテル大宮で「埼玉県地産地消ブランド農産物を味わう集い」が開催されます。県産ブランド農産物をふんだんに使用し、一流シェフが腕を振るった特別コースを是非お楽しみいただきたいと思います。ロイヤルパインズホテル浦和では、黒舞茸や武州和牛など県産農産物を使用したオリジナルメニューをホテル内のレストラン、三つの店舗において提供します。セブン-イレブンでは、10月27日から11月9日まで「彩の国フェア」が開催され、本県で開催される「ねんりんピック彩の国さいたま2026」の応援企画として、県産農産物を活用した7商品が県内約1,270店舗で販売されます。そして、ぎょうざの満洲では、11月4日から12月2日まで「埼玉県地産地消月間」として、県産のねぎや卵などを使用したメニューが県内及び近県の店舗で展開されます。次に、プレゼントキャンペーンです。11月2日から16日まで、インスタグラム「埼玉わっしょい」のアカウントをフォローしていただき、キャンペーン投稿への「いいね」に加え、コメントを頂いた方の中から抽選で10名の方に、「旬の県産農産物の詰め合わせ」をプレゼントします。多くの皆様の御応募をお待ちします。また、県庁では毎月第3日曜日に農林会館前で「県庁朝市」を開催しています。生産者が自ら農産物や加工品を販売しています。次は11月15日です。是非足をお運びください。そして、県産農産物や県内の農業に関する情報は「埼玉農産物ポータルサイト」や「(公式インスタグラム)埼玉わっしょい」で最新の情報を発信していますので、御覧いただきたいと思います。多くの皆様に、旬を迎えた県産農産物、「近いがうまい埼玉産」でおいしさを実感していただきたいと思います。
知事
続いて、「県産米を食べよう!キャンペーン」についてであります。新たな県産ブランド米「えみほころ」が、今年の秋から本格デビューとなります。新米が発売されるこの時期に、「えみほころ」をはじめとするおいしい県産米を知っていただき、食べていただくようキャンペーンを展開します。この「えみほころ」ですけれども、粒が大きく、しっかりとした粒感があり、お米の甘さがはっきりと感じられる大変おいしいお米であります。また、暑さに強く、生産者にとっても多くの収穫量が期待でき、消費者と生産者双方の期待に応える品種です。本キャンペーンでは、11月23日に大宮駅東西連絡通路の特設ブースで体験イベントが開催されます。ここでは、精米したての「えみほころ」を目分量ですくっていただき、300グラムぴったりならば精米2合をプレゼントという企画です。チャレンジをお待ちします。また、11月21日、22日の土日に熊谷スポーツ文化公園で開催予定の「彩の国食と農林業ドリームフェスタ」では、「えみほころ」のおにぎりを御試食いただけます。私自身も、「彩の国だより」10月号のえみほころ特集のコラムでPRを行っているほか、県内の量販店向けトップセールスも実施しています。この「えみほころ」は、この秋から県内の量販店や直売所で順次取扱いが始まります。店頭で見かけた際には是非御購入いただき、思わず笑みがこぼれるおいしさの「えみほころ」を味わっていただけるようお願いいたします。
共同
直前でお話しいただいた「えみほころ」についてですが、この秋の本格デビューに向けてPRにかなり力を入れていらっしゃる印象です。これまでの手応えや今後の期待感についてお伺いできればと思います。
知事
「えみほころ」については、これまで事業者の皆様から大変待たれた品種であります。近年、皆さんも御存じのとおり、大変暑さが厳しい中で、稲に対する被害なども一部出てきています。そういった中で、我々としては、作りやすく、またおいしい品種が待たれていたわけですけれども、「えみほころ」は、その期待に応える品種だと考えており、だからこそ、このようにPRをさせていただきたい。一度食べていただくと、どれだけ笑みがこぼれるかということを是非試していただきたいというふうに考えており、是非PRさせていただきたいと思っています。
朝日
農業についてまず米の水稲についてお伺いしたいのですけれども、今、「えみほころ」について言及いただきましたが、水稲一般についてお伺いしたいのですが、この夏、一部の農家さんで長雨により刈取りができないですとか、一部では稲が倒れてしまうといった被害があるという声を聞きました。また、米価も下がっているというようなことで、困っているという声もあるのですけれども、そこでお伺いしたいのは、今回の長雨で県内での水稲の状況が今どういう状況にあるのかというのを、県はどのように把握されているのか。また、米価も下がる中で、農家への影響をどういうふうに聞き取って、把握していらっしゃるのかをお伺いしたいと思います。
知事
今年は、改めて申し上げるまでもないのですけれども、気象庁の熊谷地方気象台の観測データによると、今年9月の日照時間は平年値の約4割だそうです。降水量は平年値の183パーセントと、低日照かつ降雨の多い年となっています。一部の果物、例えば先ほど出た梨とか、こういったものについては逆に良い影響もあったと聞いていますが、こと水稲につきましては、生育期後半の長雨の影響によって、収穫作業の遅れや倒伏の発生が見られるほ場もあったことから、収量あるいは品質への影響を注視しています。早生米はそうでもないと思いますけれども、そうでないものについては、やはり厳しいという情報がありますが、全体としての統計などはまだこれから入ってくることになると思いますので、まずは注視させていただきたいと思っています。また、米価につきましても、今ちょうど新米が出回ってきて、どういう価格になるかはメディア等で私も拝見していますけれども、県としてはしっかりとこれから注視し、把握をさせていただきたいというふうに考えています。
朝日
続けて、野菜に関しても、同じく長雨の影響を聞かせていただきたいです。一部のブロッコリー農家の方では、定植が遅れたりとかするというお話を聞いております。ブロッコリーだけではなく、ねぎも含め県内にはたくさんの野菜がありますけれども、こうした野菜の農産物への長雨の影響について、これから収穫されるものも、これから植えるものも含めて、同じく把握状況をお伺いしたいと思います。
知事
我々の方で一部情報を得ているのは、ねぎやブロッコリーなどの露地野菜について、各地域で長雨の影響で植え付けに遅れが生じるなど、収穫時期が遅れるだとか、収量が低下するなどの懸念が生じているところでございます。先ほどお話し申し上げたとおり、特にねぎについてはこれから旬を迎えることになりますので、こういった影響を、収量についても、また品質もそうですけれども、できる限り低減する必要がありますので、農林振興センターでは、生育状況に応じた栽培管理の仕方など技術対策について、農業従事者に対して周知を行っているところでございますので、これらの懸念があったとしても、その影響を最小限にとどめることができるよう、また、おいしい野菜を提供できるよう、県としても支援してまいりたいと考えています。
共同
昨年1月に発生した八潮市の陥没事故の被害者の御遺族が、損害賠償を求めて県を提訴されました。提訴について改めてコメントや、県としての考え、今後の方針などをお聞かせください。
知事
まず、八潮市内における陥没事故におきましてお亡くなりになられた方に対して、改めて、心からお悔やみを申し上げるとともに、御家族、関係者の皆様に対しお見舞いを申し上げたいと思っています。その上で、被害者御遺族が県を提訴した件につきましては、現在、訴状の内容を精査しているところであり、本件につきましては、適切に対応をさせていただきたいというふうに考えておりますが、裁判のことでもありますので、これ以上のコメントは控えさせていただきます。
朝日
先週もお伺いしましたけれども、不正アクセスについてお伺いしたいと思います。先週の御説明でも、県の直接管理するシステムからの情報漏えいは、まだ確認されていないということでしたけれども、改めてその状況に変化がないかというのを1点目お伺いしたいのと、2点目は、県の直接管理するシステムから漏えいがないとしても、委託業者や委託先のシステムからの漏えいの可能性が複数回発表されているところであります。それを踏まえて、信頼して登録していらっしゃる県民の方もいらっしゃるので、委託先の業者への情報管理体制の見直しとか、安全管理ができるまでサービスを一時停止するなどお考えがあればお伺いしたいと思います。以上2点、よろしくお願いします。
知事
まず、先週もお話を若干させていただきましたけれども、現時点で県としては、10月21日の23時にぜい弱性情報が公表、いわゆるPHPのですね、これがされましたけれども、翌日の(10月)22日の朝に、直ちに全庁に対して使用しているシステムやサービスで、PHPの利用状況を確認しました。その状況に合わせた適切な対応と速やかな対応状況の報告を指示いたしました。確認の結果、県及び県の指定出資法人を含めた事業で管理・委託しているウェブサイトやシステム、これは外が多いですけれども、PHPを利用しているものについては現時点で556件あります。その中で396件が既に修正プログラムの適用を完了しており、また残りのシステムについてもサービスの一時停止など安全のための暫定対応を行っているところであります。なお、現時点で、このぜい弱性に起因する不正アクセス等の被害の報告については受けてはおりません。ただ、PHPについては広く使われている技術でもあり、また、このところこれだけではなく、様々な形でのサイバー攻撃といったものが相次いでいます。さらには、県庁だけではなく、県の委託団体や指定管理者、さらには、県であったとしてもクラウド等で外の事業者が管理をしているものなどもございますので、必ずしも庁内のシステム障害だけを対象にすることが適切かというと、それ以上のことが求められているというふうに考えています。ちなみに埼玉県では、サイバーセキュリティに関する庁内(注意)喚起や庁内のシステム障害情報を、全庁の各職員にプッシュ通信する、「こういった事例があった」と。こういったことができる「障害情報等発信コミュニティ」を、今年9月から運用を開始しました。これは要するにオンラインのCERTみたいなものですけれども、これを開始して、今回のぜい弱性情報もこのコミュニティを通じて全ての職員に提供したということが、恐らく迅速な対応の一つの理由だったのだろうというふうに考えています。また、今年7月ですけれども、それぞれの所属単位で利用しているシステムやサービスについてデータベース化しました。そこでどういうソフトウェアを導入しているかというのを実は一覧に、今年の7月にしましたので、これでかなり迅速に対応できる体制はあります。ただ、先ほど申し上げたように、PHPは基盤のシステムであり、データベースだけでは管理ができない、あるいは先ほど申し上げた県の出資法人や指定管理者など、外部の機関に対しては、技術的にも詳細に情報管理やセキュリティ事案への対応を行う必要があると考えています。そこで今後は、この間もお話ししましたけれども、まず個人情報を含む自治体機密情報が外部に出ないよう優先度を作った上で、サイバーBCPの構築であったり、委託先企業やクラウドまでを含めた県のCERT機能、仮に私はPGCERT(Prefectural Government Computer Emergency Response Team)と呼んでますけれども、こういったものについて検討するよう、既に担当に対して指示をさせていただくとともに、今後、BCPあるいはサイバー演習、こういったものも進めるよう既に指示しており、多分、いろいろな形で専門家の意見なども聞きながら作り始めているところだというふうに認識しています。
朝日
このPGCERTについてお伺いしたいんですけれども、知事がお考えのPGCERTは、実現すれば委託先業者も含めて、より今発生しているような個人情報漏えいの事案を事前に防げるような、そういったものをイメージされているということでしょうか。
知事
一般にCSIRTと呼ばれる、企業や団体が使っているCERTがありますよね。例えば朝日新聞であれば朝日新聞の中で、情報を収集して迅速に(対応する)ということになりますけれども、私が考えているPGCERTというのは、通常のCSIRTは組織内だけなのですけれども、埼玉県の場合には埼玉県の信用で運用しているような団体もたくさんあります。あるいは、様々な出資法人もありますので、そういったところの情報も含めてCERTとして一元化し、また逆に情報提供をする、こういったものがやはりないと、県庁だけいいですというのでは、県民のサービス目線から考えれば全く意味がないので、そういった意味での、より広いCERTと言えばいいでしょうか、を考えているところです。
読売
第91代内閣総理大臣を務めました福田康夫(ふくだ やすお)氏がお亡くなりになりました。その御功績を踏まえまして、御逝去をどのようにお受け止めになっているか、お聞かせください。
知事
まず、福田康夫元総理の御逝去に際して、心からお悔やみを申し上げたいというふうに思っております。私も個人的にもお世話になった先生でありまして、実は祖父が福田赳夫(ふくだ たけお)さんに大変お世話になっていたこともあって、私が国会議員になってすぐに大変お声掛けをいただいたり、あるいは日中友好議連等でもお世話になると同時に、私の元々の専門家としての専門(分野)に近い、石油にものすごく知見があって、共通の知り合いも多くおられたので、いろいろな意味で石油とか油価の話などはさせていただいたところがありますが、大変人間性に富んでいて、温厚で、しかも実は気さくという方でありますので、私自身、大変惜しい政治家を亡くしたなと、まず思っています。福田総理として、私が最も大きな仕事だと個人的に考えているのは、いわゆる公文書管理の規定、公文書管理法を定められたことだと思っています。我が国においては、私が外務省で働いていたときもそうですけれども、省庁ごとに秘区分が違った。あるいは歴史文書をどう扱うかというのも、それまでは公文書館法、昭和62年だったと思いますけれども、その公文書館法に基づいて、公文書館を設置することができるという曖昧な規定で、歴史文書がどう扱われるかというのがなかったというところでありますので、やはり一元化をして信頼の置ける制度を作ったというのは、今後100年以上にわたって福田総理が行われた大きな仕事だというふうに思いますし、我が国が国際社会においても信頼が置かれる大きな礎を作ってくれたというふうに思っています。ちなみに埼玉県でも、本来、先ほど申し上げた公文書館法で「できる」規定なので、実は埼玉県にも公文書館はございません。そういった意味では、きちんとした歴史文書をしっかりとした形で歴史文書として区分し、そこに収蔵していくというシステムを作らなければいけないと、訃報を聞いてまず頭に思い浮かびました。私たちがやるべきことが、地方にもあると思っています。
朝日
知事は覚えているかどうか分からないのですが、去年の5月に、戸田市で生後4か月の男の子が、実の母親にお風呂で溺死されてしまう事件がありまして、そちらの裁判が今年の7月にあったのですけれども、裁判でいろいろ出てきたこととしては、この母親の女性がお子さんを産んだ後に重度の産後うつにかかっていたことや、事前に戸田市の福祉サービスを利用していたことだったり、また事件当日にも児童相談所にも電話をしていたという記録が残っていたことが残っておりまして、まだ検証が、恐らく今ちょうど終わったところで、知事に上がってきていないかもしれないのですが、当時、県や行政が取るべきことで、反省点や、今後こうできたらいいなということがありましたら、コメントをいただきたいのですが、いかがでしょうか。
知事
まず、こうした大変痛ましい事件が起きたことは大変遺憾ですし、繰り返されてはならないというふうに思っています。また、一般論として、児童虐待相談の対応についても、年々非常に高いレベルで現在でも相談件数が多い、もちろん、相談件数が多いこと自体が悪いのではなく、児童虐待が行われていることが悪いわけですけれども、こういった対応というものは、行政としてもしっかりと行わなければならないことであるというふうに、まず一般論として思っています。
福祉部
裁判の方は結審しております。県の反省点というところですけれども、今後、重大事例検証委員会という外部の構成員から成る検証委員会がありますので、そこでまず分かった事実など、裁判の記録なども整理して、今後検証していきたいと考えております。
朝日
今の質問の追加なのですけれども、事件が起きたのは去年の5月で、裁判が終わったのは今年の7月だと思うのですけれども、今後、検証委員会の検証結果が世の中に公表されるまでにどのくらいの時間がかかるのかというのと、結構長くかかっているなという印象なのですが、この間にも虐待を受けている御家庭がある中で、このぐらいの時間がかかることについての妥当性や理由を教えていただけるとありがたいです。
福祉部
今回の件については、県の児童相談所に連絡があったのが事件当日でした。児童相談所も関わっていなかったので、まず関係機関からの情報収集、それから、すぐに逮捕されたということもありますので、裁判で出てきた事実を整理しないと検証委員会ができないものですから、少し時間がかかっているところがあります。一般的には、検証委員会を大体3回から4回、外部委員さんに御意見を頂きながら整理をしております。期間的にはやはり慎重にやっていく部分がありますので、1年程度かかる場合も、場合によってはあるのかなと思っています。これから出てきた事実関係を整理して、どういうスケジュールで進めていくかというのを検討していきたいと考えております。(終)